お前、タヌキにならねーか？（２）【イラスト特典付】

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登場タヌキが増えてだいぶ賑やかになってきました。
陽気なタヌキらと悩める人間達のぽんぽこ群像劇。

タヌキの何気ない動きひとつ・表情ひとつがとてもリアルで、だからこその人間臭い動作とのギャップがめちゃくちゃ面白い。

基本一話完結方式でキッチリまとめてありながら、過去に登場したタヌキ達の’その後’もしっかり追いかけてくれていい感じ。
化ける才能にも個体差があったり、人間の食べ物はやっぱり普通は身体に悪かったり細かい設定もしっかりある模様。


どれもいい話なんだけど、抜群なのは第16話。
小吉くんからの不意打ち「毛繕い」には悶える！
更に追い討ちをかけるようなオマケページのお手紙にはやられました。

続く第17話ではあのラーメン屋「赤石」が再登場。そしてAZこと小豆丸である。箸の持ち方も見様見真似なんだろうね。なけなしの所持金10円もどこかで拾ったものなんだろうか。
鉄板で笑えるキャラだけど、時々出てくるから面白いんだろうな。『こち亀』の星逃田みたいな。

こがね丸の正体もまさかの「神」なのか…⁉︎


いやー満足！

3巻が待ち遠しい。


1刷
2022.5.1

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大事なところでカラーがつくのほんと素敵な演出…
一迅社の漫画って意識して見たことなかったけど、紙質がツルツルしてて湯気でふやけないタイプだ(お風呂で読む時に便利)
コミック自体の重さがあるけれど、まあ慣れでしょう

お話は問答無用で可愛い。
ユキちゃんがどんどんタヌキに好かれる性格していってて好き。
こがね丸とくっ付いたりしないのかなあ
こがね丸もなんかありそうだからな



日を置いて何気なくパラパラと捲ってみた。
初見で読んだ時は感想に書かなかったが、カナコの回で泣きそうになった。というか、涙出た。
タヌキだけど化けられない栗之介と、容姿へのコンプレックスから自尊心が低いカナコ。
どちらも周りと比べて劣っていると感じてしまう境遇だけど、だからこそ栗之介はカナコにやさしい言葉をかけてあげられたんだと思うし、カナコは栗之介の言葉を素直に聞き入れられたんだと思う。

私もカナコのように、学生時代に自分の容姿が嫌で自尊心ばり低だったので(今思えば容姿以外の要因もあるけど)カナコにすっかり感情移入した。なので泣いた。
「嫌な思いをいっぱいしたら優しくなれなくて当たり前」
「自分が人にやさしくできないことに苦しむのは本当にやさしい証拠だ」
「カナコのそばにはやさしいが足りなかったんだな」
なんて温かい表現なんだろう。