ヴィーガン探訪　肉も魚もハチミツも食べない生き方

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投稿者：広島の中日ファン　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

肉魚のみならず、卵や乳製品、動物エキスも摂取しないヴィーガンの人たち。
当書はそんなヴィーガンについて、ジャーナリストの著者が多方面に取材をし、その成果を新書にまとめた1冊です。
そもそも、ヴィーガンのモットーは何かからの基本から始まり、実際にヴィーガン食をしている人たちを多数紹介しています。対して、肉魚や乳製品も食べるべきとする識者の意見も掲載されています。
そして、家畜により動物らしい生き方をさせたい「アニマルウェルフェア」という考え方にも、紙幅を厚く充てて追求しています。この文章を読むと、いかに家畜が苦しい一生を強いられているか、現状に気付かされます。その内容は大変重く、目を背けたくなるものです。
ヴィーガンをテーマに、ここまで深く掘り下げた新書はないと思います。そういう意味で、当書は非常に画期的な1冊です。

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投稿者：魚大好き　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

本書はヴィーガンのこと以外に、家畜の飼育問題のことも取材されている。

日本でもベジタリアンやビーガンが少しずつ認知されつつあるけれどまだまだ謎めいた食生活を送っているなどの偏見を持った考えの人が多いような気がする。

アメリカに住んでいて思うのは、両極端な人が多い印象を受ける。ヴィーガンやベジタリアンといった動物性食品はとらない人もいれば肉ばかり食べる人もいて（明らかに肉食な人が多いけど）、まんべんなく色んな食材から栄養を摂取するという人は少ないイメージ。

個人的には完全にヴィーガンになる必要はないかなと思う。植物性食品だけでは摂取できない栄養素があるし、それをサプリメントで十分補えるのかも分からないし。健康面の不安はかなり気になるところかな。ただ、環境問題、人口増加、動物の倫理的なことを考えると動物性食品を食べる量は絶対に減らしていくべきだと思う。