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日本語で書くということ
著者 水村美苗
〈書く〉ことは〈読む〉ことからしか生まれない。小説には収まりきらない世界がここにある。水村作品を紐解くエッセイ&評論集、待望の文庫化。小説をこよなく愛した少女は、10代で...
日本語で書くということ
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商品説明
〈書く〉ことは〈読む〉ことからしか生まれない。小説には収まりきらない世界がここにある。水村作品を紐解くエッセイ&評論集、待望の文庫化。小説をこよなく愛した少女は、10代でアメリカへ移住、異国の地で大学院に進み文学に勤しむことになる。その生活は、おのずとグローバル(=英語)な世界で“日本語”を外から見るという経験となり、のちの作家活動へ多大な影響をもたらすこととなった。本書は、文筆活動最初期の文章から漱石や谷崎に関する文学論他、著者だからこそ描くことのできる日本の文字文化に対するエッセイ&批評文集。
目次
- I 日本語で書くことへの希望/この世紀末、文学に希望がもてるか/インドの「貧しさ」と日本の「豊かさ」/『新潮』百年を祝して/「エパテ・ル・ブルジョア」/「文学と女性」/「文学は女性」/形式的であることの倫理性/「もう遅すぎますか?」──初めての韓国旅行/II 日本近代文学について/『浮雲』考/文学の歴史性を読む/漱石と「恋愛結婚の物語」/英国留学と漱石の小説/見合いか恋愛か──夏目漱石『行人』論/「男と男」と「男と女」──藤尾の死/谷崎潤一郎の「転換期」──『春琴抄』をめぐって/III アレゴリーとしての文学/読むことのアレゴリー/リナンシエイション(拒絶)/あとがき/文庫版あとがき/初出一覧
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