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KON’S TONE 「妄想」の産物
著者 今敏
アニメーション監督・今 敏が生み出した長編劇場作品は、全部で4作。テレビシリーズはただ1作。WOWOWで全13話が放送された、2004年『妄想代理人』のみとなります。没後...
KON’S TONE 「妄想」の産物
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KON’S TONE 「妄想」の産物
商品説明
アニメーション監督・今 敏が生み出した長編劇場作品は、全部で4作。
テレビシリーズはただ1作。WOWOWで全13話が放送された、2004年『妄想代理人』のみとなります。
没後10年となる2020年、『妄想代理人』の企画&製作過程での日常や非日常的事件、映像クリエイターとしての創意や葛藤や発見をつづった『KON'S TONE 「妄想」の産物』を刊行することになりました。
突然現れた謎の通り魔「少年バット」。折れ曲がった金属バットを片手に、目深にかぶったキャップで、ローラーブレードを駆って参上する神出鬼没の存在。
ゆるふわなキャラクター「マロミ」をデザインした鷺月子が最初に襲われて以来、まるで増殖するかのように出没をかさねることになった「少年バット」と、それに襲われたり、巻き込まれたりした人々を巡る、様々なテイストのエピソードでつづられた破格のサイコロジカル・エンターテインメントが『妄想代理人』、全13話です。
『妄想代理人』
原作・総監督=今 敏/シリーズ構成=水上清資/キャラクターデザイン=安藤雅司
色彩設計=橋本賢/撮影監督=須貝克俊/編集=瀬山武司/音響監督=三間雅文
音楽=平沢進/アニメーション制作=マッドハウス/製作=「妄想代理人」製作委員会
本書は、『KON'S TONE 「千年女優」への道』の続編ともいえるタイプの書籍です。
『東京ゴッドファーザーズ』完成前の時期に、なぜテレビシリーズを立ち上げようと思い至ったか。『妄想代理人』制作から遺作となる『パプリカ』へといたる縁。作品内容・作画演出手法についての自己解説、製作現場のルポルタージュまで--- 今監督の生前からオフィシャルサイト【KON'S TONE】で公開されていたテキストを、多くの絵コンテページも収録し、初めて書籍のかたちにまとめました。
創作者の内面、アニメーション制作の現場など、ファンというだけでは知りえない貴重な情報、ものの見方が横溢した貴重な一冊です。
▼著者プロフィール
今 敏(こん さとし)
1963年10月12日生まれ。北海道出身。武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科卒。マンガ家、アニメーション監督。
大学在学中の1985年、ちばてつや賞を受賞し、マンガ家としてデビュー。マンガ作品としては『海帰線』、『ワールド・アパートメント・ホラー』、短編集『夢の化石』(以上講談社)、『OPUS』上・下巻、『セラフィム 2億6661万3336の翼』(以上、徳間書店)がある。
1990年以後、劇場用作品を中心に、美術設定やレイアウト担当としてアニメーションの世界でも活躍。1998年には、映画『パーフェクトブルー』で初監督。その後、2002年『千年女優』、2003年『東京ゴッドファーザーズ』、2006年『パプリカ』を発表し、世界各国の映画賞を受賞。また、2004年には、TVアニメ『妄想代理人』を、2007年には短編アニメ『オハヨウ』を制作。
2010年8月24日永眠。享年46歳。
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紙の本
妄想の重さ
2020/09/02 10:22
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:gonta - この投稿者のレビュー一覧を見る
今敏さんの作品が好きなので、復刊が嬉しい一冊。
どうやって妄想代理人が生まれたのか、その物語の断片が形になっていく様子を知ることができる面白い本だった。今さんのユーモアあふれる文章も楽しい。
アニメーションを観ながら読むとさらに楽しめそうなので、久しぶりに観返したくなってきた。
紙の本
もっと見ていたかった
2020/10/21 10:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とも - この投稿者のレビュー一覧を見る
終わりに見えし物語
巡り巡りて事初め
布石を拾い結ぶれば
永劫回帰の夢幻楼
映画「千年女優」「パプリカ」「東京ゴッドファーザーズ」を手掛けた、今敏の最初にして最後となった『妄想代理人』の裏話、設定資料集。
亡くなって十年、あまりにも早すぎる死去に、当時非常に驚いた。
発売元は「復刊ドットコム」だが、初の書籍化てあり、貴重な一冊になるだろう。
本編を観ていないと理解し辛い点が多いが、絵コンテなども沢山掲載されており、アニメファンに限らず楽しめる一冊ではないだろうか。
今敏のこの作品に対する思い、またはアニメに対する気持ちが、まるで遺言のようにも思えてならない。
享年46歳。
もし存命なら、今の時代にどんな夢、妄想、幻想の世界をアニメとして表現していただろうか。
早世が悔やまれる。