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深掘り! 日本株の本当の話
著者 前田昌孝
「株は本当にインフレに強いのか?」「日本株はなぜ6年連続で世界に負け続けるのか?」「バフェットは買いよりも売りの名手では?」――世の常識にとらわれずデータとファクトに目を...
深掘り! 日本株の本当の話
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深掘り!日本株の本当の話 (日経プレミアシリーズ)
商品説明
「株は本当にインフレに強いのか?」「日本株はなぜ6年連続で世界に負け続けるのか?」「バフェットは買いよりも売りの名手では?」――世の常識にとらわれずデータとファクトに目を向けるとマーケットの真実が見えてくる。
・コロナで激変!時価総額ランキング
・みずほ、東芝、新生銀――市場が握る命運
・「池の中のクジラ」日銀とGPIF
・楽天証券躍進、証券業界に構造変化
など、ブラックマンデーの前から取材してきたベテラン証券記者が市場のホットイッシューに挑む。日経電子版コラム「マーケット反射鏡」から精選。先読み力が身につく入門書。
目次
- 第1章 問われる日本株の浮揚力
- 第2章 新しい資本主義の功罪
- 第3章 クジラとなった日銀とGPIF
- 第4章 市場が握る企業の命運
- 第5章 証券ビジネスの担い手は今
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株式投資の指南書にはあらず
2022/04/17 21:56
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つばめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は日本経済新聞で約43年間、概ね証券市場の取材一筋の経歴の持ち主で、本年1月に65歳で退職、現在は個人の立場でニュースレターを発行している。本書は、著者が日経電子版に毎週掲載してきた「マーケット反射鏡」から35本を選びアップデートしたものであり、その内容は政治経済など広範にわたる。内容の一部を紹介すると次のとおりである。
◇法律に「等」が多く用いられ、ルールが曖昧で裁量行政の温床、デジタル化の障害ともなる。18の法律について、「等」の出てくる回数と全文字数に対する比率を調べた著者。租税特別措置法では21,600回、その比率0.67%。18の法律では、その比率は0.10~0.73%。◇OECD加盟28カ国の富の集中度と経済成長率の関係を見ると格差と経済成長率とは無関係のようだが、G7諸国だけをみると、富の集中度の高い国が成長率も高い傾向にある。成長を追求すれば格差が拡大し、分配政策を推進すれば成長は犠牲となる。いずれかに、比重を置かなければ日本は前に進めない。◇日銀の上場投資信託(ETF)の保有コストはもっと安くできるのでは?◇新生銀行がSBIホールディングス傘下に入る方向になったのは、公的資金返済の可能性が高まるため妥当と思えるが、一連の経緯には疑問点もある。◇東芝の復活は極めて狭い道のようだ。グループ経営にたけたプロが必要だが、そのような文系人材がほとんどいないことが、日本産業界の最大の弱点である。◇米著名投資家バフェット氏の1998年から2021年までの投資成績で、同じ期間の米S&P500種株価指数に勝てたのは、所有銘柄の37%に過ぎない。
様々な話題を含んでおり、現在の日本の在りようを理解するのにふさわしい一冊であると思う。