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うちにカブトガニがやってきた!?
著者 石井里津子
ひょんなことから、山口県に住むある一家が、カブトガニの卵を家で孵化させることに!?二億年生きのびてきたカブトガニ。その赤ちゃんの物言わぬ成長を通し、人と動物の命、くらしを...
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うちにカブトガニがやってきた!? 生きている化石とすごした1年と2か月 (動物感動ノンフィクション)
商品説明
ひょんなことから、山口県に住むある一家が、カブトガニの卵を家で孵化させることに!?二億年生きのびてきたカブトガニ。その赤ちゃんの物言わぬ成長を通し、人と動物の命、くらしを見つめなおす。第7回子どものための感動ノンフィクション大賞優良賞作品。
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紙の本
観察対象は「ともだち」になる。
2020/12/09 11:22
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投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
カブトガニを卵から1年2か月育てたお話。カブトガニを育て、カブトガニで成長した娘を見つめる著者の暖かな心が伝わって来ます。
観察記録の写真がたくさん。カブトガニの構造や「生きた化石」と言われる理由などの部分は少し詳し過ぎるかなというぐらいですが、そういう勉強を基礎にしっかりと書かれていることの現れなのでしょう。「元の場所にかえす」ことを前提の野生動物の飼育です。注意事項なども丁寧に書かれています。猫や犬の飼育とのは違う心構えも必要なこともわかります。
カブトガニの観察が日本でできる場所は限られていますが、その場所に独特なことがいろいろ書かれてあるのも面白かったです。堤防を作った結果、カブトガニが堤防の側に産卵すること。直接カブトガニと関係はしませんが、ろ過した海水が蛇口から出ていて自由にもらえる場所があること。条件が揃って初めてこんな自由研究ができたのでしょう。
自由研究をカブトガニで3年続けたお嬢さんがカブトガニを「友達だった。話せなくても」と言ったとありました。たくさん学んだことがあったのだと思います。カブトガニでなくても、自分たちの身近にあってじっくり観察すればいろいろと学べるものはたくさんあるでしょう。そんなものに(年を取った私も)巡り合いたいと思う本でした。「ともだち」になる観察対象をみつけたいです。