紙の本
目が離せない展開
2023/08/08 12:47
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投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る
東京で働いて定年退職を迎えた女性が同窓会をきっかけに地元に戻り同級生と暮らし始める…最近ではありがちな設定のようにも思いますが、そこが坂井希久子さんの腕の見せどころ!少女漫画という共通の趣味からの掘り下げや引きこもり気味の中学生と飼ヤギ(?)の絡み等、目が離せない展開でした。還暦を迎えても元気満々の女性陣と、会社でも家庭でも居場所を失いつつある男性(桜井)との対比も著者らしいですね。
紙の本
こんな小説も良い!
2023/05/12 19:42
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投稿者:ぷりしら - この投稿者のレビュー一覧を見る
これからどんどん老齢に向かうシングル女性のシビアな生活を描いていく…のかと思いきやまさかこんな展開になるとは!厳しい現実を描く小説も読みごたえがあるが、こういう楽天的な小説も確かに必要とされている。
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実は現在、とっても辛いことが続いていて、しんどくてたまらないのですよ。
そんな中でこうした本を読めたというのは救われたし、楽しかったし、心が軽くなりました。感謝です。
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仕事や子育てがひと段落してから、昔の友人とまた趣味の話で盛り上がれるのは楽しそう。しかも同居生活!
偶然にも、アラフォーの独身女性がシェアハウスをする『オタク女子が、4人で暮らしてみたら。』(藤谷千明)というエッセイを読んだばかりだが、『華ざかりの三重奏』はそれの60代バージョンだと思う。
可南子は仕事で、芳美は子育てと介護で、積み重ねてきた経験と知識があり、定年を迎えて良い感じに肩の力を抜いて、嫌な態度を取る相手にも、繊細な少年にも、大人の余裕を持って接しているのが素敵。
こんな風に歳を重ねていきたい。
みんなでダラダラ漫画を読んでる風景がリアルで、思わずクスッと笑ってしまう。素敵なマダムはかっこいいけれど、自然体のマダムも良い。
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漫画部屋がとにかく羨ましい!
ベルばらやあさきゆめみしなど、出てくる漫画はほとんど知ってる!
漫画のタイトルが出てくるとそのストーリーだけじゃなく、当時の学校生活や人間関係なども思い出して、ジンワリする。
定年後、あんな風に日々過ごしていけたら本当に楽しいだろうなぁ。
小説に出てくる
「誰かをからかって笑いものにすることを、コミュニケーションと勘違いしている輩」「誰かをからかって、その場を盛り上げてるつもりになってる人」「周りを下げることで、己の矜持を保っている人」
職場にもいるので、そんな人にも心乱されないで過ごしていきたいなぁ。
今作も面白かった!
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キャリアウーマンだった可南子は、もうすぐ60歳。
独身のまま、やりがいだった仕事も定年退職が迫る。
同窓会で、中学時代に親しかった芳美と再会し、
「一緒に暮らさないか」と誘われ…。
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老後の生活をイメージするために借りたけど
独女の話で共通点もなかったし、
マンガ好き同士のシェアハウス的な設定は、
自分の将来とはかけ離れてたから
途中で読むのをやめました。
100ページまで読んでも起を
感じなかった。
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其々の苦労はありつつも 六十代の女子達がワイワイ元気にしている様子が楽しくて良かったです
少女漫画を呼んでいる風景が自分の事のようでした ときめきは大事ですね
ヤギと少年が清涼剤となっています
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面白かった。
『ガラスの仮面』買ってた!『ベルばら』はアンドレ推しだった!なんて思いながら楽しく読み進めた。
主人公は東京でバリバリ働いて独身のまま定年を迎えた可南子。
地元で開かれた同窓会がきっかけで中学時代の友人・芳美の住む一軒家で共に暮らす事になる。
芳美の家のリビングには巨大な本棚があって漫画本がびっしり。
可南子と芳美に加え、近所に住む香織、不登校の少年・詠人とヤギのユキくんとの緩くて温かい日常が描かれる。
心に寂しさを抱えた皆が程良い距離感で相手を思い遣る姿にジンと来る。
笑って泣けて元気を貰える還暦小説。
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60歳の女性とは…
いろいろ抱えているのかもしれない。
ただ60歳でなくとも、だろうが。
還暦を迎えて、節目というのもあるのだろう。
昔と違って老後は長い。
キャリアウーマンで独身の可南子はもうすぐ定年なのに趣味もなく、やりたいこともなくどうしたらいいのかわからない。
芳美は、義父母の介護をして看取り、夫も亡くし子どもはそれぞれに家庭を持ち、家で篭りっきり。
そんな2人が同窓会で再会したのをきっかけに少女マンガで盛り上がり、芳美が一緒に暮らそうと声をかけてから還暦女2人の生活へ。
近所の祖父と暮らす中2の少年とヤギも時々遊びにくるようになり、さらには夫を亡くし息子家族と同居したものの居場所がない香織も出入りするようになって…。
彼女たちが見つけた生きがいは。
1970〜1980年代の少女マンガの世界が広がり少し懐かしささえ覚える。
何かをいっしょにやり遂げて、また新たな目標があるというのはすてきなことだ。
夢中になれるものがあり、一緒に楽しめる誰かがいるというのも羨ましく思える。
お金も健康も老後も気になる年代だけど何かを諦めるよりも何かを始めることも大切なんだなと感じた。
ひとりで鬱々と塞ぎこむより、煩わしくとも誰かと話し関わることで気分は変わる。
いくつになっても変化を楽しむことも大切なのかもしれない。
なかなか一歩が踏み出せず、いつものルーティンをこなしてそれでいいと思っている者にはとても勇気がいること。
先日、お盆に開催される同窓会の案内が届いた。
還暦に合わせて予定していたが、コロナ禍で随分遅れてしまったと…。
中学3年の同窓会通知である。
返信はギリギリになるだろうが…。
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中学の同窓会で再会した加南子と芳美。還暦過ぎても昔と変わらず漫画好きで意気投合。同居するのだが…。香織も加えた三人が、夢を見つけて再生してゆく姿が素敵だった。
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還暦を迎え、この先どう生きていくか迷いのあった友人2人が一緒に住み始める。
共通の趣味の漫画にどっぷり浸かりながら。
そこに、同じく漫画趣味のご近所さんが加わり、となんかとっても楽しそう。
楽しいだけでは過ごせないこれからの人生の潤いが漫画って、羨ましい限り。
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今の60歳と昔の60歳では、そりゃ色々違うよね。
今は非正規でまだ働き続ける人が多いんじゃないかな。
今まで築いてきたキャリアそこで終わってしまう、その先の日々に不安を覚えるのは誰にでも起こりうるよね。
こんな、老後…ていうほど60代は老いている訳では無いけど、こんなリタイア後の生活が送れたら楽しそう。
自分の親とか家族とのほうがなかなか上手く付き合っていけないのは私にも身に覚えがある。
桜井にちょっとイラッとしたけど、きっと彼にも彼なりの苦悩があるのでしょう。てか、こういうアホな男子クラスに1人はいるよね。デリカシーのないやつ。そのくせわりとクラスの中心で目立つやつ。
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ネット記事で見かけたのか、美容院で読んだ雑誌の新刊で紹介されていたのかでメモがてら登録したまま放置していた本書が図書館に在庫があったので、やっと借りて読んでみました。初めて読む作者さんですが、私と同年代ってことで興味を持ったのもあります。(還暦女性の物語=作者さんも還暦前後だと思っていたので)
小説を読んで、久しぶり?に幸せな気分になったというか、暖かい気持ちになりました。一言で言うと「還暦女性のおとぎ話」みたいな感じでしょうか。還暦女性3人(可南子、芳美、香織)に詠人、桜井それぞれに光がある終わり方で良かったです。
個人的には、芳美の少女漫画論がなかなかぶっ飛んでいるというか、その考え方はなかったなぁと思いましたw これは作者さんの少女漫画における哲学でもあるのでしょうか?だとすると、『夏目友人帳』も少女漫画に当たるわな…と思いました。
そして、可南子と芳美が同居するきっかけになった中学の同窓会について、可南子が芳美に何で出席したのかの問いに対して「可南子にだけ会ってみたかった」というのが良かったです。還暦になってもそういう繋がりがあるのはいいなー。肩の可動域とか、腰のガタツキとか怖い部分もあるけど…w
文章自体も私には読みやすかったので、機会があったら別の作品も読んでみようかなぁ。(女性作家の方が読みやすいのかな?)
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還暦を迎えた3人の女性、それぞれ境遇は全く違うものの漫画という共通点で結ばれ第二の人生を明るく逞しく生きてゆく。面白くて一気読みしてしまいました。明るくて前向きな話、好きです。