紙の本
多分最後
2024/01/25 10:35
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投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
掌編二十五篇を収めた作品集です。ここ最近の作品集と同じく、総じて出来は良いとは言えませんが、ファンとしては新作が読めるだけでもうれしいことです。
紙の本
もういいかなぁという感じ
2024/02/03 15:16
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投稿者:tad - この投稿者のレビュー一覧を見る
他の方のレビューにもあるように昔からのファンをがっかりさせるようなのが最近の著作でしょうか。本当によかったのは文学部唯野教授までかなあと。これはこれである意味それまでのスタイルと変わっていてそれゆえにファン層を増やしたのは間違いないと思いますけど、全集まではホントによかった。
紙の本
最後かな
2023/11/02 20:37
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投稿者:オデダンクス - この投稿者のレビュー一覧を見る
2020年以降に書かれた短編集を集めた作品。
SFな短編というよりエッセイのようなイメージ。
時期的に、コロナネタも多し。
カーテンコールなので、終活のような印象。
でも懐かしいキャラもでるので、筒井康隆好きには楽しめる
もう89歳だしね
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各作品の内容やそこで使われている文体など、これまでの筒井作品の棚卸しのような短編集!
筒井さんの遺言状の第一弾です!
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筒井康隆の一応最後の作品という事ですが、
どこか生涯を振り返る様な内容に感じました。
プレイバック、川のほとり、離婚熱が
特に良かった。
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著者何度目かの最後の短編集。
そりゃ「プレイバック」が面白かった。でもただ単に懐かしかっただけかもしれない。なにしろ芳山和子と初めて会ったのはNHKのドラマ「タイムトラベラー」を見てすぐに読んだのだから。今NHKのサイトを見たら1971年だった。そして芳山さんはもっと美少女だったと記憶していたのだが(失礼過ぎ)。
「白蛇姫」ももちろん好きなやつだ。替え歌の原曲を全て空で歌える自分もどうかと思うが。
「お時さん」の様な少し不気味な作品も大変良い。読んでいて頭の中で映像が実写で流れる。
良く書評で書いてあるが、筒井さんの総集編といっては少し短か過ぎるのでは。
読み終えて今敏のパプリカを見る。イブにはぴったりのアニメであろう。
プレイバックpart2は無いのか?
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”最後の作品集”と言いながら、今後も「最後最後詐欺」として恐らく作品を出してくれるであろう筒井康隆御大の最新短編集。
25の超短編、すなわちショートショートを収めたものであり、エッジの効いたブラックユーモアはいまだに健在であり、読者を安心させてくれる。
個人的に気に入ったのはコロナ禍の日本社会を5拍子・7拍子のリズムで風刺的に描いた「コロナ追分」、そして「時をかける少女」や「文学部只野教授」など筒井康隆の過去の名作の主人公が突然現れて著者とユーモラスな会話を繰り広げるドタバタ劇「プレイバック」など。
最後、と言わずにまだまだ元気でこうした作品を読ませてほしい。
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著者が「これがわが最後の作品集になるだろう。」
と言っているので、是非とも読んでみたいと買いました。「時をかける少女」、「パプリカ」など、有名作を続々と描き続けた、筒井康隆氏、彼の今までの創作活動を集約したような、作品が25編も描かれています。特に筒井ファンにオススメなのは、「プレイバック」です。彼が今まで創り上げた作品の登場人物たちが、作中に出てくるのです。
もう一度、彼の過去の作品を読みたいと感じました。
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オビのとおり、ほんとに最後なのか?
この本を読む限り、益々意気軒高なのではと拝察するところですが。
はじめて筒井作品を読んだのは、中学生のころだったか。たまたま家に何冊かあったので。子供心に「なんじゃこりゃ」とびっくりした記憶がある(とくに短編)。かと思ったら、美しかったり心温まったりする作品もあったりして。エッセイも抱腹もので面白かったなー。
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おそらく著者の最後の作品集。
たぶん最後に読んだのは「残像に口紅を」あたりだから、30年ぶり!
代表作の主人公と今は亡き同業作家が次々と現れる「プレイバック」は胸が熱くなったけど、その他は…。
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25篇の掌篇集。
言葉遊び、ナンセンス、奇想天外ごちゃ混ぜになった玉手箱。これで最後とは嘘か誠か?
「附・山号寺号」の切れ味、さすが!
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端々のワードセンスは流石と思いつつ、個人的には「夜を走る」が面白すぎたせいで、筒井先生の短編集に対する期待値が上がりすぎていたように思う。
インタビューで御本人が「書く力が弱くなった」とおっしゃっているし、収録作品の内容からしても筒井先生なりの終活の一環のつもりなんだろうか。
ちなみに御年89歳、うちのばーちゃんと同い年です。それを考えると無理に「書け」と言うのは酷な気もしますが、やっぱり、もう一発ガツンとくるやつ読みたいなという気持ちも正直あります。
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40年來の、ほどほどファンです。七瀬シリーズが最も好きですが、ショートショート、特にジュブナイル向け短編中編小説こそ、は先生の良い面が凝縮されているように感じています。
本作品は先生の「夢」を再現したかのような浮遊感を感じる作品が多いように感じましたし読者・特に昔からのファンに対するラストメッセージなのかな、、と。
傑作とは感じませんが、良作。
「プレイバック」に七瀬が出てきたら★あと一つ足しますw
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中学生の時は大好きで、特に七瀬シリーズにハマったり、地上50センチの高さしか飛べないミラーマンの話は脳裏に焼き付いている。しかし、この短編集はいかなるものか?中途半端なものばかりでまるで筒井康隆が見た夢をそのまま書いているだけちゃうんかと思った。大御所なら何を書いても許されるんやなぁ。本代返して〜!
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驚いたことにこの本について、発売される前に既に重版が決まったという情報が流れた。最近あまり聞かなかった出来事なので、発売日に入手できるのだろうかと少々不安になった。そしてその不安は的中した。まず発売日前にAmazonで予約注文しようとしたが既に品切れ、発売日後も店頭に並ぶ兆しはなく、大手書店の店員さんに聞いてもやはり品切れだという。一体いつ読めるのになるのだろう。発売日から約一か月後、ようやく書店に出回り始めた。喜び勇んで本を手に取ったが、なんと重版どころか第三版だった。新刊書は極力初版本を買うことにしているので、この第三版を買うべきか買わないで他の店を探すべきか本当に迷った。かなり迷った末、結局ここでは買わずに他の書店を探したがそこにあったのは第四版だった。何と言う事だ、絶望感に押しつぶされそうになったが・・・閃いた。そうだ、筒井康隆は今でこそ純文学作家だが昔はSF作家だった。もしかしたらSF作品を数多く取り揃えている新宿の某BOOKにあるんじゃないか?はい、ビンゴ。初版本が10冊程度山積みになっていました。やはり、筒井康隆は今でもSF作家だったのね。
この様にとても注目を集めている本作品、掌編小説25編だ。今まで月刊誌の「波」「文學界」「新潮」「読楽」「群像」で発表したものを2021年1月から2023年9月まで時系列に並べたものだった。帯には「これがわが最後の作品集になるだろう。(「信じていません!」担当編集者)」と書かれてあり、かく言う私も同感だ。なぜなら、作者は以前にも断筆宣言をしたが、その後撤回して延々と今まで作品を書き続けていたからだ。ただ、作者の近影を見ると、今話題の神田正輝までは行かないがかなりお痩せになっていることは間違いない。皆さん、知っているかな?本のカバー装画にはとり・みきが書いた作者のカーテンコールの影が描かれているが、カバーを外すと作家の似顔絵が現れる。その絵がどうも痛々しい、いや生々しい。
さて、25編の中身について述べる。作品のカテゴリーはいずれも昔書かれた「ドタバタ小説」である。純文学の欠片もない。まあ、先祖返りとも取れるが、人間終りが近づくと昔の記憶が走馬灯のように蘇ると言うけど、少々それに近いのかな。細かいことを詳らかにするのも良いが、それをやっていると文章が長くなってしまう。なので、強いて一言で言えば、今までとは違った変化をほんの少し加えているということ、平凡な表現ですが。時事ネタもあって、最初から最後まで楽しめた。あまり面白いので、例のごとく一気に読まないようにした。だいだい一日おきに読んだかな。
純文学の世界から戻って来て下さいまして、誠にありがとうございました。