電子書籍
花は愛しき死者たちのために
「エリス、ほらご覧。また君のために人が死んだ」――硝子の棺に横たわる死せる美少女エリス。彼女は決して腐敗せず、いつの頃から存在するのかもわからない。棺は、黒装束の男に運ば...
花は愛しき死者たちのために
花は愛しき死者たちのために 1 (集英社オレンジ文庫)
商品説明
「エリス、ほらご覧。また君のために人が死んだ」――硝子の棺に横たわる死せる美少女エリス。彼女は決して腐敗せず、いつの頃から存在するのかもわからない。棺は、黒装束の男に運ばれ、エリスは時代も国も超えてその姿を見せる。ある時は親を知らない墓守の青年の前に。またある時は友人の美貌に複雑な思いを抱く少女の前に。彼らはなぜ、エリスに惹かれてしまうのか? さらにある成金貴族の息子は、エリスのための“秘密の集い”にのめり込んでしまう。その先に、破滅が待ち受けているとも知らずに……。2021年集英社ノベル大賞準大賞受賞作!
目次
- 花は愛しき死者たちのために/黒衣は躍る/五月の薔薇たち/青い瞳の肖像
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
某幻想楽団のアレを彷彿とさせるゴシックホラー
2022/10/27 01:26
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
腐敗しない少女の遺体エリスと、それを手にした者達の迎える破滅と終焉の物語四篇を描いた連作集。
純粋で無知な墓守の青年。
劣等感と承認欲求を抱えた成金貴族の子息。
友人に嫉妬と羨望を抱き不変を望む少女。
身を滅ぼしても芸術の女神を求める画家。そして棺を運ぶ男カロン。
多くの人を狂わせ続けるファムファタル、エリスを巡るゴシックホラー。
某幻想楽団の描いたABYSSを彷彿とさせる作品だった。
ていうかElysionの二次創作だったりしない?と聞きたいくらい酷似してるが大丈夫か?
描かれている内容は違うけどさ。
特に明確に終わりらしい終わりや救いや希望といったものが描かれていないのもゴシックホラーっぽい感じがするような。
謎は解き明かされて終わってほしい人には不向きな作品だと思う。
結局エリスってなんなのよ。
なんで腐らないの?みたいなことは一切触れられないし明らかにされないので。
幻想的な雰囲気ホラーと、物言わぬファムファタルに狂っていく人達の物語を見たいカロン候補者向け。