紙の本
『医学のひよこ』
2022/02/17 22:16
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投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
中学3年生にして東城大医学部に籍をおく生物オタクの曾根崎薫(カオル)
仲間と探検した洞窟で巨大な〈たまご〉を発見
孵化した未確認生物を〈いのち〉と名づけ、オレンジ病棟に運び込んで大切に育てようとする
しかし、ことは中学生たちの思惑を超えて動き出し、ついには大きな組織が実力行使をした末に……
《海堂ワールドの鍵を握る、瑞々しくも壮大な青春医療小説!》──帯のコピー
田口に高階に白鳥に如月に、「セント・マリアクリニック」までくわわって、「バチスタ」シリーズでお馴染みの面々が躍動する
「そう、これは戦争で、敵は『組織』だ」
初出は『小説 野生時代』2020年5月号〜10月号
中学生医学生シリーズのラインナップ
『医学のたまご』(理論社2008年、角川文庫2020年)
『医学のひよこ』(角川書店2021年5月)
『医学のつばさ』(角川書店2021年6月)
シリーズを通して装画・挿絵をヨシタケシンスケが手がけている
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リアルからは外れてたけど、面白かった!
「たまご」の内容をだいぶ忘れちゃってたので、「つばさ」が来る前に読み返した方がいいかなぁ〜?(^◇^;)
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ジュブナイル小説.未確認生物の発見,という状況を構築し,中学生の立場と大人(というか医療関係者と官僚)の立場から状況を認識すると,かくもその後の展開が変わるのだ,という世知辛さを提示する.特段テーマがあるわけではないが,少なくとも日本とはこのような国なんだぜ,という現実を見せたかったのかしら.ジュブナイルで場を構築したから仕方がないけれど,薫と忍,そして理恵との初顔合わせは,そんな軽くてよいの…?
ちなみに,物語は次巻で完結らしい.さて,どのように幕を閉じるのか楽しみ.
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「医学のたまご」の単行本を買ったのは20年前。意外と横書きが読みやすく、初めてであったヨシタケシンスケさんの絵もよくハマッテいて、読後は裏表紙の3人のハイパーマンバッカスのポーズにグッと来た。子供たちにも中学生時分に読ませたら、気に入ったようで、つまり桜宮サーガの中でも印象の強い作品だった。
さて、「医学のたまご」の続篇というか、桜宮サーガの一番未来の作品。
海堂先生はSFと云っていますな。まあ、あり得ない設定はそうなんだろうけれど、まだ判らないな。かなりブレーキは強めに踏んでいると思うんだが、話が話だから、どうしたってスピードが上がって進んじゃうよな。
それから、長く待っていた忍の初登場と山咲理恵との対面とシーンもあった。
やっぱり理恵先生は変な人だよな。
牧村瑞人が顔を出し、師長のショウコちゃん、高階学長、田口教授に火喰い鳥、白鳥まで登場。終盤はかなりのテンポで疾走し、唐突に終わる。帯に完結編「医学のつばさ」6月刊行予定となかったら、え~!と叫んじゃう処。
この幕の引き方はなんだろうね。
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前作『医学のたまご』が刊行されたのは、2008年1月。自分が読んだ2014年からも7年が経過。今になって続編が刊行されるとは。『コロナ黙示録』では海堂尊さんの日本への絶望を感じたので、まだ創作意欲が残っていたことは喜びたい。
…のだが、帯に書かれたあらすじを読んで、目が点になる。前作は読みやすい中でも考えさせられるテーマを含んでいたが、本作はもはやあっちの方向である。海堂尊作品がここまでリアリティを捨て去ったのは初めてではないか?
前作で苦い経験をした薫君だが、縁あって東城大医学部には通い続けていた。ある日、洞窟探検をしていて大発見をした薫君たちは、信頼しているある人物に相談を持ちかける。一応、その人物の名は伏せておく。
一言で言えば、ずるい大人と子どもの対立ということなる。前作にもそういう側面があったが、本作は、大人に立ち向かう子どもという、いかにもエンタメ的な対立構図を前面に出している。あんな男やこんな男が加勢してくれたのだが…。
本作の続きは、6/25に刊行される『医学のつばさ』で描かれるそうです。本作はわずか220pしかなく、最初から一冊で出してくれよという気がする。設定自体が荒唐無稽であり、本作一冊だけでは評価を下しようがない。
本筋と並行して、薫君の出生にまつわる物語も描かれるのだが、それはそれで別の作品にした方がよかったような。サイドストーリーで済ませるには色々な意味で重い。自らのルーツが、彼の心に火をつけたという面はあるだろうけども。
KADOKAWAの策略に乗っかるのは癪だが、まあ6/25を待ちましょう。過大な期待はしないことにする。何だかんだでずるずると続く「桜宮サーガ」だが、続く限りは付き合いましょう。やっぱり海堂尊作品が好きだから。
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医学のたまごの続編。だいぶ経ってから、この本が出たので、前の話を忘れてしまったが、未確認生物を医学の観点から、どうするべきか?というもので、ハッキリとした終わり方じゃないので、モヤモヤする。つぎの医学のつばさに期待。
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「医学のたまご」の続編の『医学のひよこ』
なのですが、たまごの話・・・・・
探検して偶然見つけた卵から孵化した
未確認生物を医学の観点からどう扱い
どうするのかを中学3年生の曽根崎薫率いる
チーム曽根崎が大人たちと戦う話なのですが、
4Sエージェンシーの面々や東城大学の
高階学長やいつの間にか教授になった
田口センセ、そしてあのロジカルモンスター
等々「桜宮サーガ」のそうそうたる面々が
続々登場!医学的な観点から未確認生物を
見ていることもあり医学的な話も出てきますが
「SF?×医学・医療×桜宮サーガ」の内容で
あっという間に読み切りました。
なんとも微妙な所でラストを迎えたのですが
続刊の「医学のつばさ」が出ているので
そこは期待しつつ読みたいと思います。
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まさか医学のたまごの続編が10年以上経って、世に放たれるとは。
海堂尊にしては、ま、コールドスリープとかも非現実的だけど、ファンタジー感の強い現実離れした物語ではあったが、あまりにも確立させてしまった、世界観により、日常のように思えてしまった。私的には、薫の忍や理恵先生との対面が、激アツだった。
それにしても、物語の設定が、2023年で、コロナ終息後となっているが、あと2年で、本当に元の世界に戻るのかねー、と思ってしまった。
新キャラもやっぱり癖が強い。
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牧村さんとかグッチー先生とか火喰い鳥とか
知ってる人物がでてくるとニヤニヤしちゃう。
中途半端で終わると思ったらこの後ツバサがあるの?
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カオルは生物オタ・歴史オタの中学生。某理由から週に2度ほど大学の医学部に通っている。
幼なじみ発明家の孫ヘラ沼としっかり者の美智子、秀才・三田村と修学旅行で同じグループになった。
4人はヘラ沼の家の敷地の洞窟で不思議なタマゴを見つけ、観察を始める。
やがて、未知の生きものが殻をやぶるが、命名“いのち”を巡り、大人たちの黒い思惑に巻き込まれていく。
〇『医学のたまご』が大好きだったので、ほんとカオルくんの口調が懐かしい。何度も読み返したはずなのに、「ちょっとまってよ、セニョール」しか覚えてなかった…。もっかい読もう。悪いことじゃない。新鮮な気持ちで読めるんだから☆
〇未確認生物をどう作品の雰囲気の中で捕らえてよいか戸惑っている。続刊が楽しみ。
〇カオルくんの家の事情も明らかに。4人組はそれぞれ中学生だなあとかわいい。時折、君年齢…と突っ込みたくなる単語が挟まれるけど。
〇自然科学スキー、NHK ラバー、海堂さんファンは、ニヤリポイントがたくさん。
〇後編では、水戸黄門ではなく、中学生が大人をギャフンと言わせてほしいな!
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懐かしいタイトル。表紙のデザインが変わってしまったのが残念ですが、前作を見た時に、ヨシタケシンスケさんとは気づかず。こういうところで、時の流れを感じられるのも、本の良いところ。
内容はいつもどおりにやりたい放題感ありで、久しぶりのこの世界観を楽しみました。
完結編、控えております。
2021/8/2読了
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桜宮の過去の亡霊、ヒーローが総出演。ゲバラやコロナとあれこれ浮気してたけど、ようやくホームグランドへ。SFポイのが気になるが、後半に期待!
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医学のたまごの続編ではあるが、読まなくても何となくついていける。ある日突然現れた「たまご」を世話しつつ、色々な物に巻き込まれていく話だ。見ていて熱くなったが、ハラハラするところもあった。
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中学生4人が洞窟で未確認生物の卵と思われるものを発見。
どうなる!?なお話。
3部作の第2弾。
まず、これはどの年齢層向けにつくられた作品なのかな・・。
雰囲気は中学生向けですけどね。
次に、でた!!久々の「この先の物語はご想像におまかせします」(本作の最後の方にそのように記述あり)パターン。
と思ったら、この先3作目最終本があります。
そりゃそうでしょうね。
ここで終わったら読者離れが加速しますよ。
が・・・自分は2作目で脱落。
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3部作の第2弾と知らずに読んだけど、面白く読めました。続きが気になります!
いろんな作品とつながっていて、ムフフと読めます。
コロナが終焉した2023年が舞台というのも、今のコロナ真っ只中では希望の光です!