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『ニューヨーク・タイムズ』のドナルド・キーン
著者 ドナルド・キーン 著 , 角地幸男 訳
知らなかった「キーンさん」がここにいる! 同時代のカワバタ、ミシマの話から「超大国日本論」、そして美味しい料理屋の紹介まで、本邦初訳の27編。 これらは、ドナルド・キーン...
『ニューヨーク・タイムズ』のドナルド・キーン
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『ニューヨーク・タイムズ』のドナルド・キーン
商品説明
知らなかった「キーンさん」がここにいる! 同時代のカワバタ、ミシマの話から「超大国日本論」、そして美味しい料理屋の紹介まで、本邦初訳の27編。
これらは、ドナルド・キーンという類い希な日本文学者が、アメリカの読者に向かって日本をどう紹介したかを示すとともに、アメリカがどんな時に日本について知りたいと思ったか、日本文化を理解しようとしたかを示す、もう一つの戦後日米文化史でもある。
目次より
〈書評〉谷崎潤一郎『蓼喰ふ虫』E・サイデンステッカー訳
〈書評〉大岡昇平『野火』アイヴァン・モリス訳
〈エッセイ〉日本文学の翻訳について
〈エッセイ〉大歌舞伎、初のニューヨーク興行
〈エッセイ〉戦後、日本人は変わったか?
〈投稿〉編集主幹へ――日本の選挙を分析する
〈書評〉コルタサル『石蹴り遊び』
〈エッセイ〉日本文学者という「専門家」の告白
〈エッセイ〉川端康成のノーベル文学賞受賞
〈エッセイ〉ミシマ――追悼・三島由紀夫
〈エッセイ〉超大国日本の果敢ない夢
〈エッセイ〉大都会東京の「素顔」
など
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紙の本
近松は日本のシェイクスピアではなくて日本のジェイムズ・ジョイス
2022/07/02 22:22
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
彼はアメリカの日本文学者としてあまりにも著名だ。ここまで日本文学だけでなく日本について造詣の深い人は二度と」登場しないだろう、2019年に逝去された。面白かったのは、彼が近松門左衛門のことを「日本のシェイクスピアと呼ばれることことがあるが、わたしに言わせれば日本のジェイムズ・ジョイスと呼んだ方が適切である」と言っているところ、彼の作品に登場する貝殻とか絹や紙の様々な型とか、寺の名前とか、関連する物が列挙されていて、それぞれが数十もの語呂合わせ、言葉遊びになっているからというのだ、まさに「日本のユリシーズ」だ。しかし、まってほしい、近松はジョイスより200年以上前に生まれている人なのだ。正確にはジェイムズ・ジョイスは「英国の近松」なのだ。ともかく、近松の作品を面白く英訳する人がいるということが信じられない話だ