紙の本
ロードバイクを通じて人生を一歩づつ前に進んでゆく主人公の物語
2022/12/25 21:44
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投稿者:ひでくん - この投稿者のレビュー一覧を見る
人は過去へ帰れないと知っているのに「大震災前に」「コロナ禍前に」戻りたいと願いしがみついてしまいます
そんな中で
主人公たちがそこから一歩づつ進み障害を乗り越えようともがく前向きな姿に眩しさと清々しさを感じました
自転車ライドの表現も秀逸で読みやすく
仙台のロードバイク乗りなら登場する自転車屋さんも
100kmライドするコースやヒルクライムに挑戦するコースも分かるでしょう
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ロードバイクにのめり込む描写は良かったが、コロナウイルスの話は余計でしかなく、物語と関係ないのでは。
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暗いコロナ禍の中、定年間近のおやじが、仕事と趣味の両立を図りながら、色々悩みながら結局ハッピーな生活を手にして行くストーリー。
仙台の印刷会社の室長として働く本間優一は、健康診断でのメタボでイエローカードを貰い、今一歩対処出来ずにいた。ふとした事から若い女子部下の水野唯からロードバイクの紹介を受け奮発してデローザアイドルを購入して色々な楽しさを知る。時はコロナ禍初期で緊急事態宣言下で経済的なダメージを負いながら、リモート勤務が開花する。そんな中、優一は、自転車にのめり込み健康増進と会社生活を両立するも会社経営陣が変わりリストラに見舞われ、慣れ浸しんだ職場メンバーで退社し会社を起す。
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面白かった。
けど出来過ぎ、上手く行き過ぎですね。
小説だからですよね。
主人公がカッコ良過ぎ。
登場人物がみんな良い人。
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自転車がテーマだけど、2年半前の新型コロナ出現からの日常を、仙台に暮らす中小企業の課長や教員の妻の目などを通して政府や人々の右往左往ぶり、混乱をおさらいしつつ丁寧に描いた優れたコロナ狂騒曲日誌にもなっている。「なんだかなぁという出来事たちが、すでに遠い昔の思い出」になっているのがこわい。「同じ災害でも東日本大震災はキズナ。コロナ初めてソーシャルディスタンスで正反対」「仕事と人生はぜんぜんイコールじゃない。優先するものがほかにある」ロードバイク欲しくなった…。
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自転車に興味があり読み始める。技術的な説明など、引き込まれました。
作品の内容は、コロナ禍で悪戦苦闘するサラリーマンのお仕事小説がメインでしたが、それはそれで楽しく読むことができました。
自転車に乗りたくなります。
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読友さんのレビューに惹かれて図書館にリクエストした作品。期待したとおり、いや、それ以上に満足した。
主人公の本間優一は55歳の会社員。健康診断でD判定を食らいスポーツクラブに入会することを考え始めるが、コロナウィルスの感染拡大で諦める。会社の部下である水野唯に薦められ、ロードバイクを購入した優一は……。
優一が自転車初心者のため、専門用語もわかりやすく説明されて読みやすかった。コロナ禍の拡大と自転車の練習がシンクロし、さらに会社員としての生活も織り込まれる。
ぼくも本気で自転車始めようかな。唯ちゃん最強だな
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自転車、コロナ、テレワーク。この三題噺を2020年から21年にかけて、仙台周辺を舞台に小説にしたものがこの本の内容と言ってよい。
小さな印刷会社企画部門の室長である主人公は健康のために、部下の女性のすすめに従い70万円もするロードバイクを購入、その娘に手ほどきを受けながら、泉ヶ岳への挑戦や、泉NTから亘理往復という100kmライドを達成していく。この間の初心者の苦労や半年でひと月に1000kmのトレーニングを乗りこなすまでの喜びが、軽快な文章で書かれていて一気呵成に読み終えてしまう。
一方、テレワークの必要性から会社としてサーバーの構築をしなければならなくなるが、当該部下にはとんでもないハッカー能力があることがわかる。しかし、コロナ不況となった会社からその娘の解雇通告を命令され、合点がいかない主人公も会社をやめてしまう。
この続きまで書くとネタバレになるのでやめておく。著者の出身地でもある仙台に土地勘のある人間には、一層興味が惹かれるようにできているが、ご当地小説というだけでなく、しっかりとした筋立てで読んでいてグイグイ引き込まれる。
理系の著者らしい一面もあって、世代間のITリテラシーギャップや、逆にIT能力だけでDXが進められない一面もさりげなく書かれていて、広く読者の共感を呼ぶことだろう。
この小説は地元の新聞『河北新報』に連載されたようだが、どういうわけか、1970年代に『週刊ダイヤモンド』で連載された、三浦朱門『十三秒半』(文藝春秋 1979)を思い出してしまった。
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55歳本間、コレステロール値が高いと言われるが、ジョギングは昔膝を痛めたので気が進まない。部下の女子社員に勧められたのは自転車。そしてロードバイクの世界に魅せられていく。
既に知ってる情報が多いのとほぼ想像通りに進むストーリーは安心できるものの、ちむどんどんはしない。しかしこれからロードバイクを買いたい、乗ってみたいという人にはオススメ。
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初めての作家さん。
タイトルを見て、自転車の話だなと手に取る。
50代半ばの男性が、健康診断の数値改善のために自転車に乗り始める。
時代はまさにコロナが流行し始めたころ、仕事、生活様式がだんだん変わり始める。
そんな中で、自転車か、コロナのことなのか、変貌しつつある会社のことなのか、話の焦点があいまいなのである。
どれもさらっと流すという感じで、のめりこんでいけるものがない。
最後も、フーンそうなんだ、という終わり方。
物足りなかった。
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主人公が自身の年齢に近いせいか、自分の身に置き換えて考えさせられる、つまり、これからの事に焦りのようなものを感じさせられるような内容でした。最後はハッピーエンドだったので良かったぁと思いつつも、現実もこんな風にうまく行けばいいのになぁと感じないではいられませんでした。あと、昔読んだ、邂逅の森とは随分感じが違うなぁとも。
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サラリーマンと自転車の話
自分も自転車に乗るので楽しみながら読めました
最後都合よく終わりましたが
それでもほっとする小説でした
仙台に行って自転車のってみたいと
思いました
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50代半ばの男性が、健康診断の結果に何かしないとヤバすぎる危機的状況に気づくのだが…
スポーツクラブに入ろうかと思っている矢先のコロナ禍。
そんなときに社内で一番若手の水野唯にロードバイクを勧められ、次の日には一緒に自転車屋さんに行く。
結局、一目惚れしたロードバイクを手に入れて走り始める。
ちょうどコロナで緊急事態宣言が出て、会社でもリモートワークを推奨している。
地下鉄やバスでの通勤を避けて、自転車に替えたという人も多かったのではないだろうか。
今や若い人だけに限らず、ロードバイクを乗っている人をけっこう見かけるようになった。
それは、やはりコロナ禍の影響も少しはあるのだろうか?
ロードバイク中心の話だけではなく、コロナ禍での会社の中での立場や状況、仲間など大切なものが何かを伝えている。
同じとは言えないまでも似たような経験をした人もいるのではないかと思った。
しかし、若いのに水野唯ちゃん凄いよなぁと感じた。
性格的に明るいイメージではなく、ちょっととっつきにくい感ありなのだが、仕事のスキルは高い。
ロードバイクでは大会に出場する腕前の持ち主。
だれが主人公⁇って
55歳の本間優一だろうけど。
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この人の本何冊目かな。どの本も面白かったし、自転車が好きで読みました。
真骨頂は終盤に近い経営会議での専務とのやり取りかと。自転車あれこれシーンよりなによりここが一番面白かった。
最後の元上司との再会シーンも本を読んでいるというより実際自分がそこにいるような臨場感があった。熟年男性二人の会話。穏やかな語らいの中に時代を生き抜いてきた人生の機微がにじみ出てくるような。筆力あってのことだし、この人の作風が自分に合っているんだと思う。
少し出来過ぎのハッピーエンド。ちょっと違った形にして欲しかった気もしたり。
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170これまで少なからず情緒的な部分が強調されがちなところが目立ったが、大きな組織と小さな集団との対比から始まって、家族の向き合い方や自分にない才能への気付きなど、面白くあっという間に読んだ。お仕事小説もいけますねえ。