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電子書籍
熱誠憂国(毎日新聞出版)
著者 李登輝
「日・米・台」で築け、アジアの平和! 哲人政治家・元台湾総統が叱咤激励! Gゼロ(米一国支配の終焉)時代のニッポンの進むべき道。第一章 新しい日本のレジュームの構築/第二...
熱誠憂国(毎日新聞出版)
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熱誠憂国 日本人へ伝えたいこと
商品説明
「日・米・台」で築け、アジアの平和! 哲人政治家・元台湾総統が叱咤激励! Gゼロ(米一国支配の終焉)時代のニッポンの進むべき道。第一章 新しい日本のレジュームの構築/第二章 日本の極東アジア戦略/第三章 日本人として生きる/第四章 戦争を考える/第五章 信仰は力なり/第六章 人生哲学と宗教/第七章 第二次民主革命/第八章 台湾の同胞たちへ
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紙の本
傾聴
2020/08/19 11:32
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投稿者:怪人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本人に伝えたいこと。熱い心をもって日本の将来について提言している。
著者は戦前の日本統治下時代に青春期を過ごし、京都帝大に学び、日本陸軍にも応召した経歴をもつ。戦後アメリカの大学で農業経済を研究し、帰国後当時の総統蒋経国に見いだされ政治の道を歩む。総統の立場に就いてから、台湾に民主主義を根づかせ、独立国台湾を造りあげた指導者である。50年の日本統治についてもそれなりに評価し、八田與一や鳥居信平の業績を讃え、台湾に日本精神の遺産が今日の台湾の礎を築いたと評価する。
安全保障を論じる際のミツバチの法則は例え話のわかりやすさを示しており、台湾の民主化のスローガンに坂本龍馬の船中八策を参考にするという日本の歴史や文化にも造詣が深いことがわかる。グローバル資本主義の本質的な欠陥を指摘し、経済施策の方針も明確としている。
そのような著者が歴史における指導者を考察し、重大な決断をするときに見られる共通点があるという。それは大事を成すために素人が及ばない気概と高い自負心を有している点だという。多分、自身の経験も踏まえながら、指導者の条件を述べている。民主国家の指導者限定という前提で、素質と能力に加えて「誠意をもって民意を汲む」「個々人の幸福のために長期的計画を策定し、絶えず短期長期におけるバランサーの役目を果たし得る」という条件を持たなければならない、という。日本の政治家には傾聴すべき金言だ。