読割 50
電子書籍
料理に対する「ねばならない」を捨てたら、うつの自分を受け入れられた。
著者 阿古真理
36歳、うつ発症。料理ができなくなった食文化のジャーナリストが発見した22のこと。家庭料理とは何か。食べるとは何かを見つめた実体験ノンフィクション。
料理に対する「ねばならない」を捨てたら、うつの自分を受け入れられた。
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うーん
2022/09/26 11:55
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぱんださん - この投稿者のレビュー一覧を見る
これまでの著者の本、小林カツ代さんと栗原はるみさんの話、昭和の定食と平成のカフェメシの話などなど、たのしく読んできた身としては、なんとはく、うーんな感じが。これまで、あれだけきちんと資料をあつめ、取材もかさねたことがよくわかる、とても面白い本を書かれるくらいですから、根がとてもまじめな方ゆえなんでしょうか。年齢的にも文化圏的にも近いので、好きなケーキ屋さんなどよくわかりますし、これまでの著作には共感度高かったのですが・・・。以前の本の中で、舅におかずを送っている、というくだりを読んだ時に、「いいお嫁さん」だけど、それはちょっとやりすぎじゃないのかな?という気がしていました。もちろん、たとえばたくさんタケノコが手に入ったときに炊いて送ってあげる・・というのはいいと思いますが、そんな「好意」で始めたことがいつのまにか義務になった時、とても苦しいものになると思うのですが?それは相手が誰でもあっても。
今回も読んでいて一番感じたのは、ご病気以前に、世代的にはほぼ一緒のはずなのに、どうしてそんなに保守的なの?ということです。「たまにはコンビニ弁当」とか「冷凍も試してみるか?」というような記述が一切ないのが逆にひっかかりました。