紙の本
悲しい日本の未来予想図
2022/06/14 06:25
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投稿者:チップ - この投稿者のレビュー一覧を見る
10数年後の日本が舞台
格差社会が広がり、荒涼たる舞台設定が悲しくなる
義父に高校を中退させられ、金の為に裕福な中国人の代理母をさせられる主人公
悲しい日本の未来に気持ちが暗くなる。
最後の急展開はご都合主義のような気もするが、賛否両論あるだろうが、ハッピーエンド(?)なんだろうか?
紙の本
途中まで暗い
2021/07/10 07:54
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投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
天変地異や新型ウイルスの流行で都心が荒廃し、外国人労働者が流入し、貧富の差が激しくなり治安の悪くなった近未来の日本が舞台で、養父に騙されて16歳で代理母をさせられた女性とその幼馴染の男性が主人公。代理母をする女性にとってもメリットのある代理母ビジネスを展開していく話。途中までは暗澹たる気持ちになりますが、反対に後半は都合良く展開しすぎて興ざめしました。著者の問題意識はわかりますが、小説としてはあまり楽しめませんでした。
電子書籍
きっかけは
2021/06/02 05:31
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ひどすぎる!お金ほしさに義父が16歳の少女に代理母を強制したお話なんて……。その後、自らの意思で、代理をビジネスにする、近未来の日本のお話、なんだけど……。代理母を依頼する側のエピソードが色々で……。
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今から20年後の日本から物語が始まる。度重なる天災や感染症の拡大で、日本は今とはまるで様子が変わっている。男女の格差、貧富の差がさらに広がり治安も悪化している…。
前半は読んでいて正直しんどい。
そんな中、いろいろと事情のある主人公が代理出産のコーディネートビジネスを始める。所詮世の中はお金なんだ、と大金持ちになることを目的に始めた仕事を通し、様々中気づきを得ていく。
希望を持たせるエンディングになっているが、今から20年後の日本、実際どうなっているのかな?と急に心配になってきた…。
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このパステルカラーのほのぼのした表紙からは想像できない、結構ハードな内容だった!いや〜、びっくり、びっくりw
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絶対にのし上がってやる。
底辺をウロウロしたまんまで人生終わってたまるかよ。
いつか大金持ちになって、世の中を見返してやるからな。
ーーーーー冒頭、主人公ユキのこんな心情から始まる。
ユキは、代理出産をさせられ怒っている。義父に騙された。16歳なのに、18歳と偽るように言われ、まだ知識の浅かった私を言いくるめた。
・・・・・立派な人助けだよ・・・・・だなんて。
こんなことになったのは、超極貧生活
だったからだ。代理出産の報酬は、大金だった。ユキは出産後、自分が桁外れの世間知らずだったことを後悔する。
そして、家出を決意する。義父は代理出産で稼ぐ計画を、企てていた。
そんな時、幼なじみのミチオに会い一緒に逃げる。
大金持ちになりたい!どうしたらいい
のか?
この本の題名にあるように、ユキは自分の経験を生かし、ミチオと代理母の仲介会社を設立する。
代理出産について、人それぞれの意見が
ある。凍結された遺伝子を使うことも、
お腹だけを借りることもあるだろう。
不妊治療が実らす、養子を迎える夫婦もいる。「自分の子が欲しい」その思いは計り知れないのでは、と思う。
最近では、妊活という言葉を耳にするようになり、それだけ「子供を産みたいんです」と声に出して言える世の中になったのかと思う。
最後になったが、この話の舞台は現代ではない。2040年だ。代理出産は、やはり法に触れたら困るだろう。でも、
ドローンタクシー、無人タクシーが
登場したことには驚かされた。
2021、3、27読了
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高校を中退させられ、16歳で代理母をさせられた‥義父のカネ欲しさのために‥
センセーショナルな内容で始まる。
冒頭からくじけそうになったが、
穏やかな表紙デザインを見て、よし大丈夫!読むぞと。
時代は2040年設定、現在から約20年後。
時代が逆戻りしたような荒んでいる日本。
その中で懸命に生きている人々。
その状況の中、「代理母」というテーマで話は続いて行く。
それぞれの立場で、子を持ちたいと強く願う気持ちに、共感したり反発感を持ったりとアレコレ考えさせる読了感だった。
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中々衝撃的な出だしでした。ちょっとファンタジーな所はありますが、代理母について考えさせられました。
騙されたとはいえ、自分の子供を絶対に持ちたくなくなるトラウマを植え付けられたユキ。貧困ビジネスと割りきらず、代理母の立場を依頼者と対等でありたいと思うのは当然の主張な気がします。
見た目の雰囲気だけでユキを代理母に選び、勝手に良い所のお嬢さんと決めつけ、子供に雪の字を授けた癖に、貧民層の子だと解った途端に手の平を返した王に嫌悪感を抱きました。
ユキに寄り添ってくれる絶対的な味方のミチオの存在は大きかったです。ミチオのパートナーの一路のデリカシーのなさには閉口しましたが…
ユキとミチオは恋愛関係ではないけれど、家族愛として過ごして行くんだろうなぁ。
絶望的な始まりでしたが、読了後は爽快でした。
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代理母ビジネスがテーマ。16歳のユキが父親に丸めこまれて代理母となるがその経験を生かして会社を興す。不妊治療、少子化、性の差別、ジェンダーと盛り沢山のヘビーな内容だけど垣谷さんの文体で暗くなりすぎず前に進んで行く様子が清々しい。ドローンタクシーとか近未来は本当にこうなるかもと思えました。今までの作品とは違う感じだったけど、これも好き。
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近未来の日本を舞台にした、貧困と女性、LGBT と生殖医療の話。盛りだくさんだ。
貧富の差が広がり世界的にも没落している日本。そんな中でも、相変わらず女性の地位は低い。それでも負けない女性たちが悩みながらも立ち上がっていく。
垣谷さんの本は女性の地位向上を描いてあるというか、女性がたくましく生きていく姿を描いている物が多く、大好きな作家さんです。
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+++
義父の策略で、違法な代理母出産をさせられた17才のユキ。命がけで出産したにもかかわらず、報酬はすべて義父の手に。再び代理母をさせ稼ごうとする義父の手から逃げだし、ユキは自らの経験を逆手に取り、自分のような貧しい女性を救う大胆な〈代理母ビジネス〉を思いつく。ユキを支えるのは医師の静子&芽衣子のタッグと、ゲイのミチオ&一路。さまざまな事情を抱えた「子どもを持ちたい」人々が、最後の砦としてユキたちを頼ってやってくるが……日本の生殖医療の闇、貧困層の増大、妊娠・出産をめぐる負担など、現代日本が放置した社会問題を明るみにしながら、「代理母」ビジネスのタブーに切り込んだ問題作。
+++
表紙からは、もっと軽くコミカルな感じの物語を想像したのだが、いきなり悲惨な現状が目の前に展開していて驚いた。主人公のユキの年齢に比しての無知さも気になる。義父に都合のいいように言いくるめられて代理母を引き受けてしまうなんて、16歳としてはあまりにも自分のことも世間のことも知らなすぎるのではないか。題材はとても興味深く、知らないことも多かったが、いささか都合よく進み過ぎの感が否めず、しかも結局、代理母たちは実情を偽っていたりするのが腑に落ちないところもある。社会においての女性の立場を少しでも良くしたいという思いはとても伝わってくるので、疑問符も浮かびながら共感する点もたくさんあった一冊である。
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いろんな考え方があるだろうが、生理的に合わないかな。登場人物の揺れ幅も大き過ぎ。「75歳死亡法案」から常に時代先取りの垣谷さん。今回も「森発言先取りの女性差別」「金満中国の属国」「火山灰と放射性物質汚染の日本の近未来」問題意識てんこ盛りだけど、中途半端感ぬぐえず、残念。
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2040年の日本。少子高齢化の加速や生涯独身人口の増加、医療技術の発展など、その頃の日本ではこんなこともあり得るのかな?と想像しながら読んだ。(ドローンタクシー、無人タクシーはすごい)
代理母のビジネスの闇?裏?は複雑だけれど、一つの選択肢としてあれば良いのでは?と浅はかかもしれないが私は思った。
同作者の「四十歳未婚出産」を読んだときも感じたが。戸籍とか大切なのかもしれないが、世界には親もいない孤児がごまんといるので育てることのできる人が育てればOKかも…。
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20年後の代理母ビジネスを描いた作品
確かに20年後に出産という大業に
女性の社会進出や結婚離れを考えると
代理母は一つの選択肢になるのかも
知れない…
今後起こりうる少子化対策に必要なのか
だけどそれでいいのか?
何か違うと思うし…
すっきりしない結末だった
これは今後大きな社会問題として
考えていくべき事だと思う
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子供を持つということは、人としての最終目標みたいな文化はどんどん薄れていくんじゃないかなと読み終わって思いました。子供がほしいと思っている人が子供を持ち、ほしいと感じない人はもつ必要がなく、どちらを選択したかってだけであって、当たり前のことだけどそこに人としての上下や劣等はないはず。
私自身も子供はいつかほしいと思ってたけど、なんでほしいと思ってたんだっけ?子供がいれば幸せになれると勘違いしてない?と自分に自問自答した作品でした。