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小説 真景累ヶ淵
執念いヤツらめ一人の人間が堕ちてゆく 死出の旅圓朝の大作を濃厚に煮つめ、小説へと昇華した作品である/古今亭菊之丞――この後女房を持てば 七人まではきっととり殺すからそう思...
小説 真景累ヶ淵
小説真景累ケ淵
商品説明
執念いヤツらめ
一人の人間が堕ちてゆく 死出の旅
圓朝の大作を濃厚に煮つめ、小説へと昇華した作品である/古今亭菊之丞
――この後女房を持てば 七人まではきっととり殺すからそう思え。
父を旗本に殺されたまま解決もできず、妹も奉公先で惨殺されてしまったお志賀。それから十七年、音曲の師匠豊志賀として生きてきた。稽古はにぎわっていたが、子ほども歳の離れた新吉と男女の仲になり、あまりの入れ揚げぶりに弟子たちも次第に離れていってしまう。そんな中でも通い続けていたお久に嫉妬したためか、顔に腫物ができてしまう。悪化する腫物とともに憎悪ももつのらせ、ついには呪詛の言葉を遺して死んでしまう。新吉は恐れおののきながらお久と下総に駆け落ちをするのだが――
松浦シオリ・装画
名作落語にあらたな命を吹き込む、シリーズ第一弾!
古典落語の大名跡・三遊亭圓朝が創作した代表的作品のひとつ『真景累ヶ淵』を、時代小説の名手奥山景布子が小説化。人間の業の深さ、血縁と因縁が複雑に絡み合った愛憎劇を、時代小説として再編。人物関係図、解題を付す。本作には古今亭菊之丞が監修を行う。
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執念ですか
2022/02/04 20:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ツクヨミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
知っている人にはおなじみの累が淵。
今では落語でこれを聞くのは難しいので、こうやって読みやすい小説にしていただけてありがたいです。
複雑な人間関係、血縁関係、こうやって書籍にしてもらえるとわかりやすいです。
因果は巡り、後悔したところで、その恨みは消えず…どうでしょう?これは大昔の話でしょうか?今も累が淵の物語が語りつながる意も分かる気がします。今の実話怪談にも通じるところがあります。
落語はもともと好きですが、こうして小説の形にしていただくのも、いいことだと思います。このシリーズをもっと読みたいですねぇ。