読割 50
電子書籍
影に対して―母をめぐる物語―(新潮文庫)
著者 遠藤周作
なぜ父と母は別れたのか。なぜあのとき、自分は母と一緒に住むと勇気を持って言えなかったのか。理由は何であれ、私が母を見捨てた事実には変わりはない――。完成しながらも手元に遺...
影に対して―母をめぐる物語―(新潮文庫)
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
影に対して 母をめぐる物語 (新潮文庫)
商品説明
なぜ父と母は別れたのか。なぜあのとき、自分は母と一緒に住むと勇気を持って言えなかったのか。理由は何であれ、私が母を見捨てた事実には変わりはない――。完成しながらも手元に遺され、2020年に発見された表題作「影に対して」。破戒した神父と、人々に踏まれながらも、その足の下から人間をみつめている踏絵の基督を重ねる「影法師」など遠藤文学の鍵となる「母」を描いた傑作六編を収録。(解説・浅井まかて)
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
電子書籍
とても気分が落ち込みました
2023/04/28 22:37
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かめ子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔は、遠藤周作氏の小説が大好きで、手に入りやすいものは夢中になって読みました。新刊が出たということで、とても楽しみにしておりましたが、いざ読み始めると大変重苦しく、心の澱ををずっと読まされているような感覚になり、とても気分が落ち込みました。一読者として生意気ですが、小説として昇華されきっているのかしらん、と思います。お父さんのことを卑小と断罪していますが、同情しかありません。お母さんですが義兄と不倫、キリスト教入信の経緯も、最初に出会った神父が男前だったからというようにしかとれません。つまりそのような浅い感想しか持てないのです。他作品のように、人間の弱さへの究極的な救いが、私は感じとれませんでした。