電子書籍
松田正隆I 夏の砂の上/坂の上の家/蝶のやうな私の郷愁
著者 松田 正隆
日常の裂け目や静かな台詞の行間から、心の渇き、生と死、都市の記憶が滲みだす。長崎を舞台にした、作家の初期代表作を収録。
松田正隆I 夏の砂の上/坂の上の家/蝶のやうな私の郷愁
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
松田正隆 1 夏の砂の上/坂の上の家/蝶のやうな私の郷愁 (ハヤカワ演劇文庫)
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
電子書籍
話題の公演の原作
2022/11/14 07:46
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:H2A - この投稿者のレビュー一覧を見る
公演に行くわけではないが、原作を電子書籍で。3作とも著者の初期の作品で、そのついの2作は長崎が舞台。なにげない日常の一面を描いた静かな作風が共通。この3作ともに雄弁さはほど遠く訥々と台詞をつぶやくようなないようで、演出で大きく印象が変わるのだろう。「喪失」というモチーフも共通で、最初の『夏の砂の上』では主人公の小浦治の亡くなった明雄という存在が語られるし、治の同僚も突然に死んでしまったことも語られる。姪の優子は身勝手な母親によって長崎まで連れてこられ、やっと治とも馴染んだのに結局母に従って去って行く。治のもとには誰も残らない。静かな佇まいの佳作。