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けんか餅
火事とけんかは江戸の華!? 菓子屋の奉公人・豆吉と、けんかっ早いが仕事には熱い若旦那が巻き起こす、粋でいなせなお江戸物語! 江戸の豆知識コラム付き。
けんか餅
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けんか餅 (お江戸豆吉)
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紙の本
『お江戸豆吉 けんか餅』
2022/05/15 19:37
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投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
十一歳になったばかりの豆吉は、お江戸日本橋で評判の菓子屋「鶴亀屋」に住みこみで働く小僧さん
けんかっぱやくて店を出されてしまった若旦那のお供を命じられ、浅草のボロ屋で和菓子づくりを手伝うことに
ようやく開店にこぎつけたかと思うと、やってきたのは若旦那のけんか相手で建具屋の辰五郎
「あっ! てめえは!」
「あっ! おめえ、あのときのばか旦那じゃねえか!」
すわ、また大げんかが
そこへ割って入ったのがべっぴんのねえさん
「やかましいね! あたしゃ、アマでもねえさんでもないよ! お竜ってえ、れっきとした名前かあるのさ!」
こちらもまた鬼も負かしそうな啖呵を切ったからたまらない……
人情の機微に職人の心意気を練りこんで、主人と奉公人のきずなをまぶしてできた極上の和菓子のような粋でいなせで痛快な物語、2021年5月刊
第2回フレーベル館ものがたり新人賞(2019年)優秀賞受賞作に加筆修正して単行本化(ちなみにこの年の大賞は村上雅郁『あの子の秘密』)
ストーリーが明快でテンポよく進み、キャラクターも立っている
ひとりで読むのもいいけれど、教室での読み聞かせで演じ分けたら大人気まちがいなし
続刊『のろいまんじゅう』は2021年9月刊