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ともさんのレビュー一覧

投稿者:とも

34 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

紙の本変なおじさん〈完全版〉

2020/06/21 09:33

もっと観たかった

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

1998年、2000年に発売された「変なおじさん(日経BP社)」の合本である。
以前読んだ「志村流」が処世術なら、この「変なおじさん」は、生い立ちを記した本になるのか。

発刊は「令和2年5月10日」になってるから、逝去後にまとめられたものだ。

読み終えた感想を一言で言えば、志村けんとは内向的であるが、類い稀無いほどの勉強家であり、笑いを追求するだけでなくその中に見え隠れする「人間の本質」を見付けようとしたのではないだろうか。また、「脚本家でもあるし演出家でもある」とも言えよう。

「変なおじさん」とは志村けんの隠れ蓑でもあるし、一つの個性とも言えるキャラクターだ。これからも、変なおじさんで居て欲しかったが、それが願わず、とても残念である。

今頃、東八郎さんや桂枝雀さんと酒を交わしながら、芸談でも話しているのだろうか。いかりやさんに怒られつつも、オモシロイネタを書いては演じて見せたりしているのだろうか。80歳の志村けんを観たかった。

舞台から下がるのが早すぎたと、空の上にいる先輩方が蹴落としてくれなかったことを悔やむ。

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紙の本

当たり前の事ほど気付かないと実感

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

逝去されて暫く経ってから書店で平積みになっていた。しかも文庫版。
志村けんという人間の言わば「処世術」であるが、 難しいことは並べてなく、ごく当たり前の事しか書いてはいない。

しかし当たり前の事ほど出来てない、それ以前だと見透かされているような気持ちになった。

「人生は油断大敵」
ある章はこんな見出しである。
『小さいキズとナメていると、破傷風になって死んでしまう。』まさかそのキズが新型コロナであり、そしてそれが致命傷になるとは・・・。

最後に「目的を失ったらゼロに戻ればいい」と締め括ってるが、ゼロに戻ってしまった志村けんは、今どこで何をしているのだろうか。
きっとどこかで、たくさんの人を笑わせているのだろうか。

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紙の本

紙の本日本沈没 下

2020/07/30 06:53

龍の死

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小松左京の小説、ここ数ヵ月ほど一種のブーム(リバイバルブーム)となっているようで、いくつかの書籍が復刊・再版されてますね。

先日読み終えた「復活の日」だけでなく、日本沈没(第一部)が出ていたので購入。第二部は再映画化(草剪君が主演した映画)に伴い購入していたけど、第一部は借りて読んだだけでした。

文庫版(2020ではない)を購入し何とか読み終えました。
以前にも読んだことがあるとはいえ、改めて凄い内容でした。ここまでズタズタにされるのも、SFという土台があっただけでなく、きちんとした「要素」があったからなのでしょう。
日本列島は「隆起した島」なので、このように「沈没」することは無いとはいえ、東日本大震災を含めたそれ以降の地震・火山噴火を経験した(経験している)者からすれば、眉唾な話とも言い切れないのではないかと不安になります。

最終章「龍の死」とは、日本列島を龍と見立てた発想だとして、死んでいく様は悲しいものがあります。頭では「そんなこては起き得ない」としても、列島を一つの命だとすれば、いつかは死を迎える。

これが第二部にどう繋がれていったか、後日改めて「第二部」を読み返してみたいと思うのです。

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紙の本

紙の本日本沈没 上

2020/07/30 06:43

すべてはここから始まる

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

小松左京の小説、ここ数ヵ月ほど一種のブーム(リバイバルブーム)となっているようで、いくつかの書籍が復刊・再版されてますね。

先日読み終えた「復活の日」だけでなく、日本沈没(第一部)が出ていたので購入。第二部は再映画化(草剪君が主演した映画)に伴い購入していたけど、第一部は借りて読んだだけでした。

文庫版(2020ではない)を購入し何とか読み終えました。
以前にも読んだことがあるとはいえ、改めて凄い内容でした。ここまでズタズタにされるのも、SFという土台があっただけでなく、きちんとした「要素」があったからなのでしょう。
日本列島は「隆起した島」なので、このように「沈没」することは無いとはいえ、東日本大震災を含めたそれ以降の地震・火山噴火を経験した(経験している)者からすれば、眉唾な話とも言い切れないのではないかと不安になります。

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紙の本

紙の本復活の日 改版

2020/07/11 13:22

有り得ないと思いたいが

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

小松左京ブームが再来したのか、それとも、この所の「新型コロナ」の影響なのか、この復活の日もそれらに乗るかのように再版されたのを購入。

小説誌に連載されていたのが確か1964年、前回の東京オリンピックに涌いている最中であり、大阪万博なども控えていた時だ。高度経済成長にあった日本からすれば、異様な作品だったのだと思う。

現代の世界からすれば数世代も前の社会背景ではあるが、自国第一主義を掲げるアメリカ、大国となった中国、ロシアとなった旧ソビエト、そして経済が安定せず何も決められない日本、作品の中で語られる国と現代の差異はあまり無いように思える。

『見えない敵』とそれの犠牲者、各国中枢までに及ぶ恐怖、

時代背景は違うものの、新型肺炎(新型コロナウイルス)の渦中にある現在と照らし合わし、比較しながら読んでみるとなかなか面白い。小松左京の想像は、まるで現代を見透かしていたようにも見える。
人間という動物は、武器を作り、過保護とも言える恐怖を持ってしか生きられないのではないか。この小説が暗に記していたのは、如何に人間が愚かで弱い動物ということだろう。

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紙の本

紙の本ナイルに死す

2020/05/12 14:06

いやはや難しいわ

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「オリエント急行殺人事件」に続き、ケネス・ブラナー主演・監督で映画化されるとのことで、厚い文庫版を購入。

初めて読んだ感想は、冒頭の文にもあるが「登場人物一覧と地図を見ながら読む」事を怠らないようにすること、そして、物語の最後にポアロが述べたように「恋愛小説は悲劇である」。

暫く間を置いて、読み直さないとしっくりとこない。読み終えたという安堵感もあるが、それ以上に難解な面も多く、どこか胸のうちがもやもやしている。

映画を観る前に、最低でもあと二回は読みなおしたい。

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紙の本

紙の本全国マン・チン分布考

2019/07/06 18:23

意外といえば意外

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タイトルに猥語が躍るか、実はこの本、れっきとした「日本語探求書」であり、いわば学術書なのだ。
筆者はあの「探偵ナイトスクープ」のプロデューサーでもあった松本修。

猥語の探究というよりも寧ろ、猥語を入口に方言の成り立ちにスポットをあて、日本語のルーツを探求する点がとても面白く画期的である。
テレビ番組が切っ掛けではあるが、猥語はテレビでは扱えない。だからと言って切り捨てる事もなく調べていくのだが・・・。
一通り出来上がった資料をもとに、相談を持ち掛けた相談者を訪ねる。相談を請け、20数年の時が経っていた。
言葉のルーツを辿ると、日本の民俗を倣っているような感じもする。

資料、引用した冊数だけでも下手な学術論文よりは多いのではないか。辞書辞典の類いだけでも30数冊、論文や書籍は100冊ほどである。ここまでくると「学術書」として扱っても間違いではなかろう。

同氏が書かれた「全国アホ・バカ分布孝」も読んでみたい。

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紙の本

紙の本大誘拐

2019/05/28 06:27

アッパレおばあちゃん

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誘拐・身代金と犯人が要求するのは普通の小説にはよくある。しかし「大」誘拐はそんな常識(?)には囚われない。
何故なら、誘拐された柳川とし子が犯人の一味と結託し、身代金要求するのだ。
被害者ではなくむしろ加害者でもある。
おまけに此の方、身代金の金額も半端ではない。100億円という途方もない額を打ち出す。

奇想天外な誘拐、身代金受け渡しと誘拐された柳川とし子の解放、これで事件は
解決・・・・?
何かがおかしい、何かが引っ掛かると捜査本部長井狩は、柳川とし子に直接聴取する。

この作品は、何度も映像化されている。非常に良くできた小説でもある。
警察の裏をかくような行動、山と海に挟まれた地形、何よりも柳川とし子の優れた才能と身軽さにあっぱれである。

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紙の本

なんとも不思議なタイトルだ。

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タイトルもだけでも面白いが、この著者「落語家立川こしら」もまた面白い。
いや、面白いというよりも変なのか。
師匠である立川志らくもそう帯に書いている。『変な弟子だがやろうとしていることはまさに現代である』と。

それにしてもだ。現代社会において必須とも言える「衣食住」のうち、衣住を棄てフットワークが軽い著者が生き生きと見えてしまうのが不思議である。私など臆病な人間は、どれかひとつでも満たされないとなると、人として生きていくのが困難になりそうだ。著者の牧歌的とでも、遊牧民のような生き方には脱帽するばかりである。今の時代の言葉を用いれば「ノマドワーカー」とでも評すべきか。

持ち前の器用さがあるからこそ、そんな事が出来るのだとは言えず、落語というしっかりとした土台があり、現代(日本)だからこそ出来る荒業とも言える。

そりゃそうだ。日本は何処に行っても電気が使え、飲める水が豊富にある。ネットワークだって(制限はあるけど)どこでも繋がる。ということは、必要なものを必要な時に調達さえ出来ればそれでいいのではないか。これを生産現場に当てはめると、ジャストインタイム(トヨタかんばん方式)とでもなるのだろうか。

幸せの形はいくらでもあってもいい。
尺度も人それぞれだ。
他人から指を指されようと、文句をつけられようと、当人が満足しているならそれでいいじゃないか。
そんなことを教えられた一冊である。

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紙の本

たくさんの人に、立場や職業関係なく読んでほしい

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彼女は立ち向かうこと、逃げる場所とそれを受け止める環境があったから良かった。
しかし現実問題、そんな環境を構築できる事は簡単だろうか?

運が良かったと言うのは簡単であるが、やはり環境があったことが助けになったように思う。

便利な世の中、その便利さを誰もが享受出来る時代ではあるが、助けようと手を伸ばしてもその手が届かない事はよくある。

この本を読んでいて一つ疑問に感じたのは、助け舟を出すつもりであれば、サポートセンター等の連絡先を列挙していない点である。

いずれにせよ、この本は「いじめに遇ってる人」だけでなく、保護者の方や学校の先生方にも読んでもらいたい一冊である。また、いじめは決して他人事でもないし、気がつかないかもしれないが、すぐ隣で起こっている「身近な」問題なのである。

いじめはどこにでも起きること、それを前提にした上で如何に対処できるようにするか、学校だけでなく、大人が逃げることなく向き合う必要があると考えさせられた。

いじめられた経験がある人、それを見て見ぬふりをしていた人にも、また多感な子供を持つ親御さんにも読んでいただきたい。

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紙の本

再版・増刷おめでとうございます

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初刷は2017年4月であるが、私が手に入れたのは第4刷、2019年4月・・・・そう、ブラックホールの画像が撮影されてまもなくのことだ。
画像撮影に成功し急遽増刷されたようで、帯にはブラックホールねあの画像が載っている。

ブラックホールを宇宙物理の観点で取り上げる書籍はいくつもあるが、実際に観た(執筆時はその前段階)人間が簡潔にまとめあげるのは、この書籍が初めてであろう。
如何にしてブラックホールが作られるのか、またそれは一体どのようなものなのか、またそれから得られる姿はどのような形なのか・・・理論提唱から発見、エディントンやチャンドラセカールといった名前も出てくる。
数学的素養が無くても解りやすく、少々難しくとも噛み砕いて書かれているので非常に読み易かった。

これから数年~10年間は、ブラックホール研究にとって楽しみかつexcitingな時代になる、そう筆者は結ぶ。

大須賀健・著『ゼロからわかるブラックホール』(同社刊)も併せて読んでいただきたい。

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紙の本

自業自得、因果応報なのか?

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NHKで放送された「ドラマ詐欺の子」の基となり、著者が取材協力した番組である。

「老人喰い」・・・なんと衝撃的なタイトルだろう。とはいえ、食い物としている輩が居ることは確かである。
騙す方が悪いのか・・・詐欺である以上、騙す方が悪い・・・全くではある。
しかしそこに至るまでの周到な準備は、まるで企業の様にも窺える。
電話を掛ける「かけ子」、現金を受けとる「うけ子」などなど、チームワークと役割分担は単に捕まらないためだけでない。寧ろ、作業効率や同僚との競争のため、搾取という目的のためにはノルマを課し、収益力を向上させるためにあるように思った。今でも同じような事がされているのかどうかは不明だが、保険の営業や銀行の融資の競争と似ている。
違うのは「犯罪」であることと、分業故に本体(文中に出てくるオーナー)まで捕まるような事は難しい。

個人情報が人から人へというのは今は昔である。情報はネットワークを介し人の手へと渡る。悪意のあるなしに関わらず、個人情報が漏れたとき「悪用された形跡はない」と他人事のようにいう。
しかしこれらの情報が集約され、紐付けされているとしたらどうだろうか?

話は戻るが、これを生業としている人達は、身内が同じように搾取されたらどう思うのだろう?搾取される方が悪い?信じた方が悪い?
因果応報という言葉がある。いつかは自分に還る。他人を騙し搾取した金など身に付くはずもない。必ずいつかは報いをうけるのだ。

如何に犯罪者が犯罪という意識を棄て、洗脳されて行くのか。何故その様な事になるのか?答えは至って簡単で、報酬(金だけに非ず)があるからである。即ち「歓び」でもある。目の前に成功者(いわばチームリーダー)が居れば、それに対しての憧れが芽吹くのも無理はない。
それを見た搾取者たちは「カッコイイ」と思うのだ。

用意周到された問答集(スクリプト)と、名簿という情報源。これらはまるで訪問販売や電話勧誘のやり方を模倣する。
挙げ句、参加するものたちに「如何に高齢者から金を巻き上げるか?」を自然と考えさせ、タンス預金を奪う方法を模索する。最近この手の事件がマスコミを賑わせているが、書いてあることと近いやり方なのはただの偶然であろうか?

最近では拠点を海外に移し、日本に向けての同様の犯罪が増えているようだ。今はインターネットさえ繋がれば、どこでも可能なビジネスだとも言える。しかし一方で同業者が増え、優秀な人材の引抜き合いもあるようで、実際のところ「人を育てる難しさ」も窺える。
いわゆる反社会の人間がプレイヤーを派遣し、金を稼がせる。資金繰りには困らないという。

如何にして『老人喰い』を無くせるか。
最後に著者は、若い人に「与え育てること」と締めくくる。

本著が刊行された2015年から数年が経ち、働き方改革や総活躍社会といわれ、年号も平成から令和へと変わった。この新しい時代に、金のある人々が将来を未来を背負う若い人に投資をし、育てることに真剣に向き合うべきではないかと思うのだ。

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紙の本

紙の本Platonic sex

2019/04/18 09:53

彼女はもういない、それが残念

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著者である飯島愛、没して十年以上経過した。時間の経過は早く、同い年である私も、既に五十路の足音が聞こえつつある。

彼女の半生というと大袈裟だが(出版された当時は存命であった)、この書籍が出版され話題となり、善くも悪くも様々な評価があった。育った環境は今で言えば「児童虐待」とも言える家庭環境であり、またその反発からか、親の通帳と印鑑を盗み家出をし、家出・未成年の飲酒シンナー吸引を繰り返す。深夜徘徊で男を見つけては遊び、元々強くない身体を痛め付けていたようにも思える。
生きるために金を稼ぎ、その分を消費する。需要と供給の間で、彼女は何を見付けたのだろう?

AVに出ている娘達(女優とは書かない)を語る上で、一つの指標となるのが『飯島愛以前か以後か』と私は区分けする。
飯島愛以前とは、VHS主流で制作メーカーも携わる人達もごく限られていた。どこか影があり、お世辞にもよくない家庭環境であったり、何かしらの精神的な傷を負った娘達が多いように思われた。メジャーになる名うての娘達は、そのルックスだけでなく、メーカーの色と相まっているようにも感じた。
一方、飯島愛以後となると状況は一変する。VHSのセル販売、そしてDVDの登場。制作メーカーもソフトオンデマンドのような低価格で企画性のあるコンテンツを充実させたメーカーや、一部マニア向けなど、多種に細分化されている。現場ではノンリニアで撮影・編集が当たり前となり、そこそこのスペックのPC、カメラ、マスタリング機材などがあれば十分であり、個人事業者としてのAV制作者も多いように感じる。
出演する娘達は一部とはいえアイドル的な存在となり、例えば恵比須マスカッツのような娘達も存在するし、ごく普通の(芸能人のような)娘もたくさん増えた。
飯島愛以前では見られなかった、一般ウケする娘達が雑誌やテレビなどで取り上げられることも珍しくない。
ルックスも下手なアイドルよりも非常によく、アイドルがAVに出るなんてのも珍しくはない。

本著を読み終えた感想を、一言で言うなら「寂しく過ごした半世紀」とでも言うべきか。心の隙間を埋めるため、身体を酷使したのではないか。その結果があの死に様ではないか。

もう少し、自分自身に気を使っていれば・・・と考えるのは、私一人ではなかろう。

テレビの深夜枠番組や週刊誌で取り上げられる娘達はごく一部ではあるが、トーク番組やワイドショーを始めとするバラエティまで器用にこなせる人はもう出ないような気もする。

彼女のようなずる賢く生きるのも、一つの生き方なんだろう。母親の日記が自分が両親にしたこと、祖父母に対して行ったことの苦しみに似ていて、とても胸が苦しい。

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紙の本

紙の本パプリカ

2020/07/12 10:18

夢の二重構造=現実?

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言わずと知れたことだが、今敏監督のアニメ映画の原作である。
この作品を読む前に映画を観たので、一体どんな作品なのかと興味はあった。

夢を操作する=記憶を操作するといった概念は昔からあったろう。その夢をセラピストが診ることで、対象者(患者)のトラウマ、抑うつ症、精神的な苦痛などを取り除くために活躍する「パプリカ」の話であるが、恐らく執筆時は『夢物語』として書いたに違いない。
しかし、誰もがスマホやケータイ、PC、タプレットを持ち歩き、仮想現実や拡張現実の世界に慣れつつある現代、夢物語では無い気もする。夢依存なんて言葉はないが、夢を夢として認識できている分にはまだいいのか。

先にも書いたように、アニメ「パプリカ」の原作ではあるが、その公開前、テレビアニメ(確かWOWOWだった)放送された「妄想代理人」の底本ではないだろうか。いくつかのキーワード(登場人物など)が似ている。

物語自体は夢物語としても、特に後半は「小説内の物語」なのか、「物語の中の夢」なのか、更には「物語の夢のまた夢」なのか混乱してしまう。それこせが作者の狙ったことで、読者を物語に没入させる手法なんだろう。

最終章を読み終えた時、「もしかしたら、この(小説上の)物語自体が夢だったのでは?」と思えた。すなわち、夢オチであって、全ては夢の中の物語ではなかったか。

それならばそれで、読者をいい意味で欺く壮大な物語で面白いが、一方で「今まで何していたんだろう?」と虚無感にも囚われる。いやまあ、小説だから難しく考える必要もないが・・・・。

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紙の本

誰だって弱いんだよ

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一見気づきそうだが、誰もが忘れていること。
日頃からどんなに注意を払おうとも、どんな人間でも必ず失敗はする。
失敗したあとどう建て直すか、また折れた気持ちをどうしたらよいのか、様々な経験をした筆者ならではのエピソードを交えて論ずる点は面白い。

言霊と言われるが、ネガティブな自己否定な言葉は気持ちも否定的になる。逆にいうと、少しでも肯定的になれば心は強くなれるという。
もちろん、日頃の積み重ねによるものだから、昨日今日でなんとか出来るものでもない。

弱いことは悪いことではない。
何故なら強くなる可能性を秘めてるから。

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