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鬼呼の庭
著者 三好昌子
庭師「室藤」は、薬種問屋から、暴風雨で荒れた庭普請の依頼を受ける。職人たちの世話をする、室藤の一人娘・お紗代はある夜、垣根で隔てられた今は使っていない離れの庭から、子供の...
鬼呼の庭
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鬼呼の庭 お紗代夢幻草紙 (PHP文芸文庫)
商品説明
庭師「室藤」は、薬種問屋から、暴風雨で荒れた庭普請の依頼を受ける。職人たちの世話をする、室藤の一人娘・お紗代はある夜、垣根で隔てられた今は使っていない離れの庭から、子供の声がすることに気がつく。つられて足を運ぶと、そこには真っ赤な鶏頭の花が咲き乱れていた……。家族の確執から遺った念、紛れ込んだあやかしなど、庭に関わる不思議な事件を、お紗代が解決する感動の時代小説。
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紙の本
お紗代さんのその後が読みたい!
2021/08/24 19:53
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アフラシん - この投稿者のレビュー一覧を見る
京都を舞台にしたお話は多いですが
京町屋、さらに庭文化まで楽しめる作品でした
お紗代さんのその後が気になる、非常に楽しめる作品でした
紙の本
世に妖怪、あやかしの話は多いが
2021/11/30 20:14
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pinpoko - この投稿者のレビュー一覧を見る
陰惨な事件ではなく、この世に心を残した「鬼」たちが、その思いを誰かに伝えたくて、ある庭に現れる・・・。
庭という人の手が作り上げた空間に、花木や自然、この世のものでなくなった人たちが集うというのが、新鮮だった。オドロオドロしくはなく、静かな情念といったものが感じられた。
始めの一篇「韓藍の庭」から、残り五編を紡ぎだした創作力には感心した。
さらに、日本の自然、四季の移り変わりを上手く物語に取り込んでいるのが、歳時記を見るようで、京都を舞台にした点ともしっくり馴染んでいる。それがお紗代の心情とも微妙に共鳴しているのがまたいい。
著者は、美大出身のようなので、絵師を主人公にした他の作品も楽しみ。