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ティラン・ロ・ブラン 4
北アフリカに漂着したティランは一時囚われの身となるも,やがて武将として頭角をあらわし,ついにはイスラム教国を軍事的に征服したばかりかキリスト教に改宗させることに成功し,ギ...
ティラン・ロ・ブラン 4
ティラン・ロ・ブラン 4 (岩波文庫)
商品説明
北アフリカに漂着したティランは一時囚われの身となるも,やがて武将として頭角をあらわし,ついにはイスラム教国を軍事的に征服したばかりかキリスト教に改宗させることに成功し,ギリシャ帝国へ帰還する.帝国軍の総大将となり,皇帝から想い姫カルマジーナとの正式の結婚を許されたティランだが,好事魔多し…….ドン・キホーテが愛読した「世界一」の騎士道小説,全四冊完結!
目次
- 〔全巻目次〕
- 【第一巻】
- 〈日本語版への序文〉(マリオ・バルガス=リョサ,鼓直訳)
- 献辞/緒言
- ウォーウィック伯ウィリアム(第一~第二十七章)
- ティランと隠者(第二十八~第三十九章)
- イングランドの祝宴(第四十~第五十七章)
- ティランのイングランドでの活躍(第五十八~第八十四章)
- ガーター騎士団(第八十五~第九十七章)
- シチリア島,ロードス島のティラン(第九十八~第百十一章)
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紙の本
ティランの最期
2018/02/24 21:45
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投稿者:弥生丸 - この投稿者のレビュー一覧を見る
波乱に満ちたティランの人生が幕を閉じる。呆気ない終焉だが、この結末だからこそ、ティランは永遠の騎士像たりうる。権力の頂点に登り詰めれば、もはや騎士ではなくなるからだ。
北アフリカのくだりは、モーロ人の改宗があまりに呆気なく非現実的ではある。しかし、ティランとプラエール・ダ・マ・ビダの活躍が面白い。北アフリカの章で最も異彩を放つのはこの女性である。奴隷に身を落としつつも、生来の機転から窮地を脱して王妃に登り詰める。
全編を通して、登場人物たちが近現代の道徳観とかけ離れ、感情豊かで素のままなのが最大の魅力である。またじっくりと読み返したい。