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いきものとくらすための7つの約束
著者 今泉 忠明
2016年に発売され、シリーズ累計195万部を突破した『ざんねんないきもの事典』(高橋書店)。その監修を務めた今泉忠明先生が、身近ないきものに対して、人間が抱きがちな誤解...
いきものとくらすための7つの約束
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いきものとくらすための7つの約束
商品説明
2016年に発売され、シリーズ累計195万部を突破した『ざんねんないきもの事典』(高橋書店)。その監修を務めた今泉忠明先生が、身近ないきものに対して、人間が抱きがちな誤解や思いこみについて、あますことなく語ります。
「イヌがしっぽをふるのは、よろこんでいるから」→これは誤解で、イヌの体が勝手に反応しているだけなのです。
今泉先生がおはなしする、動物たちの行動に秘められた本当の意味を知ることで、ペットとの向き合い方を考える一冊になるはずです。
●著者紹介
動物学者(生態学、分類学)。1944年、動物学者である今泉吉典の二男として、東京に生まれる。東京水産大学(現・東京海洋大学)卒業後、当時、国立科学博物館に勤務していた父の誘いで、特別研究生として、哺乳類の生態調査に参加。その後、文部省(現・文部科学省)の国際生物学事業計画調査、日本列島の自然史科学的総合研究などにも参加した。伊豆高原ねこの博物館館長、日本動物科学研究所所長などを歴任。監修をつとめた『ざんねんないきもの事典』(高橋書店)は、2018年、「こどもの本総選挙」で第1位に選ばれた。動物関連の著書が多数あるほか、『講談社の動く図鑑MOVE』をはじめ、たくさんの動物本の監修も行っている。兄、息子ともに動物学者という“動物一家”の一員である。
●主な内容
人間「私が泣いていると、イヌが頬を舐めて慰めてくれた」→イヌ「この光る液体はなんだ? 舐めて確かめよう」
動物には「涙」というものの意味はもちろん、その存在も認識してはいません。「いつもと違うもの」を確かめているだけなのです。様子を見て手の気持ちを慮ることができるのは人間だけがもっている能力です。
逆に言うと「ペットが言うことをきいてくれない」と人間が怒るのは筋違いというものなのです。
今泉さんの根底に流れるのは、動物を対象として観察することで、生物の共生とは何か、人間とはどんな動物なのかを考える学者としての態度です。
人間の感情をそのまま当てはめられては、他のいきものにとっては迷惑なこと。でも動物と暮らすことは楽しい。人間といきものが一緒に生活していくことの本当の意義を今泉さんからレクチャーしてもらいます。
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基本は想像力?
2022/09/13 11:07
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投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
たくさんの生きものたちと生きていくために知っておいて欲しいこと。
裏カバーには「ペットを飼う時のルールを、今泉先生がきっぱり解説」。そういう視点で書かれているとわかると、少し厳しいと思える書き方も理解できる気がします。
内容はいろいろですが、まとめると「相手にとって良くない、嫌がることをしない」ではないでしょうか。嫌がるペットを「旅行に連れて行かない」「自分の好物を食べさせない(ペットには毒かも)」などなど。結局は想像力の問題なのかもしれません。
ペットが中心の話ですが、野生動物へのエサやりとか保護とかにも通じる話です。
読んでいると「いきもの」には人間も入るのだな、とも感じました。「こう感じているんだ」と私が思っても、それは私がそう思っているだけかも、というのは人間関係にもありがちなこと。人間相手でもルールをしっかり知って守らないと。
多頭飼い崩壊とか、野生化したペットの問題とかのニュースも多くなっています。これが現実。ペットは可愛いだけじゃない。それがわかるには難しい子どもには、飼いながらでも成長できるよう、大人が教えることも必要なんでしょう。「ペットは可愛い」だけの大人がいない、とは言い切れないですけれど。