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劉裕 豪剣の皇帝
著者 小前 亮
”史上最強”皇帝を生んだ下剋上!1000人をこえる叛乱軍をたった一人で殲滅した稀代の剛勇の一代記。貴族政治が民衆を苦しめた四世紀末の中国・東晋に歴史を激変させる男が出現。...
劉裕 豪剣の皇帝
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劉裕 豪剣の皇帝 (講談社文庫)
商品説明
”史上最強”皇帝を生んだ下剋上!
1000人をこえる叛乱軍をたった一人で殲滅した稀代の剛勇の一代記。
貴族政治が民衆を苦しめた四世紀末の中国・東晋に歴史を激変させる男が出現。
その名は劉裕、貧しい家の出で食うために軍へ入った博徒だ。
戦地では先頭に立ち強敵を次々撃破。
出世すれども学はなく、政治に無関心。
規格外の男が剣の腕だけで切り拓いた道とは。
町の無頼漢から頂点へ。史上最強皇帝の一代記。
目次
- 一章 寄奴の目覚め
- 二章 叛乱と裏切りと
- 三章 大剣の軌跡
- 四章 生と死の意味
- 五章 粛清と北伐と
- 六章 剣と生きた皇帝
- 解説 吉川永青
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紙の本
マイナーな時代は次に何が起こるかわからないのがワクワクする
2024/02/17 13:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:melon - この投稿者のレビュー一覧を見る
項羽と劉邦であったり三国志であったりは非常に有名であり、どのような出来事があるのかほとんど把握している状態である人も多いだろう。一方で東晋末というマイナーな時代は何が起こるのか全く知らなかったため、物語の先が読めないため、面白いと感じられる。
次にどうなるのかということが気になって、夢中で本書を読んできた。書き方も題材も素晴らしいものである。
本書はどこまで本当の龍裕を描いているのかはわかりかねるが、軍事一辺倒という主人公像は途中までは一貫していた。そういった物語だと思っていたが、司馬休之を政治的に排除するときは冷酷な君主の一面が出ているように感じ、通常の物語よりも劉裕やその一味の悪さを感じるように思えた。
基本的には政治的な内乱に明け暮れているように思える。それが東晋という王朝・時代なのだろう。東晋を滅ぼし劉宋を建国した劉裕も、前漢の劉邦のように、かつての同士を次々と粛清していくところは、中国の歴史も同じことの繰り返しなのだと強く感じるところであった。狡兎死して良狗煮らるという故事が中国という国の特徴なのだと感じさせられた。