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究極!クラシックのツボ
著者 著:許光俊
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究極!クラシックのツボ
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究極!クラシックのツボ
商品説明
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
バロックって何? クラシックってヨーロッパのものなの? バッハは何を聴けばいいの? オペラってどこがおもしろいの?──作曲家や演奏家、指揮者に歌手、コンサート作法からCDメッタ斬りの、ほかでは書けないホンネを書いた大事典!
目次
- まえがき
- 第1章 クラシックってなに?
- クラシックってなに?──官能と邪悪の賛歌がクラシックだ!
- バロック音楽ってなに?──人工的なおもしろさを楽しむ
- 古典派ってなに?──成熟したアダルト音楽か?
- ロマン主義ってなに?──万年青年の大暴れ?
- 印象主義ってなに?──繊細で曖昧な美しさ
- 民族楽派ってなに?──国民国家は国民芸術を求める
- 題名があったりなかったりするのはなぜ?──なくてもいいことはいいのだが……
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紙の本
クラシックをやわらかくする、しかしてその実体は毒と皮肉に満ちた“悪魔の書”
2002/02/21 22:15
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投稿者:中山康樹 - この投稿者のレビュー一覧を見る
クラシックやジャズは超マイナーゆえ、関係者はなんとかファンを増やそうと勧誘に余念がない。レコード会社、雑誌、ライターが考えることはおよそ以下のごとし。その1、どうやら難解なイメージがあるようだからそいつをちょっとやわらかくして笑顔のひとつもふりまこうではないか。その2、誰でも知っている曲やミュージシャンを全面に出そうではないか。その3、美形の新人を、まあ音楽的・性格的問題はいろいろあるがそこは目をつぶってみんなでいっしょになって売り出そうではないか……以下略。
というわけで巷には架空の初心者に向かって媚びを売らんかなのやわらかいCD、やわらかい雑誌、やわらかいガイドブックが氾濫することになるが、ご同輩、そろそろ気づいてもいいころではないか。そんなことをしてもファンはまったく増えないのだということを。かりに釣られて聴くようになった人がいても、あしたになれば帰っていくということを。その証拠に、こうした勧誘商法は昔からあるが、ファンが増えたためしはない。それどころかますます減少傾向にあるのが現在ではないか。
そこで本書だが、第1章:クラシックってなに? 第2章:こんな作曲家がいるのだ 第3章:演奏の謎に迫る 第4章:こんな演奏家を聴いてみよう 第5章:コンサートの本音情報 第6章:オペラの本音情報、第7章:CDの謎、と表面的には懇切丁寧なガイドブックの体裁をとっているが、実体はまったく逆で読みようによっては「クラシックなんか聴かなくてもいい」と読める。だがそれこそが正解であり、いまはこうした「超えた」入門書が必要なのだと、『超ジャズ入門』という新書を書いたワタシとしては思いたい。編著者にはすでに『クラシック、マジでやばい話』(青弓社)がある。もはや怖いものはなさそうだ。これからも鋭い暴走を期待したい。 (bk1ブックナビゲーター:中山康樹/音楽評論家 2002.02.22)