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バーチャルアルファとオレ
舞台は、思春期ごろに『二次性(アルファ、ベータ、オメガ)』を確認する検査が行われるオメガバースの世界。ベータの家系に生まれたにもかかわらずオメガと診断された奏は、検査から...
バーチャルアルファとオレ
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バーチャルアルファとオレ (&arche NOVELS)
商品説明
舞台は、思春期ごろに『二次性(アルファ、ベータ、オメガ)』を確認する検査が行われるオメガバースの世界。ベータの家系に生まれたにもかかわらずオメガと診断された奏は、検査から数年経って尚、オメガであることに戸惑いを覚えていた。そんな奏を心配したかかりつけ医の勧めでメンタルケアアプリ『バーチャルアルファ』のテスターになった奏は、「自分のアルファであるクラスメイト」という設定のAI『悠吾』と話すことで、常に真摯に愛情深く接してくれる彼との対話に、少しずつ自身がオメガであることを受け入れられるようになる。いつしか奏は悠吾に対して、AIだと分かりながらも、仄かな恋心を抱き始めて―― ※電子版は単行本をもとに編集しています。
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甘々で良かった
2022/05/20 16:09
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:み - この投稿者のレビュー一覧を見る
値段が高くて躊躇していたけど読んで良かったです。自分のオメガ性が嫌な少年(明確にされてないけど高校生?)が、医師に勧められてアプリでアルファと交流、気遣いに癒されたる。身体の変化に戸惑ったりをヴァーチャルの相手だからと素直に吐露していたら実は…という(予想通りだけど) 社会人スパダリ攻めも年下の受けに愛想つかされないか心底焦ってる描写も可愛い。ヴァーチャルアプリやそのオプションの使い方とかもオメガバースでは見かけないものなので良かったです。
紙の本
思ってたのと違った!
2022/04/28 23:46
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かたつむり - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルからどんな設定のオメガバースなのか気になったので購入しました。
まさかこんなオチが待っているとは思いませんでしたが、購入して良かったです。
紙の本
受け入れられない自分を受け入れる。
2022/09/05 05:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり
気になるタイトルだったのですが
お値段と得意でないオメガバースということで手をださなかったのですが
作者さんの「高嶺のSubは擬態する」がとても良かったので読むことに。
バーチャルアルファという設定が面白い
これに関してのオチは、読んで早々に気が付くのですが
そこは問題はない。
オメガ性であることを受け入れられない奏の気持ちがリアル。
男子としてさらにベータだと思って育ってきたのに
まさかの「二次性はオメガ」というのはすんなりと受け入れられない。
ましてやいきなり子供を産む性なんて心が追いつかないだろう。
しかも発情期の苦しみが…さらにリアルにくるのは
生殖のために月に一度似たような経験をしているからかもしれない。
(望むと望まぬとも)
トイレに通うところなんて、もう涙ものです。
肉体的な痛さに加えてオメガ性という精神的なつらさが奏を蝕んでいる様が
本当に痛々しい。
そして、そんな彼が自分の性を受け入れていく様が丁寧に描かれている。
その受け入れがたい辛さと受け入れた時の大きさとともに。
バーチャルな存在なのに心が寄っていくのは
「自分のこと(身体)を大事に思ってくれたり、辛くて苦しんでいる時に寄り添ってくれる」人に
惹かれていくのは当然な感じとも思える。
フェロモンとか運命とか関係なしに。
つまり、今までそういう存在がいなかったに違いないのだ。
家族ですらも。
いきなりそこまでいきますかな「悪い大人」な年上の行為に
若干後ずさりしそうになったりもしましたが
奏の体や心の状態を考えれば自然ではありました。
その後の溺愛ぶりは安定してましたし。
オメガのつらさと同時にアルファの大変さも描かれていたし
さらにアルファの誠実さの示し方に驚いたり
リストバンドの存在もなかなかリアルで
大多数の一員ではない二人の大変さも
それだからこその気持ちの深さも感じさせてくれました。
(フェロモン…怖い)
唯一気になったのは奏と家族の関係
なんとなく、奏が良い方にとらえて収まったような感じだけれど
全然寄り添ってなかったし
(見当違いでも何かしらのアクションもなく遠巻きに見ている感じが否めない
ほっといた感がひしひしと)
さらに母のミーハーな態度には正直引きました。
奏が良い関係と思ったのならそれは正解なのだろうからとは思うのですけれどね。
生きづらい受け入れられない自分を受け入れて
人生を歩んでいく姿を読むことができる作品でした。