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私たちはどこで間違えてしまったんだろう
著者 美輪和音(著)
平和な田舎町で仲の良い家族、友達、近所のひとたちに囲まれ、普通の生活を送っていた仁美。しかし、毎年恒例の秋祭りの日をきっかけにすべてが変わってしまう。何者かが祭りで振る舞...
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商品説明
平和な田舎町で仲の良い家族、友達、近所のひとたちに囲まれ、普通の生活を送っていた仁美。しかし、毎年恒例の秋祭りの日をきっかけにすべてが変わってしまう。何者かが祭りで振る舞われたおしるこに毒を入れ、多数の死者が出た。仁美の幼馴染みの修一郎と涼音も被害者遺族となる。事件の真相を知るべく、探り始めるが・・・・・・。
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同調圧力
2023/04/11 13:33
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投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
強い繋がりがある長閑な田舎町のお祭りで起こった「毒おしるこ」殺人事件。恐怖心や罪悪感から標的を作り出し攻撃する、ルシファー効果(同調圧力)の恐ろしさと、真実に向き合う強さを描いたイヤミス。
イジメ問題、SNSを使った晒し等、ここまで大きな事件ではなくても、どこにでも潜んでいる非常に恐ろしい社会の闇にスポットを当てた作品。
和歌山の事件を彷彿とさせる設定。法律上は決着のついた事件だけど、謎が多い事件だからつい重ねてしまう部分があり、複雑な気持ちになった。疑わしきは罰せずだけど、犠牲者が出てしまうと「そういう問題じゃないだろ」という感情論が全面に出てしまう事に、個人的には凄く同意してしまった。
人の、特に日本人の右に倣えの性質を巧く捉えた最悪の展開は、客観的に見るとバカらしいけど、リアリティしかなかった。一度ミスをすると、その疚しさから「次こそは」となる、ある意味では真面目な正義感。本当に悪気がない所がまた恐ろしく、シフトチェンジが苦手な日本人の面倒臭い組織体制が面白いほど出てた。
ただ、少し「囚人」側があっさりし過ぎ(最後が駆け足)かなと思った。全体が今より長くなるとちょっとくどくなる気がするけど、ネタバラシの際の犯人含め町人たちの心理をもう少し深掘りしてほしかったです。