- カテゴリ:一般
- 販売開始日: 2023/08/14
- 出版社: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- レーベル: ディスカヴァーebook選書
- ISBN:978-4-88888-385-6
読割 50
電子書籍
本の知識―本に関心のあるすべての人へ!
著者 日本エディタースクール
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使...
本の知識―本に関心のあるすべての人へ!
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本の知識 本に関心のあるすべての人へ!
商品説明
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
本についての一般知識と、
本づくりに関する基礎知識を網羅。
本は幼少のころから身近な存在ですが、その各部分の名称や、どのようにつくられているのかといったことは、おぼろげな知識に留まっています。
本書はそれらの点を、出版の現場に添いながら1つ1つ明確に示します。
本づくりの作業工程ごとに仕事の内容を細かく示し、出版の世界の全体像を知るための最良の入門書にもなっています。
マスコミ志望者、出版人、書店員に最適の書です。
目次
1 本とは何か
1.1 本とは何か
1.2 本の5つの要件
2 本の種類と大きさ
2.1 製本の種類
2.2 本の大きさ
3 本の各部分の名称
3.1 外観的部分(表紙とその付属物)
3.2 ページを構成する部分の名称
3.3 本の内容順序
3.4 前付
3.5 本文
3.6 後付
3.7 付き物(付属物)
4 本のできるまで
4.1 企画とその実現
4.2 原稿編集(原稿整理)
4.3 造本設計と原稿指定
4.4 組版
4.5 校正
4.6 部数・定価の決定と宣伝・販売
4.7 本文用紙の準備と装幀
4.8 印刷前工程と印刷
4.9 製本
5 雑誌について
5.1 雑誌の特質―本との違い
5.2 雑誌の構成要素
6 読者の手に届くまで
6.1 出版界の概況
6.2 出版物の販売経路(流通ルート)
6.3 出版物の販売システム
6.4 再販制(再販売価格維持制度)
6.5 ISBNと日本図書コード
附 和装本の各部分の名称
1 和装本の種類
2 和装本の各部分の名称
(本書は2009/5/1に日本エディタースクールより刊行された書籍を電子化したものです)
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紙の本
本が好き!
2009/07/16 08:07
16人中、16人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人を好きになると、その人の出自とか性格とか知りたくなるのと同じように、本のことについてもっと知りたくなって手にしたのが、日本エディタースクールという編集や校正などを教えている学校が編集した、この本です。
「本の大きさ」や「本の各部分の名称」といった基本的なことから、「本ができるまでの」の製作工程、出版界の概況とその流通と販売まで、わずか六〇ページばかりの書籍ながら、ほぼ本のことが理解できるようになっています。
これだけわかれば、うまく付き合っていけるでしょう。
ところで、本とはそもそもどういうものをいうのでしょうか。
この本では五つの要件があると説明されています。
まず、「内容のあること」。確かに。次に「持ち運びが容易にできること」。なるほど。三つめが「紙葉がとじられていること」。つまり、頁はばらばらになっていないこと、カードばかり集まっても本とは呼びません。四つめは「中身とそれを保護するもの(表紙)があること」。これは案外重要かもしれません。最後の要件は「ある程度の分量があること」です。ですから、リーフレットやパンフレットは本とはみなされないとあります。
この五つの要件は、本というものを考えるにあたっては大事なことです。
最近携帯電話や電子ブックでも小説などが読める時代です。では、それらを本と呼ぶのかというと、やはりそれは本ではないと言っていいのだと思います。なぜなら、それらは第三の要件や第四の要件を満たしていないからです。だから、私は現時点においてはまだそれらに浮気するつもりはありません。
ただし、この五つの要件を満たす本は空間を占有する欠点も持っています。
個人の家にしろ図書館にしろ、このまま膨張を続ける本を置いておく場所が足りません。おそらく、すべての書き物がデジタル化すれば、そういう問題は解決されます。このあたりが悩ましい問題です。
好きだけど家にはおけないんだよ、と別離を告げざるをえない状況は避けたいものです。
この本には「本ができるまで」の細かい工程も書かれています。
本はそういう点では著者だけのものではなく、限りなく共同作業による産物だとわかります。
もちろん書き手である著者が読み手を満足させるものを書くことは大事ですが、商品として売れるものに仕上げるためには編集者も装丁者も印刷業者もおろそかにできない、重要な人たちです。さらにいえば、それを流通させ販売する人たちもいます。
私はそんな本たちに幸せになってもらいたい。
どうしてって?
本が好き、だからです。
◆この書評のこぼれ話は「本のブログ ほん☆たす」でご覧いただけます。