紙の本
注目されるイスラエル
2023/10/17 17:22
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Aibo - この投稿者のレビュー一覧を見る
2023年10月の イスラエルの紛争の 始まる以前に 書かれた本である。学術的な記述ではなく、著者の経験や体験から得た知識にもとづき、わかりやすい。今後、イスラエル、パレスチナについての本が多く発行されると思うが、その先駆けとなる本のの一冊である。地図やイラストもあり、大変読みやすい。
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オスロ合意って一体なんだったんだろう
2023/06/01 14:43
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
クリントン米大統領が仲介して、イスラエル・ラビン首相とPLOアラファト議長が握手を交わしたオスロ合意って一体なんだったんだろうか、お互いの憎悪はますます強くなり関係の正常化なぞ望めそうな状況ではない
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イスラエルべったりから相対化へ
2023/04/05 09:10
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投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
イスラエルべったりで「ゴリアトに立ち向かうダヴィデ」として教えられて信じていたのが、第一次インティファーダの衝撃で相対化して見るようになり、パレスチナ人側からも見るようになったのが見て取れる本だ。それでイスラエルが武装したゴリアト、パレスチナ人はダヴィデに変わる。それでも第一次中東戦争後、グリーンラインのイスラエル側に留まって暮らしているアラブ人までは視線が向かないようだ。どんな本かな?、思って買って読んでみたが、知っているような事ばかりなので大した事はなかった。
あの職業的反イスラエル業者の広河隆一は、かつてはイスラエルを「社会主義の実験場」とでも思っていたのかキブーツで働き、ユダヤ人と結婚していたのに、第三次中東戦争でイスラエルをパレスチナを支配するアメリカ帝国主義の尖兵のゴリアトあたりに視点が変わったそうで、それを連想した。
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繰り返される戦争、決裂する和平交渉、日本人にとってあまりに複雑なイスラエル−パレスチナ問題を深掘りする本である。おそらく一読して分かる内容ではない。ただ中東の石油依存を深める日本人にとって決して避けては通れない、そして知らなくてはならない問題だ。
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「この国を正しく理解するための入門書」という帯のコメントがまさしくこの本の内容を表している。
第一部ではイスラエルとパレスチナ、ユダヤ人とパレスチナ人の歴史的経緯をまとめ、第二部では現在もなお残る問題点を深掘りし解説している。
著者はアメリカ在住のユダヤ人。と聞くとイスラエル贔屓の内容かと思うが、かなり中立に、そして近年のナショナリズム蔓延るイスラエルの右翼政権に対してはかなり批判的に、内容を整理している。
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イスラエルとパレスチナをめぐる紛争については、何回も何回も聞かされてきた。ユダヤ教とイスラム教の共通の信念がエルサレムにあり、両者がここは神によってもたらされた、絶対的な聖地であると主張し続け、そのためにはいかなる犠牲を払うことも神の命じる使命であると長い長い歴史の中で引き継がれてきている。
イスラエルパレスチナ問題に決着をつけると言う試みは、どちらも正しく、どちらも間違っていると言うのは、どうにもならない。歴史の中の最も複雑で厄介で、古代から続く紛争を解決することの困難さを改めて感じさせられた。辺
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イスラエル…
正直、全く知らない時事ネタというところ
どちらかというと、
パレスチナは難民が出て可哀想で
イスラエルは悪者
みたいな印象があった
パレスチナと検索すると、BDSなのか?
完全にイスラエルが一方的に攻撃をしている
(インティファーダのことなどを書いていない)
記事が出てきたりする
今回、中立的な視点でイスラエルの歴史を紐解いてくれているので、複雑さがよくわかった。
過激派の人たちの思想(完全なゼロサムゲームで、和平など求めておらず、闘い続ければ神に選ばれた自分達が勝利するはず)というのが、衝撃的で…テロリズムってこういうことなのかと思った。
イスラエル建国の父ベン=グリオンの言葉はどれも重くて、また、1番私に取っては理解しやすくて、この人が今いたらなぁと思った。
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日本人には分かりにくいイスラエルという地について基本的なことから時事的な分野まで書かれている。
面積は四国程度で人口は1,000万人にも満たない小国ながら世界に対して大きな影響力を持つ国。
ナチによるホロコーストは聞き及んでいるが、その他のヨーロッパの国々からも決して歓迎されてこなかったユダヤ人のことなども詳しい。
複雑で歴史が長くかつ現在進行形のパレスチナ問題の詳しいことが読み取れる。
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ヨーロッパを中心に、迫害され続けたユダヤ人。
自己防衛のために、安全な土地が必要で、そういや、神さんにもろうた場所あったやん、あそこうちらのもんやんな、みんなで安全な国作ろうや。
そこには、すでに何世代も幸せに過ごしている人たちがいたが。
うちらのもんや、出てけ。神さんの口約束がこれや、よう見ぃ。
アホか、何いうてんねん、お前らなんぼのもんじゃ。ジジイのジジイの時代から、わしらが住んどんのじゃ。
簡単にいうとそういう話か。
ユダヤ教もキリスト教もイスラム教も、一柱の神は同じ筈なのに、言うてることがちゃう。何千年も前に、誰かがそう聞いたらしいで、ということが、今だに排他的な争いを生む。
そもそも、キリスト人とか言わんのに、なんで、ユダヤだけ、「ユダヤ人」なのかわからんし、何でそんなに嫌われて来たんかも理解できんし、イスラエルもエルサレムもイスラームも、語感が似てて混乱する。
非常に読みやすい本だった。
細かいと言ってはいけないが、具体的な争いとか、イスラエル建国理念がどう変わって来たかとかの歴史も説明されているが、もう、その本質だけで十分だった。
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やっぱり、複雑。
読みやすく書かれているのだろうけど、
事情が既に複雑。
国家や政治と人種・民俗、文化は、別ものであることを、
痛感。
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白状すると「イスラエルってどこ?」で読み始めたから全ての単語の意味がわからないって言うどういう人生の情報回避して生きたらこんなに無知で居られるのか不思議な位無知だった。
この本を読む為の本や動画を見ながら読み進めて行くって言う意味の分からない事をしてたんだけど、この一連の問題って知れば知るだけ地政学や歴史の根源っていうかそもそもだから、映画や小説全てに於いて見方が随分変わりそう。
喧嘩してる当事者に向かって言える第三者だからこそ「そんな事でカッカするなよ」って言う超絶無責任な事を言ってる人が居るけど、この場合にも多々同じ様に思いはした。でもこれらを部外者として傍観して別世界のこととして捉えるのも違うよね。
もうなんか、知らない事だらけの本を手探りで読んだから、感想もとっ散らかってまとまらないな。
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イスラエルとパレスチナの問題を過去から比較的中立的な立場で解説していて、非常にわかやすい。迫害を受け続けてきたユダヤ人が、パレスチナの人々を迫害し、アパルトヘイトであるとまで言われるような事を推し進めていることは、なかなか理解できない。
にもかかわらず、アメリカの福音派キリスト教徒が何故かこのイスラエルの行動を全面的に支援して、事態を悪化させている。
日本はこの問題について、イスラエルの譲歩を強く求めて行くべきである。
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2023年10月にイスラエル問題が再び激化した事によって、この本を読み始めた。
この本を読んでいる間はイスラエルに関する、日本のニュース、YouTubeの動画、Xの情報は見ないようにしていた。偏った情報を入れない為に。
著者はユダヤ系のアメリカ人のようだが、読んだ限りでは、あまり知識の無い自分でも、イスラエル、パレスチナ、両者の目線に立った公平な視点で書かれている気がした。
この他にも関する本を読みたい。
色々なメディアの取り上げ方にも触れ、またこの本に戻ってみようかなと思う。
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イスラエルの問題は複雑で根が深くて本当に難しい。最新のニュースから得た断片的な表層の情報だけでは分からない事も時系列で詳しく説明されている。最後に掲載されているインタビューはイスラエルの希望だった。こういう人達の活動にももっとスポットが当たって欲しい。
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ユダヤ系アメリカ人が書いたアラブとイスラエルの関係史。
複雑に絡みあった状況をその歴史、背景から理解できる良書。
自身がアイデンティティに苦しんだリベラルらしく、現状のイスラエルにはかなり批判的。
自由と民主主義を求めて父祖の地に移住(帰還)した民族が、先住者である他民族を差別し、ましてや人種隔離政策を推し進めようとしている。
全世界のユダヤ人に門戸を開いたため、西欧、東欧・ロシア、中東、アフリカにルーツを持つ人々が住み、国内でも階層化が進んでいること(アラブ(イスラム)系イスラエル人は最下層)、長年密接な関係にあった米国のユダヤ人社会においてイスラエルに対する見方が近年大きく変わって来ていることなどは、あまり知られていないように思う。
歴代保守系政権は1967年の戦争で占領したガザ地区、ヨルダン川西岸地区への入植を推し進める一方で、占領地に住むアラブ人は虐げられてきた。
アラブ/パレスチナとの融和は何度か成立しそうになるが、都度、暗殺やテロによって頓挫する。
四方を敵に囲まれ、建国以来数多くの戦争を経験した自国を守ろうとする決意や、旧約聖書まで遡る民族の自我への拘りが保守派が台頭する背景にはありそうだが、外からは打開策が全くないように見える。(アラブ側にも原因はある)
イスラエル建国の父ベン・グリオンは「①イスラエルはユダヤ人が多数を占める国家である、②イスラエルは民主国家である、③イスラエルは新しい占領地をすべて保有する、のうち2つは選べるが、3つすべては選べない」と言った。今のイスラエルは①と③を選んでいるようにみえる。
グリオンはこうも言っている。「確かに、神はわれわれにその地を約束してくれたが、彼ら(パレスチナ人)にしてみればそれが何だというのだろう。反ユダヤ主義、ナチス、ヒトラー、アウシュヴィッツなどが現れたが、それは彼らのせいだっただろうか。彼らが目にしているのはただ一つ。われわれがやって来て彼らの国を奪ったということだ」
2021年に原書が出版された本書ではガザ地区についてはあまり触れられていないが、アラブを含む多民族との融和を願う著者は、今回のガザ紛争に何を思うのか。