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電子書籍
菊日和
著者 津村 節子
死をめぐる6つの静謐(せいひつ)な物語。静かな悲しみを描くーー弟の月命日に墓参りをした恵は、墓前に皮を剥かれた蜜柑があるのを見た。柑橘類が好きだった弟への妻・美也の思いや...
菊日和
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菊日和 (講談社文庫)
商品説明
死をめぐる6つの静謐(せいひつ)な物語。静かな悲しみを描くーー弟の月命日に墓参りをした恵は、墓前に皮を剥かれた蜜柑があるのを見た。柑橘類が好きだった弟への妻・美也の思いやりと思っていたが、そうではないと知り、ひそかなわだかまりを感じる。という「菊日和」ほか、必ずしも幸福ではなかった死、誰の胸にもある奥深く秘められた物語を、静かな筆致で描きあげる傑作6編を収録。
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哀しいクマ子
2016/06/05 20:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
初・津村さん。今まで読んでなかったのが悔やまれるほど私好み。そこはかとなく吉村さんの空気を感じるのはなぜだろう。夫婦だからなのかな。夫婦だから似ているのか、似ているから夫婦になったのか。「死」にまつわる小説6編。『流星』『火事明り』『青波海』の3つが特にいい。その中でも『火事明り』のクマ子の話。まさかとは思ったけど、そうだよね、そうなるよね。齢7歳の女の子。気が強く自分勝手なのでクラスでは恐れ嫌われている。けれど当人はあまり気にせず毎日学校へやってきていたが。家庭の事情に飲み込まれる悲劇。親は選べない。