愛が重めなオオカミ殿下は運命のつがいを軟禁中

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投稿者：S910　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

メイド出勤初日にぶつかってしまった王太子殿下に番認定され、囲われた半獣人のヒロイン。
半獣人なせいで番の本能がわからず、生粋の獣人だった父が番と出会って母子を捨てたトラウマのせいで番本能に嫌悪感があり受け入れがたく思うが、逃がすことはできないと軟禁される以外は彼女の要望を叶えて優しくしてくれるヒーローに絆されていく話。

副作用のある薬を飲んで本能を抑制してまでヒロインが許してくれるまでは手を出さないと約束を守ってくれるヒーローが素敵だった。
薬を飲んでたことを告げない配慮も完璧かよー。

一方で「相手の性格も知らずに番だからと愛するのは本当に愛なのか。自分が悪女だったらどうするんだ」って考えるヒロインの気持ちもわかる。
ヒーローはヒロインが悪女でもいいしなんでも貢ぐしなんなら殺されても構わないという初手から愛が重すぎるせいで、ヒロイン側も番本能を受け入れがたく感じるのは仕方ない気がする。
でも彼女の不安を全て解消できるように動いて、受け入れてもらえるまで待ちながら尽くした彼の愛は本物だったよ。
ずっと純血種の王族に半獣人の血が混じっていいのかっていう疑問があるけど、非常に良作だった。