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アヤカシさん
ケイとメイおばさんは、普通の人には見えない不思議な存在=「アヤカシ」が見えてしまうという秘密を共有しています。象牙の鍵盤を持つピアノを弾くよう促す、牙のない象…女主人の窮...
アヤカシさん
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アヤカシさん (福音館創作童話シリーズ)
商品説明
ケイとメイおばさんは、普通の人には見えない不思議な存在=「アヤカシ」が見えてしまうという秘密を共有しています。象牙の鍵盤を持つピアノを弾くよう促す、牙のない象…女主人の窮地を救うため生きた鳥となって姿を現す鳩時計の鳩…どれもが、読んだあとだれかに語って聞かせたくなるような魅力的なお話です。メイおばさんの小学生時代の秘密に分け入っていく息づまる後半、じんわり胸に落ちるラスト。物語の醍醐味をどうぞ!
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紙の本
主人公たちの心情の描き方がいい。
2015/12/01 17:08
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投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
小学三年生の男の子ケイと、十歳年上のメイおばさん。ふたりには人間ならざる存在の「アヤカシ」が見えるという共通項があってー。この設定を生かして、色々なアヤカシを絡めつつ、いくつかの物語が展開する。
特徴的なのは、メイおばさんがアヤカシの存在を否定し、無視するようにケイに強く言うこと。もちろん物語が展開するにはケイはメイおばさんの言いつけにそむくことになるのだが、それはそれとして、メイおばさんにはアヤカシを無視したい過去があった。後半、それが明らかになる部分が読みどころ。そして、読んでいるうちにメイおばさんに共感し、肩入れする気持ちが湧いてくる。
終盤、あるアヤカシが中心となってメイおばさんの心の屈託をほぐす展開になっていく。そのアヤカシの、「だれだって、だれかとつながっていたいのよ」というせりふが心に残った。