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主人公と同じ年代の、妻を持つ男性に対する警告文
2024/03/30 14:24
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投稿者:かさぶた - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公は典型的亭主関白
その妻は、三歩下がって歩くような女性
癌が見つかり、自分が亡き後一人でも生きていけるようにと妻は主人公に家事全般を教えたり地域との交流を促す
その中で今までの自分の行いを省みて変わっていく主人公
なのですが、
全てが妻にお膳立てされたようなもの
癌がという、予後が予想でき準備ができる時間がある病
省みて変わる機会を運良く与えてもらえただけ
もし妻が癌でなかったなら、不慮の事故で突然の別れとなったなら、主人公は己を省みる機会も変わる機会もなかったでしょう
最後の最後には、ある事柄について自分から謝ることができなかった事実が残る
この先妻を思い出すたびに、主人公は辛く苦しくなることでしょう
妻がその事柄について既に許していたか否かは主人公にはわからないけれど、謝ることができなかったのは事実
主人公と同じような男性は、今すぐにでも気づかないと、大切な人を大切にできないまま、永遠に別れることになりますよ
紙の本
考えさせられます
2023/02/04 20:44
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投稿者:Jung - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分もいつどうなるか分からない年齢になってきたので、非常に身近に感じられました。ただ、このような夫は、今はもうあまりいないような気もしますが。
紙の本
身近な現実ですね
2022/10/24 15:11
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投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
妻の杏子が末期癌で余命1年と宣告された。それを聞いた夫の廉太郎は杏子がいない生活を想像して愕然とする。廉太郎は今まで仕事一筋で、身の回りのことや家のことを全て妻に任せて生きてきたからだ。炊事・洗濯等の家事を何もできない廉太郎に妻の杏子、娘の美智子は・・・・・。
どんな状況でも一人で生きていけるだけの能力を持たないといけないですね。わかっていても難しいですね。
電子書籍
やや古い……かな
2023/04/24 22:04
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
設定が古い感じがしました。昭和の夫婦みたいな夫婦だと思います。もう少し、今の70代は、夫は家事をやると思うのですが……。でも、お話は悲しいところや、夫に腹の立つシーンやら……が、満載でした。
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読みたかった小説。
やっと読むことができました。ぜひ世のお父さん方に読んでもらいたい本ですね。
そして死はまだまだ先と思っている30代40代の方も自分ならどう生きたいのか?を考えるきっかけとなって欲しいです。
私も病気や母の死を経験して、自分ならこの先どう生きたいかを考えるきっかけとなりエンディングノートを書き始めました。
この内容、本当に泣けてきます。
私の母とダブってしまいました。
母も癌で3年前に亡くなりました。68歳でした。
私の父は廉太郎さんのように一人暮らしです。
内容は暗いものかと思いますが、でも前向きな考えになれる小説かと思います。
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ここまでは、古い考えの夫ではないと思いますが。
やはり、奥さんに対しては、どことということではなく
後ろめたく、謝罪の気持ちがあります。
奥さんの死ということではく、そろそろ自分の夫婦も
そんなに遠い話ではなくなってきた時期に
この本を読んで、引き込まれました。
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典型的な古い考えの持ち主で仕事をやっていることで全てが許されると思っていた夫が妻の余命宣告で狼狽することから始まるストーリー。
大切な人に伝えるべき感謝の言葉は、きちんと伝えておくこと。あとで後悔しないように。
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がんで余命宣告された妻に、現実感を持てないピンとこない夫。娘二人に罵倒されながらでも、徐々に近付いていくその日を迎える。
夫の感情の変化に自分を写し、やはり切ない思いに。自分の現実から逃げない様に、心させられる意味で大切な一冊となった。
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こちらの本は、近所の図書館で「書き出し小説」特集をやっており、前情報は書き出しだけで手に取り読んだという珍し本。
昭和生まれの私にとってはとても勉強になる本だった。
タイトルのとおり、
主人公の奥さんが虫垂がんという珍しい病気にかかり、
なくなるまでの時間の物語。
主人公はいかにも団塊の世代という男性。
仕事命、権力命、見栄っ張り、自分は常に正しいと思い込んでいる。よき父ではないが、娘二人を大学までやったので、良い父親だと思い込んでいる。
家族には疎まれている。
「〇〇すべき」が強く、人に押し付ける。
すでに定年退職の年齢はすぎているが、
嘱託として工場勤務をしている。
しかし家族や通勤電車で一緒になるひとには「必要とされている男」を演じるべく、スーツで出勤している。
The 昭和の亭主関白。
そんな人物像だ。
かたや奥さんは、
「はいはい」「お父さんのいうとおりですね」
という感じで、腹がたっても波風立てず、
旦那さんを常に立て、自分の機嫌は自分でとるタイプ。
仕事しかできない主人公、
そして奥さんから病院につきそってほしいといわれても、仕事だと嘘をついてやり過ごしたら、妻が治らないがんにかかっていることがわかった。
娘に病院につきそってもらい、
そこから数日娘の家にとまり自宅を開けただけで、
主人公の家は崩壊する。
つまり、家事が一切できないことをしらされ、
奥さんの存在の大きさに気が付く。
杏子は「私のせいですね」
だんなさんが何もできないことを自分のせいにする。
そこから、杏子は自分の運命をうけいれ、
残された時間で主人公が一人になっても生きていけるように教育していく。
炊事、洗濯、掃除、そして杏子が手入れをしていた
庭の薔薇。
妻との遺された時間を共に過ごすことで、
主人公も自分の悪いところに気が付いたり、
周りの人間の態度がきびしいのは、自分の過去の態度がよくなかったと、改めはじめる。
この本から学んだことは「やり過ごす」スキルだ。
今の時代の女性は、これを「パワハラだ」といったり、「言葉の暴力」がつづくと離婚の原因になると思う。
どんなに男性が稼ぎやしなってくれたとしても・・・
しかし、この小説にでてくる奥さん:杏子は芯が強い女性で、主人公を理解し、何があってもやりすごす、そして強くあたられても、こどもには当たらないという、
素晴らしい女性像だと思う。
今の自分の生活を考えたときに、
旦那さんにたいしてこんな風に強い気持ちをもったことはなかったと思う。
何があってもやり過ごすスキルを自分で身に着け、
いま一緒にいてくれる旦那さんと頑張っていきたいなと思った。
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父母ともに地方の農家の生まれで、祖父母の世代には古い考えが色濃く残る環境でした。ただこの世代の方たちは、かつての時代の環境も、時代とともに変わった今の環境も見ていると思います。祖父母にお互いがどんな存在だったのか聞いてみたくなりました。
長年連れ添った家族や友人とは、愛が、心が通い合っているとはいえ、改めて相手のことを考え、想いを伝えあうことは素敵だなと思います。
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自分の父親のような主人公だからこそ感情移入。後半にかけて末期がんの妻を愛おしく思う様子に涙が出てくる。ラストは衝撃な過去がわかり、そこがまた伏線回収で複雑な感情と涙。
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ずっと仕事ばかりしてきた夫が、妻の余命と向き合い、寄り添って自分を見つめ直すストーリー
逃れられない別れに、泣いたりしながらも最後を迎え、乗り越えようとしている家族
近しい人との死、考えたくないな
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もうもうどうしようもないクソ男廉太郎
孫に対して言い放った瞬間怒りで吐き気すら催した。きっとトラウマになる。全て思考が狂ってるとしか思えない
その男が妻を亡くした後自身の愚かさを認識して泣き崩れる
遅い!杏子さん、我慢しすぎ!娘たちも結局優しい
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妻の就活とは夫が最低限の家事ができるようになり孤独にならないように娘達との和解、仲間作り等々、夫の為のものであった
先に逝く者としては自分の事よりも残していく夫の事が心配だという事だった
実母の様子と重なった
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杏子さん、本当にできた女性ですね。
昭和的考えの亭主関白男の旦那に見切りをつけずに最後まで支える。
私には同じようなことが出来るのかな?と思いました。自分もですが、親の老後などかなり考えさせられる本でした。
ただ嗚咽するほどの涙は全く出ませんでした