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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
諸戸に対する蓑浦の行動がちょっと…
彼が自分に惚れているのをいいことに利用しておいてあれだもんなあ。
受け入れられないなら突き放す、そっちのほうが絶対に親切。
本書の絢爛たる異形の美とグロテスクさに悪酔いしそうになった。
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投稿者:yu - この投稿者のレビュー一覧を見る
あらすじ、序章を読んだだけではタイトルの意味が全く分からず、話の展開が読めないので続きが気になって一気に読んでしまいました。中盤の今までバラバラだった内容が一つに繋がる辺りが最高でした。一晩で白髪になってしまった理由が思っていたほどではなかったことや、ラストはどうなんだろと思いましたが、話がしっかりまとまっていたり、島の描写の素晴らしさなどから、今まで読んだ乱歩の作品で一番面白いと思いました。
紙の本
おそらく乱歩最高傑作では!?
2016/08/13 00:52
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投稿者:miz - この投稿者のレビュー一覧を見る
乱歩を読む人は短編集から入る人が多いと思うが、こういうドロドロした精神をエグるような作品が乱歩の真骨頂だと思う。序盤はとにかく文章がクドくて、メタ的でうっとおしいけれど、中盤の手紙の場面など時間を忘れて引き込まれた。この作品が気に入れば「陰獣」に収められている「蟲」も気に入ると思います。
ちなみに僕が買った本の表紙は和風な感じでこの画像とは違います
紙の本
昔のものとは思えない!
2016/06/26 12:55
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投稿者:紅緑 - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公を取り巻く恋愛を軸に、あるひとつの事件が幕開けとなり、奇怪な事件が本文上現在進行形で発生していく物語です。
主人公が経験談を書いているという体で始まり、はしがきにある謎が物語が進むにつれて溶けていく形式です。見出しで区切られているので内容を掴みやすく、読みやすいと思います。
文体や台詞回し、読者を巻き込むような物語の進め方など、とても80年以上も前に書かれたものとは思えません。
なお、本作には主人公を含む同性愛や、底本のままとしている角川文庫さん出版のものには、ほかの出版社さんのものでは修正されることの多い、今日では人権擁護の側面から不適切とされる表現などが土台としてありますので、ご理解の上で購入されることをお勧めします。
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人生観を変えられた作品のひとつ。
差別的な言葉多様されてます。
そういうのが許せない人にはおススメできないかも。
片輪者、同性愛、奇形。
バンバンでてきます。
面白いなぁと思ったのが、
片輪者やシャム双生児(べトちゃんドクちゃんみたいな)を見ても
人として扱える・むしろ愛することが出来る主人公(初代への懸想もあっただろうが)
それなのに、どうしても、極限状態においても、道雄の同性愛だけは最終的に受け入れることが出来なかった、ってところ。
主人公にとっての鬼は彼だったんだなぁ。と。
主人公は、道雄という、誰もが羨む聡明な美青年に愛される、ということに僅かならず自尊心を持ちながら、
時には彼に甘えてみたりして、
でも、そこに道雄の「本気」が見えると、恐ろしくなり、逃げる。ひでぇwww
乱歩は短編が素晴らしいけれど、
この長編小説は、他作品に引けをとらないぐらい、世界観が異様。
おもしろいです。
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随分昔に読んだけど、内容を思い出せなくなっているのでもう一度。未読扱い。 (2009/8/23追記:)道雄…。・゚・(ノД`)・゚・。主人公には作中散々な言われようだった彼だが(フォローも多かったけど)その所為もあってか最後の一文の余韻が尚更切ない。殺人や謎解きに関しては、登場人物に解明されるに任せて読み進めていたけど終始先が気になって一気読み。面白かったです。
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同性愛要素のあるミステリーということで読んでみて、箕浦と諸戸のなんとも落ち着かないふわふわとした関係に少しだけ萌えました。重要な人物のはずの諸戸の結末が、あまりに唐突で悲しすぎます。ミステリーとしては、きっとこの本が出版された当時なら真新しいアイディアに溢れているように感じることができたのでしょうが、今となっては使い古されたテーマの連続のように見えます。古典なんてそんなものなのでしょうか。
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見た目と心の醜さ。歪。生まれる鬼。
知らぬ愚かさ。眩さ。いとおしい鬼。
諸戸にとってはどちらも恐ろしい鬼だったんだろうなぁ〜などと考える。
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『黒蜥蜴』でも思ったけど、エロいですよね、江戸川乱歩って。
ダイレクトではなくてジワジワくるエロさ。『人間椅子』に近いエロさ。
箕浦と諸戸との同性愛がってのもあるんだけど、それはまあプラトニックなものなので、そうじゃなくて。
他人と違う事っていうか、歪んでいる(この言い方で合ってるのかは疑問ですが)からこそ、美しく、妖艶なんじゃないかなぁと。
ただ、諸戸の最後、最後の一文が切なすぎた。
彼は幸せだったのかしら?
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孤島の鬼? 鬼とは箕浦君のことですね、わかります。
自己中ノンケに翻弄される一途な諸戸が気の毒すぎるわ!
一度くらい相手してやればいいじゃないか。この鬼!
最後の一文に泣けました。
せめて箕浦とは違うタイプの美少年に誘惑でもされれば、箕浦だけにとらわれないですんだかもしれないのにね~。
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単なるミステリーでは終わらせない、と言うか途中から冒険話になり、最後は美しさにホロり。独特な美しさを感じる。
鬼は人それぞれだよなー
私からすれば箕浦しか居ないけれどな!(寧ろ作者か?)
辛い時だけ泣き付いて、でも相手はしないとか酷いよ。いや、まあ箕浦の行動も解らなくは無いし、結構ありがちなパターンなんだけれど、諸戸があまりにも善い人だから、どうしても肩を持ちたくなるんだ。諸戸が少しでも幸せだったならば良いなと願うばかりです。
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江戸川乱歩氏の小説の面白さをわたしに教えてくれた本。
短編集で「芋虫」を読んで、
乱歩はあわないかなとおもってそれっきり敬遠していたけれど、とあるきっかけで読んだらものすごく面白かった。
文章が扇情的で、ぐいぐいと引き込まれる。先へ先へとよませるミステリーだと思った。
最後の一文が、なんとも胸にぐっと来る。
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タイトルになっている「孤島の鬼」のみ読了。おうちに転がっていた本で、自分で求めたのではないからどうかな?と思って読み始めたのですが、怖くて美しくてやがて切ないという、かなり好みのお話しでした。諸戸には、元気で探偵になって、そのシリーズがあれば良かったのに。と不毛なことを考えてしまいます。江戸川乱歩、10年ぶりくらいに読んだのですが、やっぱりすごいです。
5月10日追記。
「湖畔亭事件」も読了しました。これは普通に面白い感じでした。
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諸戸が切ない。切なすぎて泣いた。
密室殺人の犠牲者となった恋人、その謎に挑む途中で不可思議な死を遂げた探偵、二つの事件に関わるように見え隠れする友人の影。
作品全体に漂う恐ろしさ、物語後半の冒険小説的な展開、そして全ての謎が明かされた時の衝撃。
面白い!
先が気になって仕方なかった。
少し怖いシーンや痛いシーンもあるのだけど、それを含めて面白い小説と言える。
諸戸の恋を応援してたりして。ラスト一行がガチ。
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これぞ乱歩、というエッセンスをこれでもかこれでもかと詰め込んだ作品。トリック、冒険、倒錯、奇形、同性愛…ああもう本当に乱歩。の割には明智君は出てこなかったが流石に彼を同性愛者には出来ないでしょうし。
最初の方で、殺した実行犯が子供だった、ってところからして。一々漂う乱歩感。とにかくこの作品の感想はそれに尽きる。乱歩は乱歩。
ていうか主人公、悪女だなぁ(男だけど)