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漢字百話
著者 白川静 著
太古の呪術や生活の姿を伝える、漢字の世界。だが、中国・日本両国がかつて行った文字改革により、意味体系を否定されるという事態に陥っている。本書では、厖大な資料考証によって、...
漢字百話
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漢字百話 (中公文庫 BIBLIO)
商品説明
太古の呪術や生活の姿を伝える、漢字の世界。だが、中国・日本両国がかつて行った文字改革により、意味体系を否定されるという事態に陥っている。本書では、厖大な資料考証によって、文字の原始の姿を確かめ、原義を鮮やかに浮かび上がらせる。三千年を超える歴史的景観を辿り、漢字の今日的課題を問うた、「白川静の世界」入門に絶好の刺激的な書。
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紙の本
漢字百話
2003/01/12 17:02
7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
内容が充実していて、読みごたえがあった。原始宗教の各種祭儀との関係から作られた漢字の成り立ち、系統分類、国字の訓読みとの関連性、等等その論理性がよく解った。漢字に関するいろいろな知識、漢字の形義音の三つの要因の体系が、その変遷の過程の解説により、体系的に理解できた。その結果、当用漢字などの漢字制限が漢字の成り立ちを無視した、いかに愚劣なものであるか、副次的に良く理解できた。難しいところは何もなく、非常に明晰で解り易く書かれている。
白川静は漢字や漢文の研究者と、認識していた。一流の人という者は、専門分野だけでなく、関連する周縁領域の分野まで、造詣の深いものだということが、よく解った。言語学はもちろん、考古学や神話学、比較文化学や文化人類学まで、広く勉強し研究していることが、この本に書かれていることから、了解される。異なる分野で断片的に知っていたことが、ここで関連づけられ整理されて、解説されている。非常に有意義であった。
紙の本
再読至福。
2002/12/20 22:36
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のらねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んでいる最中に微かな既視感。「ああ。これ、おれ、前にも読んだことあるわ」。たぶん、かなり昔に新書かなんかで読んだことがあるのである。つまり、何年かぶりの再読である。でも、読んだ内容を記憶している訳ではないので、再読であっても特に支障はないのだが。
白川静センセイの文章は簡明で論理的。余分な装飾がなく、キビキビと言いたいことを提示してくれるので、読んでいて気持ちがいい。冗長で非論理的な文章が巷にあふれているから、なおさらそう思うのか。
しかし、普段何気なく使っている「漢字」の歴史を遡っていくと、これほどオカルティックな、一種のおどろおどろしい世界に繋がっていく、というのは、なかなか興味深い。「呪術的な心性が日常的な感覚としてリアリティを得ていた時代から遣われていた文字なのだなぁ」、と、実感できる。
紙の本
白川静氏の著書を読ん見たかった
2023/07/26 10:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トマト - この投稿者のレビュー一覧を見る
漢字の奥深さが事細かく考察し書かれていました。こんな、意味がこの漢字にはあったのかと目からウロコ状態です。興味深く読ませていただきましたが、少々難しかったです。
紙の本
漢文学者・白川静氏の世界を知るための絶好の入門書です!
2020/08/23 12:25
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『漢字—生い立ちとその背景』、『詩経—中国の古代歌謡』、『金文の世界—殷周社会史』、『甲骨文の世界—古代殷王朝の構造』などの著作で知られる漢文学者であり、東洋学者であった白川静氏の作品です。同書は、太古の呪術や生活の姿を伝える、漢字の世界を詳細に解説した貴重な一冊です。厖大な資料考証によって、文字の原始の姿を確かめ、原義を鮮やかに浮かび上がらせています。白川静氏の世界を知るための絶好の入門書と言える刺激的な書です。