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ストロベリー・フィールズ
著者 小池真理子 著
「僕が今、女を感じてるのは、夏子先生だけです」 出版社社長・月川の後妻となった夏子は、夫の連れ子・りえの継母として、そして自らもクリニックを開業する女医として、七年余りの...
ストロベリー・フィールズ
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ストロベリー・フィールズ (中公文庫)
商品説明
「僕が今、女を感じてるのは、夏子先生だけです」
出版社社長・月川の後妻となった夏子は、夫の連れ子・りえの継母として、そして自らもクリニックを開業する女医として、七年余りの月日を平穏に過ごしてきた。しかし、りえの友人でロック・バーでバイトをする青年・旬と出会い、その危険なまでの若さに触れた夏子は、目を背けてきた己の渇きに気づかされてゆく……。
ひとりの女性の陶酔と孤独を描く傑作長篇。
〈解説〉稲葉真弓
〔著者のことば〕
誰もが、あからさまに「家族」の大切さを叫ぶ時代になって久しい。「家族」は人間にとって、最小単位の砦であり、「家族愛」ほど、愛の深さにおいて意味のある、健全で価値の高いものはないと見なされている。
とてつもなく嬉しいことが起こる。真っ先に誰に知らせたいですか、と聞かれる。誰もが「両親」「夫」もしくは「妻」「子供」と答える。
その健全さは微笑ましく、未来永劫、消えることはないかのように思われて、しかし、同時に、その健全な場所でこそ、人は苛立ったり、憎んだり、絶望したり、孤独の淵をさまよったりするのである。そこに「家族」がはらむ「魔」の部分がある。
(読売新聞2009年1月13日付、連載完結インタビューより抜粋)
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愛と家族の変容を鋭く描いた小池真理子氏の傑作長編小説です。
2020/09/17 09:25
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『妻の女友達』(日本推理作家協会賞)、『恋』(直木賞)、『欲望』(島清恋愛文学賞)、『虹の彼方』(柴田錬三郎賞)などの傑作を次々に発表されている小池真理子氏の作品です。同書は、出版社社長・月岡智之の後妻となった夏子を主人公とした物語です。夏子は、前妻の娘りえとの些細なすれ違いはあるものの、平穏な日々を過ごしていました。しかし、危険なまでの若さを持つ青年・平岡旬と出会って、家族の亀裂が生じます。そして、目を背けてきた自らの渇きに気付いてしまいます。愛と家族の変容を鋭く描いた小池真理子氏の傑作長篇です。