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トランプがはじめた21世紀の南北戦争 アメリカ大統領選2016
著者 渡辺由佳里
2016年11月、アメリカの大統領にトランプが選出された。メディアや専門家の予想を大きく覆すものだった。これから世界はどのようになっていくのだろう。日本にはどのような影響...
トランプがはじめた21世紀の南北戦争 アメリカ大統領選2016
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トランプがはじめた21世紀の南北戦争 アメリカ大統領選2016
商品説明
2016年11月、アメリカの大統領にトランプが選出された。メディアや専門家の予想を大きく覆すものだった。これから世界はどのようになっていくのだろう。日本にはどのような影響があるのだろうか。本書は、予備選からはじまる、この長い選挙のレポートであり、アメリカで何が起こり、何が分断を生んでいるか分析していく。
著者の渡辺さんはボストンに長く暮らし、民主党、共和党の両陣営のイベントに参加し、さまざまな人にインタビューを試みた。SNSの動向などにも目を配りながら、ナマの声をひろっていく。また大統領選の仕組み、南北戦争時からオバマまでのアメリカの大統領選の歴史、人々の投票行動、どんな利害関係や、思想的心情などがあるのかを分析。専門的には見えない、極めてリアルなアメリカの一側面がわかる。
トランプの支持者は、プアホワイトのほか、高額所得者の白人も多いという。1950年までのアメリカの栄光を忘れられない人々がトランプを支持している。反トランプ派にしてみれば、暗黒の時代が始まろうとしている。そのような状況下、リベラル派はどのように希望を抱いたらいいのか、対話の可能性はどこにあるのか。一市民であり、移民である著者は全編にわたって問いかけている。
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紙の本
実際の選挙活動を通して見えた事
2017/02/12 16:53
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投稿者:猫目太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
実際にボランティアとして、民主党を応援した著者が、見聞きした「地元の普通の人々」の意識が、生活第一であり「差別、環境、LGBT」と言った事は二の次三の次。日本で報道されていた「ヒラリーの疑惑」がほぼガセネタ。共和党とトランプの話題ばかり本が出版される中、民主党寄りの本が出版された事は嬉しい。取材した日本人は多いが、実際に応援活動したのは著者だけだと思う。世界を巻き込みながら、「公約」を実効している「あの大統領」を毎日ニュースで聴いていると「終末は近い」と絶望しそうになる。トランプに投票したアメリカ国民に、「ひとこと言わにゃ気が収まらない」と憤る。民主党の選挙活動を応援した著者は、読者以上に絶望している。だが、あとがきにあるFBの書き込みや、ヒラリーの演説が「後に続く人間」の支えになると思う。アメリカの選挙本を読むたび、劣化して行く日本の選挙状況とあの首相と取り巻きの軽率で恥ずかしい行動に絶望する。