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安楽死を遂げた日本人
著者 宮下洋一
NHKスペシャルで大反響。ある日、筆者に一通のメールが届いた。〈寝たきりになる前に自分の人生を閉じることを願います〉送り主は、神経難病を患う女性だった。全身の自由を奪われ...
安楽死を遂げた日本人
安楽死を遂げた日本人 (小学館文庫)
商品説明
NHKスペシャルで大反響。
ある日、筆者に一通のメールが届いた。
〈寝たきりになる前に自分の人生を閉じることを願います〉
送り主は、神経難病を患う女性だった。全身の自由を奪われ、寝たきりになる前にスイスの安楽死団体に入会し、死を遂げたいという。実際に筆者が面会すると、彼女はこう語った。
「死にたくても死ねない私にとって、安楽死はお守りのようなものです。安楽死は私に残された最後の希望の光です」
日本人が安楽死を実現するには、スイスに向かうしかない。お金も時間もかかる。ハードルはあまりに高かった。だが、彼女の強い思いは海を越え、人々を動かしていく。
〈本作を読んだ多くの方が考えただろうことを、私も考えた。もし小島ミナと同じ境遇に置かれたら、はたしてどのような選択をするだろうか、と。
著者が作中で記しているように、現にそうした状況に直面したわけでもない者の考えなど、しょせんは切迫感に欠けた想像や推測の類にすぎない。ただ、それでも考えてしまう。彼女のように安楽死を望み、それを選択するだろうか、と〉――解説:青木理
(底本 2021年7月発行作品)
※この作品は単行本版として配信されていた『安楽死を遂げた日本人』の文庫本版です。
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最期の死に方についてもっと話し合う世の中になってほしい
2022/01/18 22:41
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:魚大好き - この投稿者のレビュー一覧を見る
前著「安楽死を遂げるまで」の続編で、スイスで安楽死を遂げた日本人女性とその家族や友人を取材したルポタージュ。
まだまだ勉強不足で自分の考えがまとまらない。だけど選択肢の1つとして安楽死を日本でも出来るようになれば良いと思う気持ちは昔から変わらない。緩和ケアで肉体以外に精神的にも楽になれればその方法が1番いいのかもしれない。けれどそれは当事者でないとわからない。多系統萎縮症やALSなど、意識はあるのに体はどんどん不自由になっていく苦しみは健常者にわかるはずがない。
「生きる権利」「死ぬ権利」、両方あっていい。
大事なのは本人が決めた最期の死に方を周りの人間は受け入れること。普段からお互いに話し合うことがしこりの残らない最期を送り出せることは間違いない。