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投稿者:あや - この投稿者のレビュー一覧を見る
憲法に関する部分なんかは長すぎて少し読み飛ばしたりもしつつ
5時間程度で読了!
どうなるのか気になってどんどんページめくってしまいました!
最後は感動した。
鑓水達のシリーズもまた見たくなってきた笑
そしてこの本も続き出ないかなぁ
みんなの関係がどう変わったかや、
アレが成功した後、、が読みたい!
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
若い四人の非正規労働者たちの立場って弱いですね。実際に、ありそうです、これは……。そして、一流メーカーの車の組み立ての工場での厳しくて過酷な仕事の内容。これはねえ。
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教育、労働、社会
そういった私たちが小学校から、親から教わってきた「おりこうさん」文化。
きちんとお話を聞いて、みんなと一緒にできて、迷惑をかけない。
目上の人の言うことは聞く。
ということが目上の人をただただ神格化し、自分たちをデクノボウにしていくんだな。
自分のことだけど、自分は労働者で、今労働組合の幹部になってる。
無知は他の組合員に対して罪だと思ったし、無責任だね。そんな意味でもタイムリーにめっちゃ勉強になりました。
しかし太田愛さんの小説は、登場人物の背景設定がしっかりしていて好き。特に犯罪者ではちょい役までこれこら主要人物になるのかな?と思わせる程書き込んでて驚いた。きっとこの本の登場人物にも細かい背景があり、それも書き込みたかったんだろうなぁ。それでも600ページ!
大満足です。
次は憲法くん読もう。
ご馳走様でした。
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労働環境や共謀罪など、政治や社会に対する問題提起の熱量が凄い。4章に至っては女性参政権の歴史等、啓蒙書かと思うぐらいでヘビーだったが、作者には書かずにはいられなかったのだろう。
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当たりです。
読み応えあり。
多くの善良な一般国民が長年盲目的に信用していた、政治家、警察、マスゴミ、そろそろ彼らが何をしているか気づき始めてますよね。
この話はフィクションだけど、このような事が日常的に行われていると気づき始めてます。
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政治家も警察も、ホント、信用ならんな。
たまたま、有期雇用、無期雇用について考えてる機会を得ていたところで、本書の内容に驚く…シンクロニシティ?
そして、社員とは?
あ〜…、私も自分は社員だと思っていたけど、ただの労働者だったのねぇ…代替も十分効くしねぇ…(^◇^;)と、他人事ではなく慄く。
そうそう、法律って、知っている者の味方でしかないのよね…。
でもね、無知が故に搾取されながら、ぬるま湯に浸かりながらでもいいから、心穏やかに一生を終えたいと思うのよね…でも、それって自分のことだけしか考えてないってことでもあるから、やっぱダメなんよね。
人は、何の為に生きるのか?ってことを考えて生きないとだよな、と最近とみに考えている。
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600ページにわたる大作、まさに今の日本の問題点をクローズアップした作品に読んでいて自分の無知を思い知らされた感じです。
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この作品に出会えてよかった。星5個では到底足りないなぁ
冒頭、テロ等準備罪の容疑がかかった4人を取り逃がしてしまった警察側の話が展開され、警察作品かと思ったら、4人側の作品が展開されていくことに。
戦後、日本の現状、労働問題、組合、利権、忖度、政治、警察、様々なことを知れる学べる作品。
人間しての尊厳を守るべく労働組合を立ち上げる4人。会社上層部、警察、政界により犯罪者にまで仕立て上げられる四人。
本当に今の日本てこうなんだろうなと没落する日本に思わず憂いてしまう。
指名手配され追い込まれる4人。もう絶望しかないやんと思いもしたが、四人は最後まで諦めずに立ち向かう。ここまでの原動力とは?
かすかな波動、動きが最後に展開されていくクライマックス。もはや感無量の作品でした。
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素晴らしい作品でした。
非正規雇用の闇に端的にスポットを当て、問題提起が明確にされている作品であると感じました。
しかしその闇は深い。600ページの文章量に比例して深い… 企業(特に大手)、政治家、公安、警察、メディア、国家、それぞれの思惑が入り混じる中、、人が働くという事、人が生きるという事、労働者の権利とは、何が事実正しい事で、正しい事であるかのように何が歪曲されているのか、本当に考えさせられる奥深いテーマであると感じました。
犯罪者以降、久々に太田さんの作品読みましたが、エンタメ要素がありながら、非常に勉強になる要素も多くあり、とても好きな作品です。
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SL 2023.8.10-2023.8.13
大きな力、権力に抗う底辺の力。
崇像文庫で4人が読んでいた本を薮下が辿る場面。何かを疑問に思うこと、本で調べること、知ろうとすることの大事さを思い知らされる。
自分で考えるために最も重要なのは教育じゃなかろうか。何のために勉強するか?自分の頭で考えることができるだけの知識や方法や知恵を手に入れるため。
主人公4人のイメージがはっきり浮かび上がるのもさすが。とても映像的。
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これはフィクションですよね?
辛い部分を特にクローズアップしてフィクションにしている…のだと信じたい。
しかし、世界における日本の位置に関する部分などは普段感じているため共感する。
いろいろな立場の人に広く読んでほしい、と思う。
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※
ボリューム、内容、共に読み応え十分ですが、
それ以上に気持ち的にも考え方的にも
いろいろな部分で感じ入ることができた
読んでよかった一冊でした。
『幻夏』以上に好きかもしれません。
ーーーーー
超富裕層や政治家、官僚やエリート社員など、
特権枠にいる人間だけが利益を得、権力を
我がもの顔に使い支配する体制側の人間。
一方で搾取し虐げられ、使い捨てにされ、
そんな状態に疑問を抱くことすらなく、
諦めることが当たり前な状態に慣らされ
非正規労働者として末端で生きる人間。
理不尽や不合理に疑問を抱いたとしても
抗うことを諦め、不公平を受け入れるように
しつけられ、飼い慣らされてきた若者が、
ある夏のひと時をきっかけに、自分たちが
人間であることに気づき、行動を起こして
日常を変えていく。
戦前の政府の行い、戦後の社会と法律の変化、
日本における労働者環境と海外との違いなど、
意識して目を寄せてこなかった史実や事実を
四人の若者が、それぞれの感性で興味の先を
切り分けながら自らの考えを深めいく様子は
まるで水を得た魚や新芽の様で瑞々しいです。
また刑事の目を通して彼らを追走しながら、
これまで持っていた自分の殻を揺さぶられ、
刺激されるのでとても引き込まれます。
社会の労働問題と人間の尊厳への意識が、
年齢や性別、立場を超えて混じり合って
変化していくとても深い話。
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2023/08/21予約 37
株式会社ユシマ生方第三工場に勤める非正規雇用の四人が公安に追われる。
四人は予定のない夏休みに同じ職場の年配社員、元羽昭一に誘われ笛ケ浜で過ごす。
そんな時、元羽の亡くなった妻の従妹「文庫の姉さん」と知り合い書庫の蔵書で自分達、非正規雇用者の立場や賃金の不公平に目覚め行動を起こす。
法律はそうなっているのか、だからよく知っている者に敵わないのか…。法律の穴をつける人間がいい思いをする。
日本は本当に沈みゆく船、なのだ。
最後、脇が
隣に困っている労働者がいたら、その労働者のために戦う
と言う。
そんな気持ちになれる労働環境があれば、もう少しいい国になれるのだろうな。
現実には難しい。
学ぶことの多い一冊。
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太田愛さん、いつも引き込まれるけど今作もいつも以上にエンタメ感満載で映画を観ている感覚。あちこちに今起きている問題が散りばめられているし、ここ最近の私のベスト1に。人におすすめしたい本に出会いました。
特に第四章は、思わずメモ取りながら読みました。
どの問題も自分に実害がないと人は動かないし無関心。自分も含めて今起きている事実だなと痛感しました。
図書館本なので文庫になったら手元に置きたいです。
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読後の余韻が凄い。
4人の非正規工が雇い主の大企業相手に始める闘い。バラバラだった登場人物の点が繋がり、最後は大きなうねりに、希望を感じさせるラストに震えました。
何より他人事じゃない。
この日本に私は住んでる。
私達も変えられるだろうか。
太田さんの本は、うっすら気づいてた今の日本の問題を目の前に突きつけます。
これは別の世界の話じゃなく現実の日本。