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投稿者:さすらい人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
おそらくかなりの人が影響を受けたであろう本。ある英語の原書を読んでいたら、この本のことが書いてあった。英訳もでているらしい。
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自然農法を基点とした人類の哲学書
我々はどこに進むのか!?
弊社のスクラムマスターが、それは目指すべき一歩なのか、とよく問うてきました。
本書はまさに次の人類の一歩をどうするか、の一考察
一つの田圃を眺めながら、科学者、哲学者、宗教者、政治家、芸術家など、あらゆる人が集まって、これがいいのか、という議論を結論を出すところまでいかなきゃいけない
と書いていたのが印象的。
一つの視点じゃダメであらゆる視点から結論を出す。
結論が出るのか分からないけど、あらゆる人と結論を出そうとするのが大事。
あらゆる共通項、それ以外を削ぎ落とした時に残るもの、もし何かが残るならそれが目指すべきものなのかもしれない
全てを削ぎ落とした時にできた自然農法
その真髄に触れて、自分の生き方も見直していきたい
削ぎ落とそう
なんか最近のテーマです
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”無為””無用の用”
人間は有用なものの価値は知っている。しかし無用だと思われているものが、大きな働きをしている(自然な本性に従っている)ことに、なかなか気づけない。
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人間は余計なことばかりしてきた、本来何もしなくて良いのだという主張。初めて聞いたので、新鮮で面白くて、夢中で読んだ。
岡本太郎が「お百姓さんが一生懸命作ったのだから…」みたいなことを言われるのが嫌いだったと書いていたのを読んだことがあるけど、なぜ嫌だったのかが何となくわかった。この方も労働という言葉が嫌いなのだそうで。田んぼだって耕さなくてよいのですって。
太郎さんもそのあたりを鋭く指摘していたのかな。違うかな。。
田んぼを耕さないというのは、こねないパンを思い出したよ。
自然にはもともと力があるということ。微生物が働いてくれるということ。人間は余計なことをしなくていいということ。
自然農法。わたしも家庭菜園始めたらやってみたい。できるかな。
読み進めるうち、これってわたしが最近読んで感動した『半農半Xという生き方』や『ダウンシフターズ』などと同じだ!と気づいた。
誰もが農業をやって自分の食べる分を作り、あとは好きなことをして暮らせばよいっていう。
いやー、30年も前からこうしたことを言っている人がいたとは驚き。
福岡さんの主張は一見エキセントリックだけど、正しいことをおっしゃってると思う。文庫化すればいいのにというくらい。名著。
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科学的思考(分別→モデル化)による部分的な結論を否定し、全体的なアプローチが必要とする主張は、間違ってはいないが、それが難しいから、自然そのものではなく、その一面をモデル化して取り組まざるをえないのだろうと思う。
そうした研究の結果がさらに問題を引き起こしているという主張にも同意するが、自然によい影響を及ぼしたいという研究の動機は否定できないし、同じ動機があればこそ自然放任ではなく自然「農法」の研究が成り立つのだと思う。
常識に流されず、本質を見直すためには、このような視点をもつことも大切だと感じた。
09-97
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自然農法について書かれた本ですが、ただの無農薬有機栽培の話ではなく、哲学的な内容を含んでいます。
自然農法を始めた頃、自然だと信じてミカンの木を放置していたら枝が混乱して病害虫にやられてすっかり無茶苦茶になってしまった、放任と自然とは違うのだ、というエピソードには学ぶところがありました。
食についても、同様の考え方が披露されていて、書かれていることがいちいち老荘の無為自然の概念を彷彿とさせます。個人的には、老荘思想実践編という印象を受けました。
面白いのは、日本の農地は一人あたり一反ほどあるから国民全員に一反ずつ農地を与えるといい、五人家族だと五反の農地で一家がそこそこ食べられるから、仕事の合間のレジャーとして自然農法をやれば生活の基盤ができるのであとは好きなことをしていればいい、という提言です。ベーシックインカムの議論を思い起こさせられる話で、土地の分配ができるのか、というそもそものところをおいておくにしても、国民皆が著者のような自然農法の達人になれるなら確かに「最も楽に生き、国を楽土にする、一番手近な方法」ではあると思います。
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もし農に携わるのであれば一読しておきたい本。
著者が何十年もかけて行ってきたことが普通に記載されているが、具体的な方法論については別途調べるなり、別の著作を見る必要があるかもしれません。
後半は若干哲学色が強くスルーしたくなった。
払ってもいい金額:2,000円
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自然系はさまざまな複雑なものが絡み合ってできているので、一つに作用して効果がでたように見えても、全体としては、他の影響から問題がでているものだ
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友人に勧められ購入
現代の老子と言われる福岡正信さんの自然農法指南書及び思想本。
正直後半は理想論も大きいが、それを自分で咀嚼し糧に出来るならば良書。
自然農法の四大原則や、樹型の見分け方、などは実践的。
特にp192~の自然食とはなにかの章は理想論で薬膳などと比較すると矛盾する所もあるが、勉強になる。
それにしても、昔の人の書く言葉は鮮やかでよい。
驚きも喜びも、鮮やかでありたいものです。
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人間の行うことは、まったく意味を成さない。
彼の徹底した無の意識は、私に世界との新しい接し方を教えてくれた。
でも彼の出自はあくまでも研究者であるので、そこがまた面白くもある。
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かなり、偏見と先入観を持って読み始めた。
そのせいか意外と読後感はよみきった感があった。
全体を通して、農業というよりは、“食”についての話題が多かったように思う。
“食”に関する思想というべきかな。
人間が自然に生きることを突き詰めていったら
こういう考えにいきつくんだろうなぁって思った。
福岡さんの考え方は、1つの考え方だと思うけど、
私はその考えに行き着くまでの福岡さんの行動に感動した。
科学をあそこまで否定するには、科学を知らなければならない。
何かを否定するということは、それについて熟知するということ。
本の中で、分かるということについてなんどか言及されていたけど(あまり意味分からなかった 笑)
人間は何もしらないという考えを悟ったからこそ、
あそこまで言い切れるんだろうな。
1つの考えとしてはこの本はありではないでしょうか。
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「自然農法」を世に知らしめた第一人者、福岡正信。
科学の力を用いる事が、いかに「不自然」であるか。
国連でも自然農法について語ったという。
近代科学を批判する内容あり、かつ現代の不自然さを
終始訴えるもので、全てのことをそのまま受け入れると、
自身の感情が批判的なものになりかねない。
ただ、環境、エコと叫ばれる現代に些か疑問を感じる
からこそ、著者の強い想いに共感できるところがある。
こちらも参考まで
「福岡正信の自然農法と茅茫庵」
http://www.netwave.or.jp/~n-keizo/fukuoka1.htm
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自然農法だけにとどまらない、人生観さえも変えてしまう本。
そもそもなぜ『ご馳走』を食べなければいけないのか?
本当のご馳走(体が必要とするもの)は走りまわらなくても目の前にあるというのに。
しかし、実際福岡さんの生き方を実践するのは難しい。今まで『良い』と思ってきたことを、全て否定しなくてはいけないのだから。
それは理想論だろ、と言われかねない。
だけど今、読み終わってみて、果たして本当に難しいのか?今までと違う生き方をするのが怖いだけではないのか?
やろうと思えば今すぐできる福岡さんの生き方、我が家の猫の額程の畑でできる事から始めてみようかな、と思いました。
無理をせず自然体に。
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まあちょっと悟ってしまった方によく見られる空の思想に憑依されている感はあるものの、私がやってみたい農業、いやいや、そんな狭い範囲の話ではなくて、理想とする生活の仕方、生き方を提示してくれた本です。
「奇跡のリンゴ」の木村秋則氏もそうですが、自然を相手にというか、自然と一体となっている人の生き方・考え方は、自己を超越したものとつながっているように感じます。
誰もが家に畑を持って、自然農で野菜をまかなえるようになれば、健康被害や食糧危機なんてものはなくなるのではないかと、そんな気にさせてくれます。
レベル:719
聖書レベルの点数です。人類や自然に対する深い愛がベースにあるような感じがします。
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究極の有機農法とも言われている自然農法を啓蒙する著者。
かなり極論のようにも感じるけど、その農法を実践して結果を出している訳なので
今の近代農法が疑わしく、虚しく感じてしまいます。
近代農法以上の収穫が得られるのに普及しないのは、農家の都合なのか?経済の都合なのか?
自然に任せた不耕起直播だと、トラクターや田植え機などの農業機械不要、農薬不要、
化学肥料不要。そうすると困る業界があり普及にブレーキがかかっている?
遺伝子組み換え飼料とモンサントの問題のような、妙な圧力がかかっているのでは?
と考えるのは考えすぎかなー。