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カインは言わなかった
著者 芦沢央
公演直前に姿を消したダンサー。美しき画家の弟。代役として主役「カイン」に選ばれたルームメイト。嫉妬、野心、罠──誰も予想できない衝撃の結末。芦沢央が放つ、脳天を直撃する傑...
カインは言わなかった
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カインは言わなかった (文春文庫)
商品説明
公演直前に姿を消したダンサー。
美しき画家の弟。
代役として主役「カイン」に選ばれたルームメイト。
嫉妬、野心、罠──誰も予想できない衝撃の結末。
芦沢央が放つ、脳天を直撃する傑作長編ミステリー!
男の名はカイン。
旧約聖書において、弟のアベルを殺害し、「人類最初の殺人者」として描かれる男──。
「世界の誉田(ホンダ)」と崇められるカリスマ芸術監督が率いるダンスカンパニー。
その新作公演「カイン」の初日直前に、主役の藤谷誠が突然失踪した。
すべてを舞台に捧げ、壮絶な指導に耐えてきた男にいったい何が起こったのか?
誠には、美しい容姿を持つ画家の弟・豪がいた。
そして、誠のルームメイト、和馬は代役として主役カインに抜擢されるが……。
芸術の神に魅入られた人間と、
なぶられ続けた魂の叫び。
答えのない世界でもがく孤独な魂は、いつしか狂気を呼び込み、破裂する。
“沈黙”が守ってきたものの正体に切り込む、罪と罰の慟哭ミステリー。
『汚れた手をそこで拭かない』が直木賞候補、
『火のないところに煙は』が本屋大賞と山本周五郎賞候補。
『許されようとは思いません』続々重版中、
芦沢央が渾身の力を込めて書き上げた超傑作がついに文庫化!
「この小説そのものが、底の知れない沼のようだ。
読み始めたら、逃げられずに沈んでいく恐怖を快楽にかえて、
読み耽るしかない」──角田光代(解説より)
※この電子書籍は2019年8月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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紙の本
色々盛沢山
2024/01/21 13:36
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:AKI - この投稿者のレビュー一覧を見る
新作公演「カイン」の初日直前に失踪してしまったバレエダンサー藤谷誠。
彼の弟で画家の豪。
それぞれの恋人と、誠の後輩尾上くんと、
カリスマ芸術監督の誉田と、彼との関係で傷ついたダンサー達と、自殺しちゃった女の子とその両親と、
誠と豪の家族の話と、、、なんだか色々盛沢山な小説でした。
舞台と絵画の表現力が素晴らしいし、殺人事件なんかもうまいこと絡んできて面白かった。
んだけど、、、ちょっと盛沢山すぎて、個人的には処理しきれず消化不良。
読み終わった直後の感想が「尾上くん、良かったね!」だった。
最後、報われてホットしたわ。
芸術、良くわからないけど、修羅な世界だなぁ、と。
その表現力に圧倒されつつも、終始モヤモヤと不穏な空気感の漂う一冊でした。
メンタル弱っている時にはお勧めできないな。
紙の本
芸術の世界観
2022/11/27 17:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キレイな富士山 - この投稿者のレビュー一覧を見る
バレエという芸術分野における物語。登場人物一人一人の想い、行動がとても重みがあり、考えさせられながら読み進めていった・・という感じ。
紙の本
ゲイジュツ
2022/09/02 01:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
力量差ミステリー。
男と女。
天才と凡人。
審美眼。
高低差が摩擦になる。
いろんな視点から進んでいく物語にしては、
最後に収束するところに統一感を感じられなかったので、
そういう意味でのカタルシスは少なかった。
作者視点では一つのテーマで書かれたのかもしれないけれど。
いちばん天才のような振る舞いをしていた
劇作家の行動原理がいちばん平凡だったのは、
人間の社会を描くという意味では芯を食うけれど、
エンタメ作品としてはもう一つ違う次元を見たかったかも。