紙の本
小学生の娘
2021/09/12 22:26
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投稿者:みなのみな - この投稿者のレビュー一覧を見る
小学生の娘が読みました。
岩波文庫は、漢字の最初の一回だけにルビがあるたけ、漢字に弱い娘にもいいとの強いアピールが!
これを読んで岩から川に飛び込むのを逃げ続けていた娘が飛び込みました!
紙の本
逃げるが勝ち。
2017/02/02 22:54
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投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
多くのユダヤ人が迫害されていた時代。8歳の少年が一人で生きることとなった。この少年はとにかく悪運が強く、そしてとても賢い。本能的な賢さで幾度となく死の瞬間を免れてきた。読んでいてハラハラするシーンが、度々登場するが、そこは児童書かなりソフトに書かれている。名前を変えて生きろ。でもユダヤ人であることを忘れるな!父の遺言。彼は忠実に守った。忘れはしなかったが、決して口外しなかった。8歳だったからこそあまり「ユダヤの血」に執着することなく、生き延びることができたのかもしれない。子供の順応性はずっと「生」に近い。
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2015年8月15日にヒューマントラストシネマ有楽町ほかで公開予定の映画「ふたつの名前を持つ少年」の原作本です。この本は2003年に岩波書店からハードカバーで出版されていましたが、この6月に岩波少年文庫のラインナップに入りました。若い世代により気軽に手にしてもらえると思います。8歳の少年、スルリックはポーランドに住んでいたユダヤ人でした。第二次世界大戦下で強制収容所(ゲットー)に強制移住させられますが、家族と生き別れ、ゲットーを脱出します。森や農村を転々として生き延びていく中で不思議と助け手が現われホロコーストの嵐を生き延びて行きます。戦後70年の節目となる今年の夏。「戦争と平和」は今年は特に取り上げられるテーマですが、この本もぜひ手渡してほしいと思います。
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ホロコーストを扱った小説は多く、児童書もかなりの数がある。
だから、どれを読むか、読ませるか(大人が子どもに手渡すか)は悩ましいところだが、これはかなりお薦め。
不謹慎かもしれないが、物語として面白い。
主人公ははじめ8歳で、2年ほどの逃亡生活を描いている。幼いため自分の置かれた状況もわからず、ただ生きるためだけに生きる毎日。そこを作家が勝手にお涙頂戴にしたりせず、子どもらしく受け入れて、時には楽しむこともあったことが、無駄な描写なく書かれている。
ある面で冒険ものですらある。読んで、体験してみたいとは決して思えないが。
面白く読めるものの、ホロコーストも、ユダヤ人もポーランド人もドイツ人もロシア人も、型にはめず、人間としてきちんと描かれているし、極限状態の中で生き抜くためには子どもでさえ、倫理観や道徳心だけでなく、アイデンティティさえ捨てなければならない凄まじさが伝わる。
映画化されるのも納得だが、全てを端折ることなく映画化するのは不可能な気がするので、やはり読んでから見たい。
性的なことも書かれているので、中学生からが望ましい気がする。勿論、読める子を止める必要はないが。
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読みたかった本(見たかった映画の原作)
ユダヤ人でゲットーから逃げ出した8歳の少年が
名前を捨ててユダヤ人ってことを隠して農家とかで働きながら生き延びる話
事故で片腕になったり森で暮らしたり暴力にあったりつかまったりする
ハラハラハラハラする
かわいそうで泣ける
ときどきやさしくしてくれるひとたちがいて、いることにほっとする
実際にあったはなしで、その話をきいたユダヤ人の人が本にしたそうです
映画みたいなー
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ナチスドイツから逃げ延びた戦争孤児がいたことは知っていたけれど、その子ども目線で書かれたものは初めて読んだ。ただ生きるために、必死に知恵と体を使い、ときには人々の親切に助けられ、逃げのびてゆくうちに、本当の名前も、親の顔さえも忘れてしまうのだ。実話だということに、思わずため息が出る。
こういうものを読むたびに思うことだが。私はちゃんと「親切にできる」側の人間でいられるだろうか。真に、正しい行動をとれる人でありたいと、切に願う。
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ポーランドに住むユダヤ人の少年の、第二次大戦体験。
未曾有の安楽な時代に自分は生かしてもらえている。
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大人になって読んだので、第二次大戦下のユダヤ人や、ポーランドでの人々の暮らしを垣間見るという意味でも興味深いけど、そういうことは関係なく、ひとりの少年が自分自身の力で生き延びていく冒険譚としてもおもしろかった。スルリック/ユレクが出会う人々の多様さと、出会って関わって、けれどすぐに別れがくる、その様子が印象的。
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最後の父親との約束「お前は生き残らなくちゃいけない、どうしても」
8才のユダヤ人少年がユダヤ狩りから逃げて逃げまくる壮絶な4年間
少年はポーランド農民、ドイツ兵、ゲシュタボ士官、ソ連兵たちに助けられる
彼は、死ぬことへの恐怖はない 神がいないことは明白だ 純粋な生への渇望だけが圧倒的に存在する
片腕を失い、自分のほんとうの名前も忘れ、終戦になってもなお「ぼくはユダヤ人じゃない」といいきる この言葉が重く胸に刺す つくづく思う、よくぞ、生き延びた
映画「ふたつの名前を持つ少年」 原題:Run Boy Run
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ユダヤ人の8歳の男の子ユスフが、ユダヤ人迫害から一人で逃げ、生きていく姿。
ユスフの様子を見ていると、子どもというのは愛を内包して生まれてくるんだなあと思う。
ユスフは父親を目の前で殺され、母や家族とも別れ、一人で逃げ森などで暮らすのだが、常に明るさや好奇心を失うことなく、すべての出来事の中に楽しみ(興味)を見つける。そして接する人々に愛されるのだ。
事故で右腕を失ったりと辛い場面もあるが、基本的には読んでいる間中は、なんていうか”愛”を感じられてのめりこんだ。
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図書館で。
ホロコースト時代を何とか生き延びた男の子の話…と書くとあまりに簡潔ですがそういう本。都市部よりは田園というか田舎の方が食べ物がある分、生きのびる余地があったのかなぁなんて思うと共に、戦争はいやだな、とつくづく思いました。
彼が保護されて家族のその後を知れたのは良かったな。なんでこんな悲劇が起きてしまうのか。こういう話は忘れてしまってはいけない事なんだよなぁなんて思いながら読みました。
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映画「ふたつの名前を持つ少年」を観た時からずっと気になっていたけれど、ようやく読んだ。
人種や宗教をこんなに幼いうちに考えさせられるというのは過酷だなぁ。
ユレクは幾度となく追われるけれど、同じくらい助けられもした。そのなかでも家を燃やされながらもかばい続けてくれたレジスタンスの家族を持つ女性の件は何度読んでも胸が痛くなる。彼女の行いは尊いけれど、自分は果たして同じ行動をとれるかと言ったらおそらく無理。
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ブク友さんの本棚でお見かけして手に取りました。
この本には、ユダヤ人の少年がたったひとりで生き抜く姿が書かれています。
ナチスの迫害から逃れるため、ただひたすら逃げるユダヤ人の少年。
でも、少年が嘆き悲しむ姿はそこにはほとんどない。
そんな余裕なんてないのだから…
泣いている暇があったら逃げろ!
そして生きるんだ!
いや、「生きる」とかいう観念すらないのかもしれない。
常に命の危険にさらされ 将来はもちろん、明日の命もあるかどうかわからない…
ただ、今この瞬間だけは生きている。
それしか感じられない。
壮絶な逃亡生活の中、彼が出会った様々な人々。
温かな心を持ったドイツ兵との、つかの間のふれあいが忘れられない。
「戦争め」この短い一言が心を抉る。
そして、片目のまわりが黒いぶちの犬、アゾールとの出会いとつらい別れも…。
自分の名前を忘れてしまうほどの恐怖や哀しみは、想像すらできない。
それが淡々と書かれていることに、なお深く胸が締めつけられる。
比べるのもおかしいけれど、
ほんの少し辛くても、悲しくてもすぐ泣いてしまう自分には、
まだ涙を流す余裕があるのだと思い知らされた。
この本を読むことができて、良かった。
心から感謝します。
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いわゆるホロコースト小説。ユダヤ人少年のサバイバルもすごいが、助けてくれる農家や牧場の人たちの温かさにも心が温まる。
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第二次世界大戦のユダヤ人の子供スルリックが経験したとんでもない話です。
こんなことがあっていいのか?いいはずがない。
両親や兄姉たちと生き別れ、酷い目にもあうが親切な人たちに助けられて生き延びます。
戦争の恐ろしさ、愚かさ。
こんな年端もいかない子たちに降りかかったんですね。
たくさんの人に読んでほしい本です。