紙の本
『放課後の文章教室』
2019/08/15 20:42
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投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
若い読者からの質問に作家が答える文章読本
・どうすれば、人の目に留まって、大勢の人に読んでもらえるような、魅力的な文章(一四〇文字)が書けるのか、教えてください
・感想文には絶対、あらすじがあったほうがいいですか?
・決められた枚数の中で、書きたいことをすっきり書ける方法を教えてください
・どうすればワンランク上の文章が書けるのか、何か技術のようなものがあったら教えてください
素朴で不躾、ときに無謀にもなる質問に、“根のしっかり張った”だいじなことを“論理的に”わかりやすく説明する
webでの発信、読書感想文、レポート、小論文など、文章を書くことに悩んでいる人に
内容だけでなく著者の小説の雰囲気がただようカバーも、カバーをはずした表紙のシンプルな装幀も魅力的な一冊
2018年2月~2019年5月に Kaisei Web に連載された「放課後の文章教室」に加筆修正して単行本化、2019年8月刊
紙の本
書くこと
2019/09/23 19:23
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投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は図書館から借りてきて、時間つぶし感覚でかりてきたほんだったんですが、読んでいるうちに自分も何か書きたくなってきた。
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厳しい。どこまでも、きびしい。
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本文もさることながら、冒頭の「文章の森へ」が本当に素敵でした。文章教室という少々堅苦しい書名で腰が引けた方もぜひ冒頭を読んで文章の森へ迷い込んでみてください。「SNSで友達を増やしたい、魅力的な文章を書くには?」「感想文はあらすじがあったほうがいい?」など若者からの質問に小手鞠さんが丁寧に答えています。小手鞠さんが文章を書いている時のマインドが見えたような気がします。
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中学生、高校生、大学生、浪人生などの様々な人たちからの「文の書き方」に関する質問に、小手鞠るいさんが、文章で答える本。
堅苦しい書き方から始まる本かと思いきや
「Twitterをつかって友達を増やすための、魅力的な文の書き方」とか、
皆さんも毎年苦しんでいるであろう
「感想文の書き方」とか、
「小説の書き方」とか、
身近な素材で、先達の良い文章などを引用しながらわかりやすい言葉で説明していきます。
これは、いいな。
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何かについて意見を書くときは、自分なりにしっかりと解釈できている言葉しか使うべきではないこと、また、文体についての話が印象的だった。
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本を広げるとそこは教室。目の前で小手毬先生の授業が始まります。
第一章 友情を書く
魅力的な文章とは。
百閒先生の猫探しの文例がわかりやすい。未読なので、探しに行こうと思う。
Twitterの文を書くときに参考にしてもらえたらな!
そして、対抗をしない。
第二章 気持ちを書く
感想文とショートケーキ。
そろそろ課題図書が届く季節。紹介したい。
小手毬さんの小説に寄せられた文章を読む。
第三章 意見を聞く
自分の文章は根を張っているだろうか。
「ことば」の重さを考える。
小説家を目指す人に。
第四章 体験を書く
起承転結と小説の自由。
エッセイと小説の違い。
ノンフィクションを読んで得られる体験。
第五章 自分を書く
今日から詩人!
肩書ではない仕事。
翻訳家になるために。母国語と外国語。
作家さんたちの作家道に頭が下がります。
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作者の文章との向き合い方が真剣で好感が持てた。経験と想像する力が大切、ことばは受け取り方が個々で違う、が印象に残った。
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書くことは、自分自身に向き合うこと。一生続くこと。書くことが好きだけど、文字でスッキリ気持ちを書き出すことには日々苦戦中。切磋琢磨、日々精進しまーす
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図書館で偶然見つけた本です。レビューを書く参考になればと読んでみました。
読者からのメールに作者が例文を出して答える形式で進みます。
レビューを書くのに参考になりそうなところだけまとめてみました。
○魅力的な文章の魅力とは
・大勢の人に読んでもらうためには、何をさしおいても、わかりやすく書くこと。
・だれに向かって、どういう目的で書くのか。まずそのことを頭の中で明確にしてから書いてみる。
・ネガティブな表現を避ける。
・感謝と思いやりをこめて書く。
○気持ちを書く
・無理に感動する必要はない。
・どんな気持でもいい。その作品に対するあなたの気持ちを文章で書きあらわしたもの、それが感想文。
・頭で考えて書く→論理的に書く
・感想文にはあらすじはあった方がよい。
・あらすじの書き方のポイントはその作品を読んでいない人にも、あなたの感想文をおもしろく興味深く読んでもらえるように書くこと。あなたの取り上げる作品を「ぜひ読んでみたい」と思ってもらえたら、大成功。
・あらすじを書かないかわりに、作品の「色」について書く。これもまた、あらすじの書き方の一方法であると言える(形でも、手ざわりでも、香りでも、風でもよい)そう感じた理由を頭で考えて論理的に書く。
(1)本を読み始めたとき、あなたが感じたこと。その理由。
(2)作品のあらすじをできるだけ短く、すっきりとまとめる。
(3)読み終わったとき、あなたが想ったこと、あなたの気持ち。
○意見を書く
・よい文章→健全な文章→論理的な文章
・文も木と同じで根っこがしっかりしていなければわからない。
・ある「ことばを理解する」とは理解=体験と想像。筋道をつけて、論理的に書かれた文章は説得力を持つ。
・設計図を作る。
・地図をつくる(あらすじ)→起承転結
・書きながら自分自身をより深く理解することができる
・書くことは考えること→考えることは書くこと
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フォローしている方の本棚から興味を持って図書館よりお取り寄せ。
美味しい水を飲むように、美しい文章で夢中になって読み進めることができた。
魅力的な文章を「人」「服装」「自分」に置き換えてみる例えがわかりやすい。友情については、「互いの言葉で互いをあたためあうことできる関係」というのも、素敵な文章でじんわり心に染み入る。
引用でいろんな方の文章も紹介されて読みごたえがある。
感想文のすじみちは今後の参考にしたい
1)本を読み始めたとき、あなたが感じたこと。その理由
2)作品のあらすじをできるだけ短く、すっきりまとめる
3)読み終えたとき、あなたが想ったこと、あなたの気持ち
まだまだ言葉を大切にしきれていないので、襟元を正す想いで何度か読み返したい。
覚書
悪口は書かない
理解していることばだけを使って書く
論理的に書く
書きながら考える
体験をもとにして書く
文章の声に耳を傾ける
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色んな人の文章を書くことに対する質問に、筆者が答えていく形式。夏のこども電話相談室みたい。
「文章をダラダラ書いてしまう。言いたいことをすっきり書きたい」のテーマは、まさに先週、藤澤先生と話したところだった。書くことは考えること、考えることは書くこと。書いていくうちに考えが出来てくる、そうするとどこをダイエットしたら良いかが分かってくるのかもしれない。
でも、日常に置き換えてみた。1番毎日書くのは連絡帳。ひとつひとつ精査する時間はない。思いのまま書けば、まとまりは悪い。うーん、悩ましい。
覚えておきたいなと思ったことは、文章は相手に伝えるためにあるもの。言葉は一度出すと消えないものであること。
できるだけ、読んだ人が心地よくなるようなあったかい文章をたくさん書きたいと思った。
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まずカバーが良かったので、借りてきました。優しく書かれた内容も素敵です。「まずは詩から始めよう」というアドバイスは良かったですね。小2の時に学校の壁新聞に詩を書いたのを思い出しました。
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「SNS、感想文など、文章について、若い読者からの質問に著者が答えます。文章読本の形をとりながら、人生論にも通じるエッセイ。」
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10数通の文章に対する質問(ツイッターで魅力的な文章を書くコツを教えて、小説家になるには?など)に筆者が答えている内容です。文章を書くことに興味ある人、作家に憧れているひとにオススメの本。作者の考えだけでなく、色々な本からの引用を用いた解説になっており、文章はさすが文章教室と言っているだけあって、平易なのに心に届きます。私が一番印象に残った回答は第四章体験を書くの最初の投稿、小説家になりたくて投稿している人への回答です。この答え、結構辛辣。作者は「こてんぱん」と表現されていますが、いやはや、小説家になりたければこれくらいの批評は蚊に刺された程度と思わなければならないそうです。「才能、努力、運。この三つがそろっても、作家にはなれない」やなせたかし。
他にも読書感想文の書き方で、はっとするような解説や、詩へのアプローチの仕方など、普段指導に関わる人にも役立つし、普通に読んでも面白い本です。