紙の本
魔女のキキの心をゆさぶるように登場してくる女の子のケケ。キキも自分の気持ちをたしかめる年齢?!
2000/12/07 12:18
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投稿者:バムセ - この投稿者のレビュー一覧を見る
キキも16歳になった。13歳のとき魔女として一人立ちし、黒猫のジジといっしょに家を出て、コリコの町で暮らすようになった。ほうきで空を飛べることを利用して始めた宅急便の仕事も順調だ。お礼は、おすそわけで十分。そんなふうに幸せに暮らしていたキキのもとに12歳の女の子ケケがやってくる。ケケは、少しずつキキの生活に入りこんでくる。
そして、同じ頃(本をあずかってほしい)という依頼があった。その本のタイトルは「おわりのとびら」。不思議な本で、開けるページがその都度違い、謎めいた言葉が書かれている。
ケケとこの不思議な本によって、キキはいらついたり、やきもちをやいたり、考えさせられたりする。自分のこと、とんぼさんのこと・・・。16歳になったキキの心のことばが伝わってくる。
これまでキキは「宅急便のお礼はおすそわけで」と言ってたのに、今回、1度だけ違うものをお願いした。キキは後ですごく後悔したけれど・・・。
さて、何をお願いしたのでしょう?
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ジブリアニメの原作。只今四巻まで出ています。当時私はこの巻のキキと(16歳)同い年で、すごく自分と照らし合わせて読んだ記憶があります。
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17歳になったキキ。現在の私と10歳近く離れているのに、そのこころに渦巻く不安とかものすごく共感した。キキはその不安や心の弱さと向き合ってそしてすとんとなくなって行くのだけれど、実際は難しいよね。でも、キキの気持ちが手に取るように分かった。私も同じだからかな。
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16歳になった魔女のキキ。突然押しかけてきた12歳の自称魔女・ケケの言葉に振り回され、これまで魔女としてがんばってきた自信すらぐらついてしまいます。一つの壁を越えて、また一回り大きくなったキキがとても魅力的です。
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本の中に描かれているテーマってなんだろうって、考えながら読んだ。モノゴトが順調に進んでいて、まわりのみんなも好意的に接してくれてる時、つまりノッてる時っていうのは、何もかもが追い風のようにうまく行くもの。
だけど、どこかにぽっかり開いてしまった不安や自信のなさが顔をのぞかせると、人って必要以上に悲観的になってしまうものなんだろうな。
まわりで誰が何をしてても、揺らぐことなく自分の道を突き進むなんていう強い人ばかりじゃないけど、壁に当たったら、もう一度自分を見詰め直して、何が本当に好きで、どれが一番したい事なのかを見定めてみるのも大事なんだろうと思った。
自分と違うタイプの人が、自分のまわりで、自分のいた位置を横取りしてしまうんじゃないかと言う焦燥感、なんだかわかる気がして、キキの気持ちと重なって見えてしまった。
「好きなこと」が一番大事なこと。
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キキの一人立ち第三弾!
コリコの街に『ケケ』と言う魔女がやってきました。
一つの街に住める魔女は一人だけ。だけれど、ケケはコリコの街を出ようとしません。
それどころか、キキの家に勝手に住み着く始末です。
ケケはキキよりも年下で、だけどとても優秀な魔女。
キキはしだいに、自分より何でも出来てしまうケケに嫌な気持ちを感じ始めますが……。
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16才になったキキのもとに突然やってきた12才の不思議な女の子。その女の子の出現でキキの生活は一変します。今までうまくいってたものがなんだかちょっと変わってしまうような気がしたり、疎外感を感じたり。不安で押しつぶされそうになっちゃうんです。キキもジジもいっぱい悩んでまた成長していきます。ちょっと大人っぽくなったキキととんぼさんもなんだかいい感じです。
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読みやすさに惹かれてどんどん続きを手にとってしまうこのシリーズ。
個人的にはこの話はとってもイライラしてしまいました(^^;。タイトルにもある「もうひとりの魔女」というのが、私にとってはもう〜腹立つ!!!という感じ。キキが嫌がる様子を読みながら、もっと怒れ!とムキーとなっていた私です(笑)。
でも、キキが年齢を重ねて少しづつ大人っぽくなっていく様がいいですね。少女らしいところから女性らしくなっていく心の動きにわくわくしました。
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スタジオジブリ作品「魔女の宅急便」の原作。第3巻。
キキの元に突然現れた少女ケケ。
少しずつキキの生活に入り込んでくるケケに、キキは自分の居場所が無くなっていく不安にとらわれます。
彼女は本当に魔女なの?
キキと一緒にやきもきしながら読み進めました。
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16歳になったキキ。
コリコの街での生活は、お届けもの屋さんの仕事に
新しく、くしゃみの薬作りも加わって忙しい毎日を送っていました。
この街に自分が必要なんだということが感じられて、
少しずつ自信もついてきた矢先に、闖入者が現れます。
1巻→http://hihidx.blog115.fc2.com/blog-entry-310.html
2巻→http://hihidx.blog115.fc2.com/blog-entry-313.html
<あらすじ>
古いしきたりでは、ひとつの街に住む魔女は一人…ということに決まっています。
突然コリコの街にやってきた年下の魔女ケケ。
キキの代わりに勝手に頼まれごとをやってのけたり、
「飛行クラブ」のメンバーとも、いつのまにか仲良くなっていたり。
自分の居場所を横取りされたみたいで、なんだか不機嫌がちなキキ。
続き→http://hihidx.blog115.fc2.com/blog-entry-325.html
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ケケという、ねじりんぼパンみたいな?髪型の魔女が出てきます。
自分より年下で、なんでもできるケケにキキはやきもきします。
終わりの扉、という本がでてきます
最後の、キキが空から急降下するシーンが大好きです。胸がひりひりする感じ。ケケもいいこなんだなーと思います。
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キキ、16才。コリコの町にもすっかり馴染んでみんなからも頼りにされるように。
でも、この巻のキキはいつも心がざわざわしている。それは、もう一人の魔女、ケケが来たから。ジジに、あたしの猫ちゃんになってと言ったり、キキの親しい人といつの間にか仲良くなっていたり、自分の場所をとられていくようでおもしろくないキキ。ジジにやつあたりしているシーンはとても嫌だった。でも、ケケもキキがうらやましくてうらやましくて堪らなかったみたい。ケケにもジジのような黒猫がいたら、きっと猫かぶり病にも、横取り屋さんにもならなかったのに。
嫌な自分にあって、また少し大人になったキキ。これから、どんな女性になっていくのか楽しみです。
最後のタカミ カラさんの歌が心に残ります。
ひざを かかえて うなだれて
なにかを さがして
自分で 自分の ひとみをのぞく
弱気な あなた
窓の むこうに 風はふくのに
手をふる ひとも きっと いるのに
あなたのなかに 笑顔も あるのに
自分が 自分に 出会うとき
あなたにも いつかある
自分が 自分に 出会うとき
あなたにも きっとある
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キキも16歳になりました。仕事にも町にも慣れてきたころ。突然12歳のもう一人の魔女ケケがやってきて…。
最後までドキドキして、一気に読んでしまいました。
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最初は不気味で腹が立つばかりだったケケだけど、
少しずつかわいいなあと思えるようになった。
うさぎさんの件のあたりからかな。
ケケ、また登場しないかな?
(10.12.24)
遠いほうの図書館
(10.12.23)
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初読は確か高校生の頃。当時のお小遣い一月分に相当するこの本への出費はとても痛いものだったけれど、自分への誕生日プレゼントだと言い聞かせて買った記憶があります。そして、買ってよかったなぁとほくほくした気持ちで読み終えた記憶も。
生意気な小さな魔女の出現で、自分に自身が無くなったり、ケケを妬んでしまったり、自分の存在価値を感じられずにいじけたり、ジジに八つ当たりしたり、もがき苦しむ様子は、当時は自分にも似たような感情を抱いていた時期でとても共感して一緒に苦しみ、最後にはとても満足してページを閉じた。今読み返してみると「そんな時期もあったなぁ」と懐かしい気持ちのほうが強いかも。それでも、今でも私の中には同じような感情が取り残されたままで、共感と同時にイライラとする気持ちも少なからずあって複雑だった。だからこそ、今でもこの本は大好きで、読み終わると温かくて優しい気持ちが残るんだろうな。
キキとジジはやっぱり仲良しで一緒にいて欲しい、大事な人は大切にしようと思った「ジジの家出」が特に好き。
『いいことありそな、いいことありそな』