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専門性について改めて考える
2023/09/30 21:56
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投稿者:Ssai - この投稿者のレビュー一覧を見る
「専門性」について著者の経験を元に分かりやすく教えてくれる本。
私自身の本来の仕事もそう言われる時もあり、でも今は違う業務に携わっていて、もやもやすることがある。「専門性」とはこういうことなのだと示してくれ、そして今後は誰もが必要となりうることなのだとも感じた。今まで案外このテーマは無かったので貴重だと思う。何度も読もうと思いました。
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読み始めると著者は多くの本を読んでいてその名著のエッセンスを並べているだけなのかなと思ったけれど、ここまで多くの参考文献として挙げられると納得感と腹落ちがあり、これは情報の羅列ではなく、情報を体型立てていて、著者の専門性に通じる知識なのだと理解できる。
専門性の身につけ方というよく目にするテーマだが、入口がよくあるだけで、ちゃんと著者の指向性が見て取れてとても新しい考え方が身に付いた。ここから名著にさらにあたるも良し、著者の言うように興味のある論文にあたるも良し。今後の自分の広がりを感じた。
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SNSで得ることは情報であり、知識ではない。本で体系化された情報を得ること、体系化のされ方を意識すること、自身も情報を体系化して知識に変えること、が大事。
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ここ最近盛んに叫ばれている学び直しは、古今東西あり、今に始まったことではないんだと改めて思った。自分もご多分に漏れず学び直しはやっているつもりではあったが、本作を読んで、とてもとても軽すぎて学び直しに及ばず、意識高める必要あるなと気付くきっかけにはなり、それだけでも、読んだ価値はあったと思う。
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非常に読み応えがある。
後半に書いてあることは「研究を進める際のステップ」であり、理系学生なら一通りは知っているであろうことも含まれるが、社会に出たビジネスパーソンでも同様の姿勢が大事だと関連付けたところが新しいと感じた。
専門性を身に付けたいと思った時、まずは知識をインプットして「勉強」しなければ、と思いがちだ。
だが、興味のある分野を見つけ、そこを深掘りし、まだ解明されていないことを開拓していくフロンティア精神こそが専門性であると著者は説く。
確かに、大学の研究論文を書く際はそういったことを意識するようにとよく言われていた。
自分自身、学生時代は(思うような成果が得られたかはさておき、)オリジナリティを求めて新しい知見を得ようとする姿勢でいたはずなのに、社会人になってからはそれを忘れていたような気がしてハッとさせられた。
専門性とは、知識の多寡ではなく、自分独自の問題意識を持っているかどうかであると考えれば、士業でなくとも専門性は持てる。
イチ会社員となった私に、「あなたは会社にしがみついてないと生きていけない人間」と言った母の言葉をずっとコンプレックスに感じていたが、そうではない、生き方次第で専門性は身につけられるのだとこの本に勇気づけられた。
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これからの時代に働き続けるために、専門性が如何に大切であるということと、それをどう伸ばせばよいかを教えてくれる本です。
10年ほど前に話題になった「Life Shift」という本に専門性の大切さが書かれており、それを読んでから、自分の専門性は何で、それをどう伸ばすかは考えて来たつもりでしたが、著者にいわせるとまだ甘かったみたいです。本書によると「余人をもって代え難い」というレベルまで専門性を磨かなくては、AIが指数関数的に発達していく現代で価値を出し続ける人材にはなれないようです。そして、そこまでの域に達っする為にはやってて全く苦にならない、努力を努力と感じないレベルの好きなことでないとならないと説明されています。
専門性の大切さが近年より高まっているという点は完全に同意しますし、論文を読む等の専門性
の深め方や、多くの人が専門性を身につけるべきだという助言は非常に為になりました。
ただ、上述したような、専門性を身につけるには、熱中できることを探すべきという点には少し疑問を呈したいと思います。うまく見つかるか分からない、「熱中できること」をあてもなく探し続けるよりは、縁あって始めた目の前にあることから熱中できる要素を見つけるほうがよいのではないでしょうか。熱中できることなどないのが自然であり、見つけようとしたところで見つかるものでもない(そして、それでも全く問題ない)と考えているため、必ずしも焦って「好きなこと」を探すことが正解ではなく、それがなくても専門性を突き詰めることはできると申し添えたいです。
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替えがきかない人材になるための専門性の身につけ方
著:国分 峰樹
自己革新のキーワードは「専門性」である。
専門性とは、すでに存在する専門知識を「インプット」することではなく、新たな専門知識を「アウトプット」できることを意味する。希少価値のある専門性を身につければ、企業から求められる人材になり、会社でチャンスや力を発揮できるフィールドが広がっている。自分の専門性を差別化することで、専門性で戦えるビジネスパーソンになることが本書の目的一つとなっている。
構成は以下の3章から構成されている。
①専門性が求められる時代
②専門性の身につけ方が武器になる
③専門性を身につける方法を知ろう
属する組織内に限らず、やはり外に目を向けると活躍している人はやはりなんらかの専門性を備えている。対象の方に目を向ければ、もちろん専門性という尖った部分だけではなく、幅広い知識や教養を備えているのは根底にはあるものの、やはりそれだけではなく、それを基にしたアウトプットの専門性と独自性から相手へのオリジナルな貢献ができる人が多い。
本書では「専門性」という今一つつかみどころのない概念に対して、身に付けるための「型」を提言している。環境や個性によりそれは異なるものの、「型」をひとつの仕組みとしてアレンジしていけば、効率よくあるべき姿に近づくことができる。
「型」により多くのことにチャレンジしながら自身の隠れた特性に出会えるのかもしれない。
求められる専門性と自身が楽しく、持続的に叶えることができる「専門性」は、俗にいう自分探しに似ている点はあるかもしれないが、他者視点で捉える重要性を含めて多くの気づきが記されている。
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どこか厳しそうな印象のタイトルだけど、
中味は専門性だけではなくて、もっと普遍的なことにも通じる内容だと思い、読みやすかった。
なるほどと納得する部分や、忘れたくない箇所が多かった。
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専門性に関して下記定義はわかりやすいと感じた。
専門性とはすでに存在する専門知識をインプットすることではなく、新たな専門知識をアウトプットできること。専門知識の消費者でなく、生産者となれること。
自ら学ぶ姿勢の重要性については、基本的なことであるが印象に残った。
プロスポーツ選手が試合以外の時間を練習にあてるように、ビジネスパーソンも学ぶ必要がある。OJTだけが学ぶ機会ではない。勤務時間はいわば試合中、試合の中だけで上手くなろうとせず、練習時間を設けて技に磨きをかける。ある日突然専門性が身につくことはない。
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日本人が専門性の大事さを語っているのが珍しいので読んでみたが、まあ要するにこれからのビジネスマンは大学院ぐらい出てないといかんという当たり前の話だった。博士課程は正直自分語りだと思う。海外の経営者や上席者はほとんど修士号を持っているが、そんなのなくても良いというのは日本人だけ。サッカーの監督が海外リーグを見なくても良いと言っているようなもの。ほとんどの外国人経営者が自分の専門分野を即答できることを、日本人は知らない。
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専門性とは「この領域はあいつに聴け」で納得。皆んなが知っている物を掘り下げるのではなく、自分にしかできないことをやりたいから探究していく姿勢が大事。
「余人をもって変えがたい人」になるために、本だけではなく論文も読むとさらに知識が深まる。
とりあえずは、必要な場面で必要な量をしっかりアウトプットしていこう。
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借りたもの。
AIなどの技術の発展により仕事の変化が加速する中で、替えがきかない人材になるために必要な事――専門性――の身につけ方について解説した一冊。
専門性とは、その専門知識をインプットするだけでなく、最終的にはアウトプットできるようになること。
その「専門性の身につけ方」をビジネスパーソンに必要な「型」として、紹介している。
1.自分の強みや興味を活かせる専門性を身につける
2.専門性を深めるために、常に学び続ける
3.専門性を活かして、成果を出す
これらを行うために、結局は自分の好きな事、好きでやっている人には勝てない…と語る。
何故なら、ビジネスパーソンは仕事をして、それ以外の自分の時間を使って勉強(インプット)をしなければならないため、と。納得する。
そのためのステップとして、探求学習――「なぜ?」という問いをたて深堀りしてゆく――を見直してゆく。
それは生涯学習のようにも思える。
専門性を特化することを提唱した時代があったが、結果として“象牙の塔”と化してしまい、横のつながりがおざなりになった。その反動として基礎知識や汎用的なもの――リベラルアーツ――が見直されたりもする。またその繰り返しかな…とも思ったが、これらをふまえ、第三者の意見を仰いだり共に追及したりする重要性を説いている。
専門性の重要性、持論の論拠になる論文や参考文献がページの末に掲載され、そのしっかりとしたソースに納得。こうしたものをきちんと挙げられるのも、専門性の証左としてあるのだろう。
巻末のユニークな学会一覧には「え⁉こんな学会があるの⁉」と驚き、ちょっとクスッとしてしまうものも。
実際にChatGPTに「体系化された知識とは何か?」と質問しているのはちょっと面白かった。
要約することに向いていても、AI自体が体系化された知識とは別物である。
そして、こういった事にAIは活用することを示唆している。
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自分で問いを見つける、多様な視点で追求する、アウトプットする、など大事なエッセンスが詰まっていた!ただ、筆者の具体的な体験や想いがあまりなく、いろんなビジネス本の要約という印象かな
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専門性を身につける意義、自分らしい問いを立てること、現象の奥にある構造を見極める、アウトプットを目的にインプットするなど。参考になることもあったけど、とにかく文章がしつこい…。長い。前に進まない。
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正論だし、「専門性」はこれからの社会で必要なことだと思うが、本書のマインドを持って実践できる人はどれはどいるだろうか…とも思った。それなりに・ほどほどに労働して生きていきたい思考との二極化が進みそう。