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人類の知らない言葉
著者 エディ・ロブソン(著) , 茂木健(訳)
近未来。人類は異星文明ロジアと接触し、友好的な関係を築いていた。音声ではなくテレパシーを用いて会話する彼らロジ人との意思疎通のため、専門の通訳が養成されており、そのひとり...
人類の知らない言葉
05/09まで通常1,500円
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人類の知らない言葉 (創元SF文庫)
商品説明
近未来。人類は異星文明ロジアと接触し、友好的な関係を築いていた。音声ではなくテレパシーを用いて会話する彼らロジ人との意思疎通のため、専門の通訳が養成されており、そのひとりであるリディアは、ロジア大使館の文化担当官フィッツの専属通訳を務めていた。ロジ語の通訳をつづけると酩酊に似た状態になってしまうという副作用があるのだが、あるときリディアが酩酊しているあいだに、フィッツが何者かに殺害されてしまう。重要容疑者にされたリディアは、真犯人を突きとめるべく動きはじめるが……全米図書館協会RUSA賞SF部門受賞作。/解説=渡邊利道
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これは掘り出し物です
2023/10/16 14:55
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukiちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
割と期待せずに読みだしたのだが、いやはやなんとも嬉しい誤算。
軽快なテンポと「何だかなあ」というセリフ回しに、どんどん話に引き込まれていった。
タイトルからして、異星人との文化交流ものかと思っていたら、まさかの犯人捜しのミステリー。異星人との外交問題に発展するかもしれない陰謀論も飛び出し、驚くばかりのジェットコースター。
もちろん、ちょっとばかしとっつきにくい性格のヒロインも魅力的だが、そのヒロインの殺される異星人の上司や、その上司と仲の悪い女異星人の存在が大きい。
こじゃれたガジェットの存在もなかなかです。
中でもテレパシー酔いにテレパシー太りって何?笑ってしまうんですけど。
一番笑ったのは、ストロベリー・フィールズで誰もが自分だけのジョン・レノンに会えるってとこ。
生体宇宙船ってのも、もう少し知りたかったけどね。
話はミステリーチックに進行して、誰が犯人(敵)で誰が味方なのか誰を信じていいのか分からない。次々と出てくる新事実は、結局全部嘘だった!
犯人の謎解きは本旨から外れるのかもしれないが、エスピオナージとしても楽しく読めた。
良質なミステリーとして読むなら、ジーン・ウルフの「書架の探偵」。ドタバタものとしてならコニー・ウィリス。(には遠く及ばないが)スパイチックなものとしては、ヴォルコシガン・サーガ辺りを想起させられる。
いずれにしても、楽しく読めたので、今年の収穫のひとつに挙げさせていただこう。