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境界のポラリス
著者 中島 空
恵子は中国生まれ日本育ちの高校生。母と、母が再婚した日本人の父と三人で暮らしている。ある日、バイト先のコンビニでマナーの悪い客にからまれているところを、大学院で中国文学を...
境界のポラリス
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境界のポラリス
商品説明
恵子は中国生まれ日本育ちの高校生。母と、母が再婚した日本人の父と三人で暮らしている。ある日、バイト先のコンビニでマナーの悪い客にからまれているところを、大学院で中国文学を学ぶ幸太郎に助けてもらう。彼は、埼玉県川口市にある日本語教室「青葉自主夜間中学」で、外国人の子どもたちに日本語を教えてもいるらしい。興味を持った恵子は、この教室を訪れるのだが……。
わたしは日本人? それとも中国人? 自身のアイデンティティに悩む主人公と、日本社会に溶けこむため、懸命に日本語を学ぶ中国やベトナム出身の同世代の子どもたち。日本で暮らす困難を共有しながら、友情をはぐくんでいく彼女たちの姿を感動的に描く! 異文化交流の難しさと大切さを伝える、第61回講談社児童文学新人賞佳作入選作品。
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紙の本
『境界のポラリス』
2023/02/07 19:23
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投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
上海出身で川口育ち、東京の中高一貫校に高校から入学した恵子は、「中国人」であることを理由にいじめられた経験から出自を隠して学校生活を送っている
努力して日本語をマスターし、「フツーの日本人」として生きているけれど……
〈わたしは何者なんだろう。〉
ふとしたきっかけで自主夜間中学を手伝うようになり、そこに通う中国やベトナム出身の同世代の子どもたちに日本語を教えるようになる
アイデンティティに悩み、日本で暮らす難しさを感じる仲間たちと交流し、友情をはぐくんでいく姿を淡々とした筆致で描いた秀作
第61回「講談社児童文学新人賞」(2020年)佳作を受賞した「境界のポラリス」に加筆・修正して単行本化、2021年10月刊
《「国境を越え地球規模でものごとを考える」そのきっかけになる作品だと思い推しました。》──小林深雪「選評」より
ちなみに、この年の新人賞は該当なし、佳作がもう一作愛川美也『小梅の七つのお祝いに』