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  • カテゴリ:一般
  • 販売開始日: 2022/10/27
  • 出版社: 岩波書店
  • レーベル: 岩波文庫
  • ISBN:978-4-00-322031-3
一般書

電子書籍

完訳 カンタベリー物語 上

著者 チョーサー , 桝井迪夫

花ほころび,そよ風吹きそめる四月のある日,身分も職業もさまざまな二九人の巡礼がサザークの旅籠に顔を合せた.当時のイギリス社会の縮図というべき顔ぶれが,カンタベリーへの道中...

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完訳 カンタベリー物語 上

税込 1,012 9pt

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カンタベリー物語 完訳 改版 上 (岩波文庫)

税込 1,012 9pt

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商品説明

花ほころび,そよ風吹きそめる四月のある日,身分も職業もさまざまな二九人の巡礼がサザークの旅籠に顔を合せた.当時のイギリス社会の縮図というべき顔ぶれが,カンタベリーへの道中,順番に話をすることになって…….中世イギリス最大の詩人チョーサー(一三四〇頃―一四〇〇)の代表作.バーン=ジョーンズの端整な挿画を収載.

目次

  • はしがき
  • 総序の歌
  • 騎士の物語
  • 粉屋の話
  • 家扶の話
  • 料理人の話
  • 弁護士の物語
  • 訳  注
  • チョーサーについて

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みんなのレビュー13件

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評価内訳

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  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

カンタベリー物語上

2022/06/24 18:34

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

カンタベリー物語を読んだら、チョーサーって面白い人だったんだって親近感を持ちました。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

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紙の本

カンタベリー物語の上巻。

2023/05/30 21:18

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Order 6601 - この投稿者のレビュー一覧を見る

中性英文学を学ぶ過程で、カンタベリー物語に出会いました。非常に興味深く、現代と変わらぬ普遍的なものの考え方や視点等が垣間見えて面白いです。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

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紙の本

正義概念とカンタベリー物語

2007/08/14 16:00

7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:sanctusjanuaris - この投稿者のレビュー一覧を見る

古代ギリシャで、価値観・社会構造が激変していた時代に、正義という言葉が生まれたと、倫理学者マッキンタイアは指摘したのを昔読んだことがある
(マッキンタイア著、『西洋倫理学史』、深谷昭三訳、以文社)。

ディカイオシュネー(Δικαιοσννη)という古代ギリシャ語が、正義の語源とされる。政権や価値観が激変する中でも、厳然と不動であることこそ、正義・ディカイオシュネーの重要なアウトラインだ。
いってみれば、
政権交代が起こって、貴族たちが没落した後も、
自分たちは貴族で、高貴で、政権交代が起こる前の古き良き時代の我々こそが、ディカイオシュネーだと没落貴族たちが言うわけだ。

本題ではないので詳細は省くが、正義概念の誕生には、二つのポイントが見て取られた。


時の権力と富を寡占的に所有していた
貴族たちの回顧、復古願望の表れとして、
ディカイオシュネー=正義という
言葉が生まれたといえると思われる。


政権や価値観が激変する中でも、もとから高貴な者は、厳然と高貴であり、
真理のごとく永遠不変であること。
(これは、厳格な法と手続きに則って感情を交えることなく善いものは善いと判断する今の(?)正義の考え方につながるものがあるように思われる。

以上2点の正義概念解釈を念頭に置くと、時代はかなり下るが、
『カンタベリー物語』を新しい視点から読むことができる。

『カンタベリー物語』は、さまざまな階級の人たちが一緒に巡礼する中、各人が順番に物語をする。
身分の高い人から低い人までいて、順々に語るのだが、とくに身分の高い人たちの物語には、一定の傾向が見て取られる。

『カンタベリー物語』はべつに正義がテーマではないが、
上記Aに類する心の動き、
上記Bの論証が、
身分の高い人たちの物語には垣間見える。

敬虔な信仰と高貴な血筋を持つある女性(コンスタンツ)が船が難破したため異国に迷い込んでしまう。
また、
事情によりある男(アルシーテ)はその高貴な元の姿を隠して貧しい者になりすまして、城の従者として二年ほど暮らす。

だが彼らは、その生まれながらに持つ高貴さゆえに、異郷の地であろうと元の身分を隠そうと、相応の地位へと昇ることになる。

難破や恋の病により(原因はなんであれ)、彼らはいったんその身分が剥奪されるが、また元の位置へと帰っていく。これがカンタベリー物語のうち、
身分高い人たちが話す物語の基本構成となっている。

そこには、現状の地位を喪失するのではないかという不安、そして自分たちの地位は生まれながらの不変のものであることを、物語の形を借りて論証することで不安を解消しようとする意図が浮かび上がってくるように思う。


以上は『カンタベリー物語』を、言葉のほんの一面から見た場合の、一所感にすぎないが、現代イギリス人の思考の原型、当時の歴史的背景、面白い生活史、ささいだが不思議な発想など、掘り起こしたくなる遺跡がたくさん
埋もれていると期待している。

遠い異国の遠い昔の物語と疎遠に思われず、多くの方々が書の考古学者になりきって『カンタベリー物語』から楽しい遺跡を発掘されんことを祈る。

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2013/07/02 21:35

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2008/10/18 23:16

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2009/02/02 00:23

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2009/05/09 22:31

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2013/01/06 15:00

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2013/09/09 12:54

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2013/06/19 03:06

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2013/09/23 09:57

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2022/02/21 23:51

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2022/03/28 02:11

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