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遺伝子のスイッチ
著者 生田哲
人生、能力、生き方、考え方は遺伝子で決まらない!遺伝子を「オン/オフ」にするスイッチ「エピジェネティクス」を解説人生、能力、生き方、考え方といったものが遺伝子によって決ま...
遺伝子のスイッチ
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遺伝子のスイッチ 何気ないその行動があなたの遺伝子の働きを変える
商品説明
人生、能力、生き方、考え方は遺伝子で決まらない!
遺伝子を「オン/オフ」にするスイッチ
「エピジェネティクス」を解説
人生、能力、生き方、考え方といったものが遺伝子によって決まっている、あるいは遺伝子検査を受ければこれらがわかるなどと思われている。テレビ、新聞、雑誌、そしてステマの無法地帯となっているインターネットなどを通してそう宣伝されるからであるが、これは誤りである。遺伝子は環境とかかわることではじめて働くからである。遺伝子の役割は過大評価されている。
遺伝子の働きは、食事や運動などの生活習慣やどんな書物を読むか、どんな人とつき合うかなどによって劇的に変わるからである。
一卵性双生児を例に説明しよう。一卵性双生児は、英語で「まったく同じ双子」(identical twin)と表現されてきたものの、正確には「まったく同じ」ではない。「一卵性双生児」は、まったく同じ卵子から生まれ、同じ女性の子宮の中で同じ時期に育った双子である。ふたりは先天的な環境は同じであるが、後天的な環境は同じではない。だから、一卵性双生児で生まれたひとりは学校の教師をし、充実した日々を送るが、もうひとりは薬物依存に苦しむことだってありうる。
たとえ同じ遺伝子をもっていても、同じ結果になるとは限らない。それどころか、同じ結果にはならないことが多い。そして、最近の研究によって遺伝子の働きを変えるしくみ、すなわち、遺伝子を使う(オン)にしたり、遺伝子を使わない(オフ)にするスイッチが存在することが明らかになった。このスイッチを研究するのが「エピジェネティクス」という、今、爆発的に発展している学問分野であり、本書のテーマである。
目次
- はじめに
- 第1章 人生はDNAの配列だけでは説明できない
- 一卵性双生児も異なる人生を歩む
- エピジェネティクスとは?
- 肥満は母のお腹の中で決まる
- 低栄養で生まれると生活習慣病になりやすい
- 無意識のうちに買ってしまう
- やめたくても、やめられない薬物
- 遺伝子のスイッチとなるタグの存在
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紙の本
遺伝子は固定ではない
2021/12/13 12:21
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴー - この投稿者のレビュー一覧を見る
遺伝子というと生涯その発現は変わらないものと思われがちですが、環境要因によってスイッチのオン・オフが変わることが判明しています。「遺伝か環境か」という択一論では片づけられない生命の不思議がここにあります。