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秘蔵映像でよみがえる 日本の廃線50
ノスタルジックな写真に見る、鉄道文化の栄枯盛衰――明治5(1872)年10月14日、日本初の鉄道が新橋‐横浜間で開業して今年で150年。鉄道は日本の近代化を支え、地方ごと...
秘蔵映像でよみがえる 日本の廃線50
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秘蔵映像でよみがえる日本の廃線50 ヴィジュアル版 (祥伝社新書)
商品説明
ノスタルジックな写真に見る、鉄道文化の栄枯盛衰――明治5(1872)年10月14日、日本初の鉄道が新橋‐横浜間で開業して今年で150年。鉄道は日本の近代化を支え、地方ごとに独特の鉄道文化が形成された。しかし、戦後にモータリゼーション時代が到来すると、その在り方は大きな曲がり角を迎える。大都市では路面電車が姿を消し、過疎化が進む地方では厳しい生存競争に負けた路線が次々と姿を消していった。そして、現在も生活様式の変化により、存続が危ぶまれる路線が激増している。本書では、昭和・平成の社会を支え、消えていった50の路線の記憶をたどるものである。※テレビ映像からのキャプチャーのため、一部不鮮明な画像があります。
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紙の本
新書版であるが、話題豊富
2023/02/24 17:08
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投稿者:つばめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦後75年の間におよそ400の路線、7000kmが廃線、これには貨物専用線や森林鉄道は含まれていない。NHKはこの400路線の映像をNHKアーカイブスから探し出し番組を作る準備を2020年1月に始め、5月に100路線を対象に放送した。本書は、番組で取り上げた路線を厳選、放送されなかったエピソードも加えてまとめたものである。新書版という紙幅に限りがある中で、廃止区間、廃止時期、廃線距離、路線略図、写真とともに、簡潔な解説文で構成されており、現役時代の路線の状況がよく理解できる。内容の一部は次のとおりである。◆紀勢本線の枝線のような野上電気鉄道は、国鉄紀勢本線開通より8年も早く開業。◆岡山県の西大寺鉄道は黒字経営にもかかわらず、並行して国鉄赤穂線が開業したため廃止。◆木曽森林鉄道には、山奥で働く営林署員のために理髪車があり、理容師も理髪手と呼ばれる営林署職員。◆使われていた車両の来歴は詳細に紹介されている路線が多い。一例を挙げると、高畠鉄道の明治末期製造の客車の場合、青梅鉄道→高畠鉄道→雄勝鉄道→明治村で現役として活躍。資料性に富む内容であり、残りの50路線についての続刊を期待したい。ただし、以下の点は若干残念であった。
路線略図には解説文にでてくる地名すべてが記載されているとより理解しやすい。不鮮明な写真も多くある。昭和30年代の鉄道を記録した新書版のJウォーリーヒギンズ著『秘蔵カラー写真で味わう60年前の東京日本』(光文社新書)の鮮明な写真と比べると、その差は歴然としている。